日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 このページをアンテナに追加 RSSフィード

deku_decさんの読書メーター
 

2015-12-08 ログ・ホライズン 10

ログ・ホライズン 10

| ログ・ホライズン 10 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズン 10 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント


内容(「BOOK」データベースより)

元の世界への帰還か?大地人の救命か?シロエが苦悩の果てに出した答えは!!



 リーゼはトップのクラスティが不慮の事故で不在となって、代理として組織を動かしていく中で、彼が作った組織の完成度の高さに驚嘆する。まあ、リーゼはまだ高校生なのだから、それがわかるだけでも優秀なのだが、現時点の自らの力不足を嘆く。色々見えているけど力が付いていかないということで、カラシンが彼女をシロエタイプ(五割凡人、四割秀才、一割やけくそ)と評するのもわかる。

 この世界になじめない望郷の思いが募る冒険者たち。彼らの不満、何が何でも帰りたい、帰れないとしてもという思いが、やけな行動をとらせるかもしれない。現在のままだと時間の経過と共にそうした暴発の危険性は高くなるという問題が、新たに眼前の問題として立ち現れてくる。

 生きていくには苦にならない能力があり、そして死なない。サバイバルに力を食わないことで、適応するものは帰れればいいな程度の思いにさせて、適用できなかったものは元の世界の友人・家族のもとへなんとしてでも帰りたいという強い思いを抱かせる。そうした意識の差が冒険者間の不和を生む種となりかけている。それによって時間制限が生まれる。その爆弾が爆発したら多くの人の心が、あるいはこの世界が大きく傷つけられる結果になるやも知れぬ。

 シロエの策でゾーンを誰にも所有できなくして、ゾーンの維持費がいらなくなったことで円卓会議の財政状況が良好になる。アインスはその策の成功で、それまでは円卓会議のギルドが金銭を持ち出していたが、それがなくなることで成功している冒険者とそれ以外の格差が広がって一層の不公平感がでることを懸念。

 90レベルでこの世界に来たものとそれ以外の格差、それはただの運みたいなものなのに、文字通り格の違いとして扱われる現実。90レベルが一番人が多く、それ以外のレベルだと、入れるパーティの数が少なくそうした点でも不自由で、不満なパーティでも我慢することになる。

そうした諸々の精神的負担が、この世界で成功している他の円卓会議のメンバーには見えていない。

 それに低レベルの人は高レベルの人よりも、プレイ時間少ないんだからこのゲーム上の友人も少ないだろうし、知識もない。それがこの世界、もう一つの現実、への早い適応を促す場合もあった(ミノリやトウヤなど)が、同時に知人の少なくそうしたしんどさのあるこの世界から一刻も早く抜け出て元の世界に戻りたいと考える人もまた多いだろうな。

 シロエはアインスの指摘を受けて、円卓会議を自治組織に留めて、統治機関に発展させなかったのは、そうしたのは冒険者の気質に合わないからだと思っていたが、責任を負いたくないという思いから生まれた自己欺瞞だったのではないかと煩悶する。

 ロエ2からのメッセージで、航界種には彼女らのような<監察者>と、典災という特殊なモンスターの身体を使ってあらわれる<採集者>がいて、両者とも共感子という資源を求めて送られている。共感子は人の感情の動きで生まれるから、典災はそれを得るために騒動を起こす。両者はこの世界に決めうちで来たとか、全くの偶然で巻き込まれたとかではなく、ある程度計算して資源がありそうな宇宙を目指して、期待して巻き込まれた。

 ミノリとの邂逅で冒険者たちがランク3以上の知性体であることを認めた。そして採集者(典災)はロエ2と同じように送り出されたが、ランク2の知性体で憑依したモンスターに引っ張られている。

 ここで彼女の筆によってSF的な話が語られるとともに、典災というモンスターがどこからきたかが明かされる。

 マイハマで大地人の騎士を鍛えたり、領主一家と付き合ったりしているアイザックのパートも面白い。全く違うタイプのカラシンとの掛け合いもいいし、マイハマの領主一家に彼らしい流儀で素のままで接して好感がもたれているという姿が見れるのもいい。

