日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 このページをアンテナに追加 RSSフィード

deku_decさんの読書メーター

2010-11-18 スローターハウス5

スローターハウス5

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主人公ビリーが経験する、けいれん的時間旅行! ドレスデン一九四五年、トラルファマドール星動物園ニューヨーク一九五五年、ニュー・シカゴ一九七六年……断片的人生を発作的に繰り返しつつ明らかにされる歴史のアイロニー。鬼才がSFの持つ特色をあますところなく使って、活写する不条理な世界の鳥瞰図!

ハヤカワ・オンライン 書籍詳細より)

ヴォネガット、読むの2冊目、宣言どおり早めに読めてよかった。意味気にしてなかったけど、タイトルの「スローターハウス」って『食肉処理場』(P203)のことか、邦題を『屠殺場5号』(P296)から変えて正解だね。

最初の30ページはヴォネガットがこの小説を書くまで(どこまでが本当かわかんないけど、どこまでも本当なのかもしれないけど)が書いてあり、時間がくるくる変わっていくという、珍しい構成、でも読みづらくないし飽きさせない。前に読んだ『母なる夜』の主人公ハワード・W・キャンベル・ジュニアが出てきた、解説を読むと他にも違う作品と共通するキャラや設定があるみたい。

2010-11-09 母なる夜

母なる夜

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母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)

母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)

内容(「BOOK」データベースより)

第二次大戦中、ヒトラーの宣伝部員として対米ラジオ放送のキャンペーンを行なった新進劇作家、ハワード・W・キャンベル・ジュニア―はたして彼は、本当に母国アメリカの裏切り者だったのか?戦後15年を経て、ニューヨークはグリニッチヴィレジで隠遁生活を送るキャンベルの脳裡に去来するものは、真面目一方の会社人間の父、アルコール依存症の母、そして何よりも、美しい女優だった妻ヘルガへの想いであった…鬼才ヴォネガットが、たくまざるユーモアとシニカルなアイロニーに満ちたまなざしで、自伝の名を借りて描く、時代の趨勢に弄ばれた一人の知識人の内なる肖像。

ヴォネガット、有名だけど読むのははじめて、SFは読了するのにかなり時間がかかってしまうので読むのが遅れた。だけど、実際読み始めてみるとビックリするぐらい読みやすかった。この本がSFっぽくないだけなのか、作風としてそうなのかは分からないけどなんかSFという感じはしないなあ。

『「この命を懸けることは名誉です」

 そのまま彼は倒れて死んだ。』(P107)この唐突さには思わず笑った。

主人公キャンベルの淡々とした語りのおかげで、かなりきつそうな状況なのに重苦しい感じにならないのが良かった。そう間を空けずに、ヴォネガットの小説をもう1、2冊読もうかなという気になった。