自分勝手な深読みだけど――AURA〜魔竜院光牙最後の戦い〜

以下、ネタばれあり。











田中ロミオ先生は!田中ロミオ先生は、何と言う恐ろしい作品を作ってしまったのだ……っ!



どうも、hk623です。今日も暑いですね。
あまりにも暑いので、今日は一日中(今日もですが)ネットしたり、ラノベ読んだり、書いたりしていました。
まあ、何を読んでいたかはタイトルからもお察しの通り、田中ロミオ先生の新刊、“AURA〜魔竜院光牙最後の戦い”です。
いや、凄い。よくぞこれを発売した、ガガガ文庫
結論から申しますと、本作は邪気眼の話でした。
邪気眼設定ではなく、邪気眼そのもの。
いやあ、あまりにも内容がシニカルなので爆笑しましたが、これは笑えませんね。
確かにストーリーは予告通り、今風の学園ラブコメだったのですが、そうと見せかけて、ばっちり主張するところは主張しているし。
邪気眼の過去を持つ者にとっては痛いほど主人公の感情が分かってしまうし。
それに、僕は邪気眼を肯定している人間ですから。
なお、僕が考えるロミオ先生の主張はこんなところです。

1、邪気眼のレッテルはなかなか剥がれないので、要覚悟
2、邪気眼のコミュニティーであれば邪気眼としてのパーソナリティーを出してもいいが、それ以外の場では普通に振る舞うべし
3、広義においては、まじないや妖怪信仰も邪気眼
4、そう言った邪気眼的要素を自分の中に持ってたり、過去に持っていた人間って意外と多い
5、邪気眼は着脱式仮想身体装置的役割を持つ
6、邪気眼も非邪気眼も、お互いを認められない点で狭量


まあ、最終的な解釈は、あと何度か読み返した上で正式に判断を下しますが。
初見の解釈はこんな感じです。
なお、解釈の根拠は以下の通り。


1→主人公が脅される下り
2→最後のヒロインのセリフとか、“魔竜院光牙最後の戦い”直前のヒロインとのやり取りとか
3→竜の釘を巡る、久米の告白に対する主人公の感想
4→オチにおけるどりせんの告白とその後の描写
5→“魔竜院光牙最後の戦い”の描写における、主人公の心理描写及びオチにおける主人公の語り
6→“魔竜院光牙最後の戦い”の描写における、ヒロインのセリフと主人公の心理描写


それにしても、やはり田中ロミオ先生はスゲェわ。
邪気眼設定ではなく邪気眼そのものを扱うとは何と斬新な。


く、悔しい!だけど(ry


流石はロミオ先生!
エロゲーだけじゃなくラノベもお手の物だぜ!
ああ、こうしてまたもや、田中ロミオ先生が俺の超えられない壁に――


そんなひきこもりウィークエンド。