 シブヤの遺跡に陣取る典災を相手にレイド戦。当初は今後どうするかの迷いもあって、制裁を欠いた指揮になってしまい苦戦する。しかしヘンリエッタに活を入れられて、本領を発揮する。その本領発揮したシロエを見たリーゼは、同じタイプのシロエがはるかに先を行っていて、自分ができることがまだまだあると思い知らされる。だからこそ、まだまだ成長できるし、クラスティのようなタイプにはなれなくとも、そこまでいければという希望が生まれて気が軽くなる。

 シブヤの通信装置で、大陸にいるカナミのパーティーと通話が通じる。そこでの彼女との会話で過去に残してきたものをようやく吹っ切れた。そして彼女の夢、この世界と元の世界を行き来できるようにするという途方もない夢を語られて、その大きな目標の魅力に目を奪われる。そしてシロエもそれを目標として定めて、こうしてシロエは自分の納得できるゴールが定まる。

 web版を見ると次回はカナミらパーティーと、そこに転移させられた&クラスティの話なので、そして今回のラストあたりまでを書いてくれるかなと期待。

 巻末では、8名の登場人物(五十鈴、ルンデルハウス、カラシン、アイザック、イセルス、ヘンリエッタ、リーゼ、櫛八玉)のとある一日のタイムスケジュールが書かれたものが載っているが、こうしたものは日々の暮らしを色々と想像できるからみているだけでなんか楽しい。

2015-08-06 ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 下

ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 下

| ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 下 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 下 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント

 このリプレイシリーズも、これで最終巻。冒頭の注にもあるように、ボリュームが大きくなった結果、前回と今回とで上下巻に分割されたようなので、当然今回も1つのシナリオのリプレイを収録。

 しかし回を重ねてきただけあって、メンバーの掛け合いもプレイヤーキャラ間でもプレイヤー間でも軽口も増えてきていいね。また、1シナリオで1冊を構成しているからそういうシーンが増えているということやキャラクターが互いにしっかりしてきたこともあるのだろうけど、そうやって互いに良い意味で遠慮がなくなったおかげで面白い掛け合いや日常シーンも多くなっている気がするから嬉しい。

 あと、アマゾンで買ったらなぜか感想用のハガキが2枚も入っていて思わず何か2つのハガキに何か違いがないか見てしまったよ。

 しかし前回から、マスダさんからAKおじいちゃんへの不信が続けていて、マスダさんのPLがAKのPLに冒頭のプリプレイからインタールー度にかけて相当にハードルあげているのが笑える。

 注で、僅かな変化は見過ごしやすくいわれてみて改めて気づくことの例として、ニコが『フォークでポークソテーを食べて』(P31)と書いてあるけど、そんなシーンあったっけ(笑)。たしかに気づかないものものだなあ。

 ロデ研「協力」で、このキャンペーンのマスコット(?)敵存在である山羊スライムの催促作戦、本来は1つの本に2つのシナリオを載せて1巻でまとめるつもりだったが、巻をまたいだ伏線となった。しかしよく考えてみたらプレイヤーたちは、どのくらい日を置いて収録しているのかわからないけど、読者と同じように日を置いての伏線となっているのか。

 82ページの注でロデ研が封音盤と拡声器を作成していたことが書かれているけど、こうした設定が明らかにされるのは色々と想像が広がっていいね。

 前回の次回予告で明らかにされていた、山羊スライム戦車が登場した折、その姿を説明するときに、クトゥルフ神話神話的存在が登場してきたときみたいなSANチェックが入りそうな描写をしていたのは笑った。 

 増殖する山羊スライムを燃料代わりにして移動するというのは笑った。しかし482万ゴールドって、原作的に一人の熟練プレイヤーが数万もっている程度だったから、それで考えてもえらい値段だ。そんな金をAKが返せないだろうと暗い気分にならないわけじゃないけど、その金を払いきれないだろうから、一時的に(というか長く)ロデ研の負担となるだろうによくそんなの作ったなとロデ研にも呆れる。

