『世界で一番美しい愛の歴史』
うーん、このタイトル↑、なんとかならんかったんだろうか(^^ゞ
わたし的にはこのベタなタイトル、ちょっと引いちゃいます(^^ゞ
でも、ルゴフが参加しているので、ルゴフの二作品(どちらもインタビューに応える形式)
- 作者: J.ル=ゴフ,池田健二,菅沼潤
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ジャックル=ゴフ,Jacques Le Goff,池田健二,菅沼潤
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
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を買ったついでに、おまけのつもりで買ったのが、コレ。
- 作者: J.ル=ゴフ,小倉孝誠,後平隆,後平澪子
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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ルゴフの名前が入ってなかったら、たぶん買わなかったと思う。
ところが『世界で一番美しい愛の歴史』というベタなタイトルのこの本が、非常に面白かったのである。
ルゴフの『中世とは何か』と『中世の身体』も面白かったのだが、なにぶんインタビューに応えてルゴフがどんどんしゃべっていく形式なので、中世に関する基礎体力の弱いわたしとしては、「ルゴフのこの言葉の背景にある膨大な資料というか根拠を、自分はよく受け止められていないな」というマイナスの手応えをびんびんに感じてしまい、面白くて有益ではあったのだが、自分の非力を改めて思い知らされる結果となった。いろいろと、難しかった。
それに対して『世界で一番美しい愛の歴史は』、狩猟採集時代から現代まで、それぞれの時代の専門家がリレーのように語り継いでいく形式で、ひとりひとりの分量が少ないので、かえってその時代の特徴的な様相が大づかみに描き出され、わたしのような者にもわかりやすかった。そして、「ひえーーー、知らなんだ〜〜〜」という内容がぎっしりと詰まっていた。
参加者をリストしておくと
- ジャン・クルタン 先史学者 仏国立科学研究センター主任研究員
- ポール・ヴェーヌ 古代世界の専門家 コレージュ・ド・フランス名誉教授
- ジャック・ルゴフ 中世史家
- ジャック・ソレ 近代史の専門家 ピエール・マンデス=フランス大学教授
- モナ・オズーフ 女性史と革命時代の専門家
- アラン・コルバン 感情と感覚の専門家(十九世紀)
- アンヌ=マリー・ソーン 現代史 ルーアン大学教授(二十世紀初め)
- パスカル・ブリュックネール 作家・エッセイスト (五月革命)
- アリス・フェルキー 小説家(現代)
- ドミニク・シモネ インタビュアー
どの章もみな面白かった(上のリストの番号は、章番号には対応していません)。重要な指摘がてんこ盛りだと思う。損はさせません(^^ゞ、読んでみて〜〜