かのこん4 オトメたちのヒミツ

「そうだな。おまえ無力」
「桐山くん!」
「チカラなければ、だれも救えない。だれも護れない。それ、当たり前のこと」
ユキオはうなだれた。握った拳をぶるぶると震わす。
「おまえみたいなやつ、ほかにもひとり、おれ知ってる。そいつ……おまえみたいに弱かった。けど、あきらめ悪い。熊田さん、バコオカミ、バカ白黒オトコオンナ、みんな自分より強いやつ、だけどあきらめないで、立ち向かった。ある意味バカ」
「桐山くん……それって」
「バカにも二種類ある。いいバカと悪いバカ。俺に知ってるやつはいいバカ。いいバカ強い。コドモ、おまえ、いいバカになれ」

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