 それに仮にも円卓会議のメンバーなのに詐欺まがいなことをするのはどうかと思わないでもないな。まあ、このTRPGは自由にキャラや設定を多少をおかしくても自由にやっていいんだということをリプレイでアピールするためにそういうちょっと滅茶苦茶なことをしているとか、そういう理由があるんだろうけどさ。

 ハーフアルヴの種族特徴、舌に魔法陣のような紋章があることが特徴なのか。これは、もしかしたら前にもどこかで説明されていたのを目にしていたかもしれないけど、最初にシロエのイラストを見たときに感じた人間と変わらんじゃないか、どこが違うのという印象が強いから、そうなんだとはじめて知ったときみたいなことを思ってしまう。あるいは本当にはじめて知ったのかもしれないけど(笑)。

 山羊スライム戦車、山羊スライムのぬいぐるみの燃料が万能エネルギーってキャンペーンの最終回だからといってかなり突飛な設定をぶちこむなあと思っていたが、最後に山羊スラが燃料になるのはアルヴの電池のような存在である水晶が内臓されているからであり、結果的にロデ研がしたのは(当人は知る由もないことだったが)その技術の復活だったというようにちゃんと理屈が合って、世界観が維持されているということにちょっと驚いた。

 注に、TRPGリプレイは日本ではライトノベルの1ジャンルとあって、別個のものではなくそういう認識でいいのかと、今までどういう位置づけのものかいまいち判らなかったからそれを知って少しあったもやっとしたものが消えた。

 後衛であるAKが最終決戦で2ターンを費やしておもむろに前線に突っ込んでいき、今まで未使用で、GMのそれを持っていることを忘れていた特技《ヴォイドスペル》を使ってボスの攻撃を一度無効化して一気に流れをPC側有利に傾けたのは格好いいなあ。

 そして最終決戦ではウルフがダイス目が神がかっていて、回避に攻撃にと大活躍。

 山羊スライムたちが意思を得るというエンドになるとは予想外。そして注でも書かれているが、世界級魔法的な。山羊スライムのおかげで謎の水晶を持つモンスターの騒動は解決する運びになったけど、在庫はなくなって、借金返す見通しも立たずに、にゃんこ亭のメンバーの冒険はこれからだ的な終わりになるとは最後はきれいに閉められると思っていたので大分予想外だったわ(苦笑)。

 あとがき、リプレイシリーズミニとしてアニメ2期のDVD特典としてアニメの声優さんがPLとなったリプレイがつくようだが、それ以外にも普通に書籍として他にログホラのTRPGリプレイでないかな、でたらいいな。

2015-04-05 ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上

ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上

| ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズン TRPGリプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント


内容

悪の組織〈にゃんこ亭〉!?あらぬウワサを撒かれた一行は…

『エルダーテイル』での生活に慣れてきた〈にゃんこ亭〉のメンバー。

ある日、買い物のために外へ出てみると、

町のみんなの様子がなんだかおかしい!!!

お店のおっちゃんが言うには、

〈にゃんこ亭〉の妙なウワサが流れているようで…!?

半分事実だけど(!)どうにか取り消したいその話は

どうやら「とあるスポット」に行った人が話してしまうらしい。

4人はその場所に原因の元を探りに行くが――

(エンターブレイン HOME > 書籍・ムック一覧 > 文芸 > ログ・ホライズン > ログ・ホライズンTRPG リプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上 より)


 「ログ・ホライズン 9」ともども、3月に新刊がでることをすっかり見逃していた。しかし発売日前日に気づいて発売日に購入できたので、思いがけない贈り物のように、読むのが毎回楽しみな本が2冊も急に手に入って、嬉しい。

