日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 このページをアンテナに追加 RSSフィード

deku_decさんの読書メーター

2010-07-07 砂漠

砂漠

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砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく―。

「僕はさ、上空でみんなを見下ろしているタイプなんだ。入学したときに鳥居に言われた。だけど、今は少し、目線が地面に寄ってきた」

「鳥から人間になりつつあるわけだ」

「単に、地上にいる西嶋に、大きな竹竿か何かで引き摺り下ろされているような気もするけど。というより最初から、空なんて飛んでなかったんだ。鳥瞰型の人間っていうのは、自分だけは特別で、上からみんなを観察しているって信じているだけでさ」(313P)

鳥瞰する視点は大事だけど、その視点の位置を想像上のもの・架空の物であると理解するのではなく、実際に自分がその視点の位置にいると錯覚するのは危険だよね。

伊坂さんの小説は最近(文庫化しているもの)は政治的な要素が気になるのと、普通に面白さという点でも落ちているという感覚は否めなかったけど、この小説では個人的には久々に伊坂さんの小説を面白いと思いながら500P超を一日で一気に読むことができた。他のものに気をそらされることなく、一気読みで1冊の本を読みきることができたのはいつぐらいぶりだろうか。

2009-12-13 フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

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フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

買うつもりでいたのだけど、すっかり発売することを忘れていたので、発売から半月たった今頃購入して、読了。ノンシリーズ中短編集。

以下各中短編の感想。

動物園のエンジン』

永沢の行動の真相は、シュールで面白い。

サクリファイス

黒澤が主役の中篇、黒澤のキャラは好きだけど、他のキャラクターが薄くて、どうも、少し長く感じた、さっき目次を改めてみるまで、一番長い作品だと思っていたけど、ポテチの方が長かったことに吃驚した、ポテチのように今村のような、明るいキャラクターとの絡みがあるほうが、好きだな。

『フィッシュストーリー』

表題作、正義の味方、瀬川の活躍ぶりが爽快で好き。瀬川が要約した中島敦の弟子の『大きな疑問がある。邪が栄えて、正が虐げられるというありきたりの事実だ。悪は報いを受けるというが、それは人間がいつかは破滅するという一般的な一例に過ぎないじゃないか。』というのが書いてあって、読みたくなった、というかたぶん読んだはずだけど、名人伝山月記以外覚えてないわ。

『ポテチ』

この短編がこの中短編集の中で一番好き。最後のシーンは感動的。その事実を新しく知った大西が、そういう視点で3人を見ているからということもあるだろうけど。

2009-09-06 陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃

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陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)


内容紹介

<伊坂幸太郎ブームは彼らが作った――史上最強の天才強盗 あの4人組が帰って来た! 4つの奇妙な事件と銀行襲撃の裏に…… 文庫化記念ボーナス短編付き!>

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、正確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇――天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス! 文庫化記念ボーナス短編付き!

内容(「BOOK」データベースより)

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。


陽気なギャングが地球を回すの続編。

メインキャラクターは既に知っているので、最初から物語世界に入り込んで読むことができた。

買ってきて、その日のうちに読んでしまった。というか、読み始めてから一度も本から手を離さずに最後まで読み終えた。最初から最後まで飽きることなく、安心して読み進めることができた。

多くの他愛もない会話の要素をストーリにはめ込むのが、とても上手くて、それを面白く読むことができた。

2009-08-20 陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す

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陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)


出版社 / 著者からの内容紹介

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

内容(「BOOK」データベースより)

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

これでたぶん、アンソロジーを除くと文庫になった伊坂幸太郎の作品は全部読んだはず。

個人的には、最近文庫化になった、伊坂作品をあまり楽しむことが出来なかったので、伊坂さんの小説はぼくには、あまり合わないんじゃないかとは思い始めていたので、この作品を読むのをためらっていたんだけど、今月にこの作品の続編が出るので、とりあえず1作目だけでも試しに読んでみようと思い切ることが出来た。

そして読んでみたら、読み初めから物語に引き込まれて、ほとんど一気に読んでしまった。

最近、あまり小説1冊を一気に読めなかったので、久しぶりに物語に引き込まれるような楽しさを味わえた。

2009-07-08 終末のフール

終末のフール

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終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

出版社 / 著者からの内容紹介

あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。

2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。

内容(「MARC」データベースより)

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。秩序崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は…。表題作のほか、「太陽のシール」「篭城のビール」など全8編を収めた連作短編集。


連作短編集。各短編の題は、○○の□―ル(○○は漢字二文字で、□の中はカタカナ)だけど、天体のヨールはかなり強引なこじつけ。

伊坂幸太郎の作品は、長編のほうが好きだな。

文庫化された作品しか読んでないけど、個人的には伊坂さんの作品ではサスペンスとかミステリー風味の作品のほうが好み。

終末物があまり好きではないので、この作品の設定が、あまり好きになれなかった。

あと、個性的なキャラがいないのが、好みじゃない理由かも。

好きな短編は、演劇のオール

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」文字だから想像するほかないけれど稲葉さんの口調は丁寧だったに違いない。「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか」(220p)