せまるニック・オブ・タイム フルメタル・パニック

内容(「BOOK」データベースより)
宗介の操縦する新型AS“レーバテイン”の活躍により、ニケーロでの戦闘に勝利した“デ・ダナン”のクルーたちは、各地に散らばる“ミスリル”のメンバーを救出し戦力回復に努めていた―それと並行して、テッサはとある情報の入手を急がせる。“アマルガム”の脅威が去らぬ危機的状況のなかにあって、彼女がそこまで執着するその内容とは?いま、現代の技術水準をはるかに超える“ブラック・テクノロジー”をもたらした“ウィスパード”の真実が明らかにされる!!彼らが誕生した秘密を探るうちに浮かび上がる“世界を変えてしまった事件”の封印された記憶…宗介たちが“はじまりの地”で最大の謎にせまる。

 クルツとマオ、くっついたか。ついに〜なのか、思いがけずなのかはそっちの関係に格別な関心を持ってみていたわけでもないから(連続でポンポンと読んでいたというのもあり)わからんけど。
 現実と厳格が交錯したシーン、これはわけわかんね。なんかSF的な戦いだなあ、まあ、ロボット(あれ、中に人が乗っていたらロボットと違うんだったっけ?)出ている時点でSFなのかもしれないが、戦闘シーン以外でSF的な要素が前面に出ていることは稀だからちょっと今までのこのシリーズのイメージと違って驚いた。
 かなめ、レモンにつっこまれて、自分が何も考えずに行動したことに気がついて、憂愁な雰囲気でいたのが、ようやく普段のかなめに戻ってきたね。
 レナード、宗介もイメージ変わったと感じているようだが、キザであるよりこんな感じの方がいいね、まあ、立場的(敵キャラだから)に到底好きに離れんけどなww
 「本来の世界」なんていうものに拘泥して、新たに死者の生産をしている、元に戻そうとする行為で、自分が「本来の歴史」に戻そうとしているのに、「本来の歴史」ではありえない死者を生産していると言うのが皮肉だ。と思ったら、現在を抹消して本来の歴史に上書きされるのね。まあ、それなら、ありかな?ただ、そのあいだに例えば「本来の歴史」にはない子供が生まれたとしたら、そういう人たちを全員殺すと言うことになるから、絶対反対。本来の歴史軸があるんなら、あるでいいけど、もう分岐してしまったものを、本来の歴史で上書きするのは、現在生きているひとの十何年かをすべて抹消、殺しきることだからね。上書きできるってことは別のどこかで「本来の歴史」もある(現在の世界とは関わりなく、別の存在として現実に存在している)ってことだから、あるということを確信しているなら現在の世界を上書きしなくても、たんなる自分の体験を消したいという自己否定か、それともそのことを確かめたいと言うマッドサイエンティストの所業でしかないと思ってしまうが。ま、カリーニンが裏切ったのは、妻と再び会いたいとかそんなところだろ、と想定し理解できたが。
 マオとクルツ、あれはフラグだったのか……。