 今までは1冊にシナリオ2つ分のプレイが収録されていたが、今回と次回はシナリオが長くなったということで、1話で1冊ということになったみたい。そして元は2話収録予定だったからこその3・4月の2ヶ月連続刊行ということか。そんなわけで今回のシナリオは5話だけで、今まで2話で一まとめという感じだったから冒頭のロデリック・AKおじいちゃんの契約のシーンでの伏線の回収は次回ということに。まあ、次回予告で既に出ちゃっているけどね(笑)。

 4月末に発売される「山羊スラ戦車と終わらない旅 下」でこのTRPGリプレイのシリーズは終わりか。かなり楽しんでいたので、それはちょっとさびしいけど、シリーズ化して4月刊のものを含めて計4冊も出るとは思っていなかったので、それだけ長く続けてくれたのは感謝。

 アニメ2期にこのTRPGリプレイのキャラが出ていたことは知っていたが、作中で山羊スラが「男子の間で大人気」とトウヤが発言していたことは知らなかった。そんなことになっていたのか(笑)。そのため不気味で在庫が過剰にある山羊スラを、このキャンペーンが終わるまでに大人気にするという困難な取り組みが、GMの至上命題となったというのは笑える。

 AKおじいちゃん、またロデリックとの契約でろくに契約書読まずに判を押して、ギルドのメンバーから叱責される。ロデリックは円卓のメンバーの一人であり、大ギルドの長だからそんな悪どいことはやらないだろうけど、それにしても軽率(笑)。

 凹んでいるマスダさんが黒剣騎士団の酒の場に流れで合流したシーンで、黒剣の人らが主演の場のテンションもあるだろうが、マスダさんの低いテンションに頓着せず「おおらか」に飯や酒を進めていたのは面白かった。

 しかしAKおじいちゃん、マスダさんの相談を受けて想定外ご回答(笑)。本来、彼の言葉を聴いてマスダさんは立ち直るきっかけをつかむという予定だったのだろうが、そうならず、そういう想定外が見られるのもまた楽し。

 作中で戦闘とは違うミニゲーム的なミッションが描かれているのは好きだな。こういう前巻3話でのNAGI'Sキッチン!など、そうした普通とは違うちょっとした遊び心のある判定色々するミニゲームを見るのは楽しい。

 それもアニメ2期でセイネの親しい人物として白虹というキャラが出てきていたようだが、今回で友人となってアニメとの整合性を付けることに。

 典災、ロエ2などとは別グループだが、彼女と同じで別次元からやって来た感情を糧とする種族。そしてロエ2が入った入れ物に影響を受けているのと同様に、こいつらも入ったモンスターの性質に影響を受ける。こうしたもの、既に既出の情報だが、改めて書かないと忘れるのでメモ代わりに書いとく。

 今回のボスキャラ、ザフンがオークたち相手にしているうさんくさいセミナーの描写にはちょっと笑った。

 巻末に今回収録の5話の続きに位置するシナリオがついているが、ここについてもこの5話を読まなきゃこのキャラが登場という楽しみが減少すると思うし、この巻を読んだら、ここも読んでしまうだろうから、できなくなるのではないかとちょっと疑問に思った。

 でも、アニメとかでTRPGリプレイのキャラたちを知っていれば十分なのかな。

 それとも、GM役の人がこのシナリオをやってくれることで、このシナリオをプレイした人たちにこのリプレイのキャラや関係する(というかシナリオの前日譚である)この5話に興味を持たせて、この本売ろうという戦略か!

 それと4月刊の本と合わせて、このTRPGリプレイの最初の話のオーディオドラマがダウンロードできるようだが、まさかリプレイがオーディオドラマ化するとは予想外だったわ(笑)。

2015-04-04 ログ・ホライズン 9 カナミ、ゴー! イースト!

ログ・ホライズン 9 カナミ、ゴー! イースト!

| ログ・ホライズン 9 カナミ、ゴー! イースト!  - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズン 9 カナミ、ゴー! イースト!  - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント


内容

傍若無人!天真爛漫!シロエを振り回していた「彼女」がいよいよ登場!!

突然ゲームの中に閉じ込められ、仲間のいない中国サーバーで

大規模戦闘に一人巻き込まれたレオナルドは絶望していた。

そんな窮地のレオナルドを救ったのは黒髪で爆発的なグラマーのカナミ。

カナミは英雄・エリアス、無表情な回復職・コッペリア、人語を解す白馬を引き連れ、

日本を目指しているという。

強引で豪快なカナミに、あっという間にレオナルドも旅の仲間に加えられ、

四人と一匹の旅は始まりを告げた。

「いざ! 東へ!」

(エンターブレイン HOME > 書籍・ムック一覧 > 文芸 > ログ・ホライズン > ログ・ホライズン9 カナミ、ゴー!イースト! より )


 webで最初に掲載されていたバージョンは読んだけど、後に直されてから投稿された現バージョンは読みながしていたから、このバージョンをしっかり読むのは今回書籍になってからだな。

 両バージョンの一番の大きな違いはKRのキャラが変わっていることだが、最初にそれが如実に現れているシーンが配されているのを見て、ちょっと違和感覚えてwebでは読み流していたが今回一冊と押して読んでようやく修正されたKRのキャラになれた。以前はクールで理知的な雰囲気だったが、新KRは飄々としていて表面上は軽い雰囲気を漂わせているキャラに変更。しかし彼はお気楽なキャラではなくて、自身が凡人だと認識しているが努力しているが、それは物語の一場面になるようなすばらしい場面を最前席で見たいと思い、それが見れそうな場にいるための資格を得るために努力をするという人。

 そのためミナミのギルド<plant hwyaden>に入るだけではなく、<十席会議>のメンバーにもなるとは有能だなあ。

 エルダー・テイルの海外サーバーのオリジナルクラス、日本の武士のような国独自のクラスがどうやら募集されていたようで、それで採用になったものが紹介されている。まずはいくつかで、またそうした紹介の回を設けるようだけど、巻末でイラストが付くとかならいいのだけど、巻頭のカラーページがそれに占領されるというのはちょっと寂しいな。しかもカラーじゃないし。

 しかしその各サーバーのオリジナル職の紹介のPart2は次の海外編でということだから、このメンバーが主役になる巻が再びくるのか! それは予想外、てっきり次でる時は本編の大事なシーンかなにかで登場してくるものだとばかり。

 白澤姿のKRが何者かわからないときに、カナミが「わたしに惚れて助けに来た」のかといったのに対して「不正解!」とエクスクラメーションマークをつけて否定しているのは笑える。

 米国人ギークのレオナルド、それっぽさを出すためにいろいろ書いているけど、そのせいでなにやらくどくなっている気がするなあ。

 『ミナミの街に蔓延りだした理不尽を見かねたカズ彦が東西に奔走しているのを、KRは知っている。しかしそれも高い視点で見れば焼け石に水であり、あえって状況を悪化させてもいる。カズ彦が人を救おうと尽力すればするほどに、<Plant hwyaden>は理不尽な支配を行えるようになる。<Plant hwyaden>の横暴でしいたげられた人々がカズ彦率いる<壬生狼>に救われているからこそ、決定的な不満が爆発しないという状況に陥っているのだ。』(P288)皮肉なものだし、なかなかにひどい状況。しかし現実でもそうしたこと往々にあるのが悲しいし、それを思うと心が沈むわ。

 レオナルド、KRの召還した赤竜の上から敵の黒竜の上にとびうつりながら、そこにいる黒幕らしき人物をひっつかんで共に自由落下で無理やり引きずり落とすとはそんな曲芸めいた行動を良く取れるな。めちゃくちゃ難易度高いだろその行動。私は高いところ得意じゃないので、想像するだけでも怖い。まあ、だからこそレオナルドにヒーローのような特別なものを感じて、それを見たKRが興奮しているわけだが。

 しかしKRは赤竜を召還した後、一旦その召還契約解いたはずなのに、どうやってか再度契約し直しているようなのを見ると、うーんどうやってやったか知らないけど、普通のLV90プレイヤー何人か分の力のあるモンスターを自在に使役できるとはいかないだろうが、なかなかのバランスブレイカー。これはこれで彼の口伝か何かなのかしら。

 それと巻末に非ログインプレイヤーも含めた放蕩者の茶会のメンバーリストと各人の一口の簡単な説明がついている。それ見て、1巻あたりでシロエがちんどん屋をとったメンバーのことを言及していたが、それってKRのことだったのか。すっかり忘れていたわ。そして現在カナミ、現在のサブクラスは料理人のようだが、かつてのアカウントでのサブクラスは不明って何だろう? それに何か今後にかかわる秘密でもあるのかしらんと変に穿った目で見てしまうがどうなんでしょ。

2014-10-12 ログ・ホライズンTRPG リプレイ ごちそうキッチンと病の典災

ログ・ホライズンTRPG リプレイ ごちそうキッチンと病の典災

| 06:37 | ログ・ホライズンTRPG リプレイ ごちそうキッチンと病の典災 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズンTRPG リプレイ ごちそうキッチンと病の典災 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント

ログ・ホライズンTRPG リプレイ』待望の完全新作描き下ろし第2弾!

エルダー・テイルで出会った4人の冒険者は、

アキバの街で念願のギルドハウスを手に入れた。

2つの人格を持つ少女“ナギ”の

「みんなを呼んでパーティーをしよう!」という一言で、

食材あつめて大宴会「夢の満漢全席! 〈冒険者〉厨房で舞う」のほか、

ナギを救うため未知の敵が待つ〈ボダレルの原野〉へと向かう「恐怖の〈疫毒〉! 〈冒険者〉災厄に挑む」!

完全新作のリプレイ2本を収録!

≪ゲームマスター≫

橙乃ままれ(「ログ・ホライズン」シリーズ)

≪プレイヤー≫

セイネ:綾里けいし(「B.A.D.」シリーズ)

ウルフ:むらさきゆきや(「覇剣の皇姫アルティーナ」シリーズ)

ヘッジホッグAK:丸山くがね(「オーバーロード」シリーズ)

マスダさん:芝村裕吏(「マージナル・オペレーション」シリーズ)

(エンターブレインホームページ HOME > 書籍・ムック一覧 > ゲーム関連 > その他 > ログ・ホライズンTRPG リプレイ ごちそうキッチンと病の典災 より)



 リプレイ、てっきり単発のものだと思っていたので、今回GMもPLもPCも変わらず続きが出たのは素直に嬉しい。今回も2つのセッションが収録されている。この巻2つ目のセッションのラスト近くで、今後のための伏線を入れるとマスダさんのPC(芝村さん)が宣言しているので、今後の続刊も期待できるかも!

 しかしナンバリングがないのがリプレイという感じがしなくもないけど、現在の2冊の段階ならばともかく、発売順がパッと見てわからないのはなんか不便。

 前回はウルフだけがセイネを「セイネたん」と読んでいたが、今回はセイネのPLの綾里さん含めてPLの全員とGMまでセイネたんと言っているのは、ネタだとはわかっているけど、なんかちょっと違和感があるなあ。まあ、それは個人的に「たん」づけそのものに、そうした違和感があるせいというだけかもしれないけどね。

 今回はアキバの街が舞台ということで、原作に登場するキャラが色々出てくるのは楽しいね。ただ、作者本人が、厳密に原作キャラの性格を運用しなくてもいいということを示すため(とその場のノリで)、わざと彼らのキャラを壊しているけど、主人公のシロエとか(笑)。

 冒頭で、編集も途中で放棄という文章があり、それはそのままが面白いからという意味だと注にあるけど、P33-4にほとんど同じ文章が続いているのを見て(一旦完成した文章に多少手を加えるけど、元の文章もそのまま残しておいて、正式に書きあがったら消そうとしていたのだろうが、消すの忘れていたって感じ)、本当に放棄したんだと一瞬納得してしまった。

 イラスト、章はじめのキャラクターを紹介しているページのイラストがすごくいいね。特にナギとトキナギの絵が素敵だ。

 AK社長のキャラ好きだなあ。1本目のセッション冒頭の、ロデリック商会と共同してニコのぬいぐるみで一山当てた対価として、ギルドの本拠地になる場所を契約でもらったものの、ろくに見ずして契約したのでその契約が下手すれば直ぐにそこから追い出されることもありえる(下手すれば権利ただとりされて終わることにもなりかねない)契約だったこともあり、PCたちの空気がお通夜ムードになっているので思わず笑いがこぼれてしまう。まあ、ロデリック紹介は大手で円卓会議のメンバーだから、おそらくそんなアコギなこともやらないだろうから大丈夫だろうが、とにかくそんな契約だったのでどんどん重苦しくなるPCたちの空気がつぼ。

 注で『〔エンターブレイン〕チヨダワリトタカイビル。』(P83)とさりげなく、ニンジャスレイヤーネタがあって笑った。しかしこうしたネタ的な用語とかは知っているし、ちょっと読みたいとは前々から思ってはいるのだけど、実際にニンジャスレイヤーを読んでいないので、そのうち読まなければなあ。

 ギルドハウスに引っ越したことで、ナギ(NPC・子供)が『パーティーをやって、お友達にお土産で、このぬいぐるみあげようよ!』(P90)と在庫の山羊スライムというちょっと不気味なぬいぐるみを渡そうとしているのは笑った。

 そして今回は前回なかった戦闘シーンの位置関係が把握できる戦闘配置図が載せられているのは良かった。前回あったらいいなと思っていたので、それが追加されていて嬉しい。

 そして今回は前回よりも戦闘シーンが緊迫していて、ギリギリ感があるスリリングな戦闘で、戦闘シーンの魅力も上がってより面白くなっているのも嬉しい。

 「NAGI'S キッチン」というミッションでは、特殊なルールのもとで判定しながら料理を美味しく作っていく。いつもと趣向の違う形で判定していき、料理がどうなるのか決めていくこのミッションはとても面白いし、こういうの好きだな。AKおじいちゃんが、加点要素の味の開発で、笑える名称のタグを料理に引っ付けているのがいいねえ。

 ただ、にゃん太云々言っているけど、見開きのルール説明ではにゃん太のことが触れられておらず、本文での会話の内容でお助けキャラなのがわかるが、実際それを使用するところで、ようやくその効果がわかる。たぶんだけど、説明ページでにゃん太の説明が抜けているの気づかなかったのかな?

2014-10-09 ログ・ホライズンTRPGリプレイ 宵闇の姫と冒険者

ログ・ホライズンTRPGリプレイ 宵闇の姫と冒険者

| 18:08 | ログ・ホライズンTRPGリプレイ 宵闇の姫と冒険者 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 を含むブックマーク ログ・ホライズンTRPGリプレイ 宵闇の姫と冒険者 - 日々の読書を糧にして-備忘録と駄文感想 のブックマークコメント

橙乃ままれ原作の人気小説『ログ・ホライズン』の世界を4人の人気作家がキャラクターに扮して冒険する物語

<大災害>直後のエルダー・テイル。

舞台はアキハバラから遠く南方の諸島。

そこで出会った4人の冒険者

――セイネ、ウルフ、ヘッジホッグAK、マスダさん。

バージョンアップの日に、こんなゾーンに来ていた

なんとも物好きというかなんというかな彼らに事件発生!

謎の少女“ナギ”と共に、物語は予期せぬ方向に進んで行く。

≪ゲストプレイヤー≫

セイネ:綾里けいし(「B.A.D.」シリーズ)

ウルフ:むらさきゆきや(「覇剣の皇姫アルティーナ」シリーズ)

ヘッジホッグAK:丸山くがね(「オーバーロード」シリーズ)

マスダさん:芝村裕吏(「マージナル・オペレーション」シリーズ)

(エンターブレインホームページ HOME > 書籍・ムック一覧 > ゲーム関連 > その他 > ログ・ホライズンTRPG リプレイ 宵闇の姫と冒険者)



 先ごろ発売されたリプレイの第2弾の感想をあげようとして、第一弾のこの本の感想をあげていなかったことに気づく。気づいたから良かったものの、ナンバリングついていないのに危うく感想の順序が逆になるところだった(笑)。

 「ログ・ホライズン」の原作者橙乃ままれGM(ゲームマスター、進行役)を務め、そして丸山くがね(「オーバーロード」)や芝村裕吏(「マージナル・オペレーション」)などPLも全員作家さんという豪華なTRPGリプレイ。本書では、チャプター1と2、チャプター3と4で、それぞれひとつずつ計2つのセッションの記録が収録されている。しかし皆さんが楽しそうにプレイしているので、読んでいて気持ちよかった。

 原作「ログ・ホライズン」と同じ判型なので、本棚に並べるときに一緒に並べられるのがちょっとしたことだけど、うれしい。それから注というか、ほとんどつっこみみたいなものが、ページの下部にあるのでストレスをまったく感じず読み進められるのでありがたい。章の最後とか、本全体の最後にまとめられると、どうしても手間取るから。

 イラストにするときのポイントとして何か小物があることは重要として、欄外にその例としてシロエの眼鏡、クラスティの眼鏡、ヘンリエッタの眼鏡とあることには思わず笑ってしまう。

 それぞれのプレイヤーがキャラクターを作る際の会話なども書かれているのはよかった。こういう部分が書かれているとちょっとうれしい。

 自己申告のダイス目は経験を重ねれば重ねるほどに下がっていく傾向があるという話は、TRPG界隈をしらないので、そうしたその界隈のあるある(?)ネタについてちょっと書かれているのは面白いな。

 ゲーム世界ではマイハマと小笠原諸島がエルダーテイル時間で一日一便、片道12時間で運行されていたようだ。小笠原諸島のあたりは今までもそのあたりの地域がどうなっているのか気になっていたので、今回その地域を舞台にした物語が作られていろいろと情報がでてきたのはうれしい。ただ、今回のTRPGでは船が壊されたりしているのだが、原作世界の交通は現在どうなっているのかも知りたいな。

 現実の四国に当たるフォーランド公爵領には現在大地人の統治者も住民もいない地域だというのもはじめて知った、たぶん。

 「マスダ」ってだれかなと思っていたら、「ログ・ホライズン」や「まおゆう」の監修などをしている桝田さんか(というか彼は具体的にどんな仕事をしているのか見えないなあ、だって特にそうした人が何にもついていないweb掲載時から大きく変わったこともないしなあ)。まあ、「マスダさん」のPLである芝村さんが桝田さんと親しいということもあって、いろいろと「マスダさん」は桝田さんの隠し子(娘)とかひどい設定をつけられている。

 勝ち負けがはじめる前からわかっている小さな戦闘シーンとはいえ、作中で初めての戦闘シーンは省略しないでほしかったなあ。でも、戦闘シーンなど、真面目に情報収集をしているPLたちのシーンをばっさりカットしたGM(橙乃さん)が、そのことについて『どうか恨まないで欲しい。真面目な時間は短かったということだけ付け加えて置く』(P103)と書いているのには笑った

 しかし戦闘シーンはベテランが多かったこともあり、(少なくとも素人目には)危なげなく勝利してしまっていたのでそこはちょっとだけ残念だったかな。それから<カンナギ>もヒール使えていたが、原作でもヒールは使えたのかな、そこらへんがよくわからないから以前からちょっと気になっている。

 それから絹野帽子さんがTRPGのルール作りに参加していたということなので、絹野さんは以前「なろう」で小説を書いていたが、変な出版社でその小説を出版して、それで色々とあって、それからすぐに「なろう」では活動されなくなったので、どうされたのかなと思っていたから、無事を知れてなんか安心した。