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私的ファイル deltazulu 記録再開 このページをアンテナに追加

2009-05-23

MYSCON昼の部に行ってきた

「お昼一緒に食べようぜ」というリッパーさんの誘いに乗って、あこやんとことひとさんの四人でご飯食べた。あの時間じゃあんま食べられないんだけど、その分、デザート充してきた。誰かさんのドジっ子っぷりも目の当たりにしたけど、可哀想なので内緒にしておいてあげよう。

にしても、ああいう場で本の話をしていくうちに、BLだの触手といったキーワードが飛び交うのは、さすが美少女文庫部ですね*1

昼の部には参加されないリッパーさんとそこで別れて、会場入り。開場の13時は過ぎていたけど、まだ早かったせいか、人の入りはバラバラでした。

インタビュー企画のある湊かなえさんと小路幸也さんの著者は、一冊ずつしか読んでいないのも関わらず、一番前を取るのはなあと思って、プロジェクタを写す装置の後ろという誠に微妙な位置を選択してみました。ま、それでも真ん前なんですけど。

第一部「湊かなえ先生インタビュー」

インフルの地からやってきたけど、みんなに引かれないで良かった、と挨拶をした後で、インタビュースタート。

  • 小説の構成の作り方は、何かをしてる時に思いつくのではなく、今から小説を書くぞ、という感じで考える頭になって書いていて、たとえば、ミステリーを書くと決めたら、ミステリーで思いつく言葉を、チラシの裏に書いていく。殺人とか密室とか、20個ぐらい。それを眺めて、どれでいけるかなーと考えるのだとか。「聖職者」(告白の第一章)も、殺人、被害者、加害者、復讐、三角関係とかを書いつらねて、私だったら何が書けるかな。復讐だったらいけるかな。どんな場合だったら、復讐したいと思うかな。どうやればできるかな。そんな感じで書いて作ったとか。
  • 小説の賞に応募する前は、川柳を作ったりしていたそうです。公募ガイドを買ってきて送って、最優秀をもらったこともあるとか。
    そのうちシナリオを作ったりして、賞をもらうようになったそうです。ただ、お仕事にはならなかったとか。佳作を取った時に授賞式のようなものがあり、他の受賞者はお仕事の話があったので、自分にも何かお仕事がもらえるかなと思ったら、都内の人じゃないと急な直しに対応できないからということで、お仕事をもらえなくて、悔しい思いをしたそうです。
  • ならば地方にいても出来る仕事をと思って小説を書いたのがきっかけ。小説推理新人賞(だっけか?)を受賞した時、選考の石田衣良さんに、これは連作してみたらいいかもと言われて、完全に完結していた「聖職者」だったけど、一冊の本にするために、ああいう形で連作してみたらしい。
  • (モノローグを続ける形にしたのはいつから考えていたのか) 小説と脚本は同時進行していたので、脚本と違う形を作りたかった。脚本だと会話は、短くテンポ良く作らねばならなくて、じゃあ逆に長々としゃべるのはどうだろう?教師の告白の形で、生徒を追い詰めるにはどこがいいか。やっぱり同級生の前かな。じわじわとやっていくには……といった感じで、語り手の気持ちが一番表せるのは、モノローグかなと。
  • 「聖職者」は完全に完結していたので、連作にしようとは思ったけど、最終形は全然見えていなかった。次に読者は何を読みたいかなと考えて、あのあとのクラスがどうなったかっていうのは気になるんじゃないかしら。その次はあの家のことが気になるんじゃないかしらと、一章書いては、次の章を考えて作った。
  • 昔から妄想をすることが多かった。好きなドラマを見ている時、自分もそこにいたいけど、中心人物ではなく、たとえば主人公たちが通うラーメン屋でバイトするとか、そのくらいの位置から眺めるような、そんな感じ。勉強の時も、歴史の資料集とか読むと妄想。たとえば、赤穂四十七士の血判。誰が首謀者か判らないように円を描いて血判したというけれど、もし自分がメンバーだったら、どの位置に血判を押すかってことで、1時間ぐらい妄想したこともある。
  • 受賞後は大変だった。近所に「告白」みたいなお話を書いてる人がいたらいやだろうなあ、と思ったので黙ってたんですが、テレビで気づかれた。
  • ミステリのお気に入り作品は、島田荘司暗闇坂の人喰いの木。出身地が近いこともあって、書店でフェアをやっていることが、多く手に取る機会があった。この作品は題名で引かれて、わたしの本にしようと。
  • ミステリ意外だと、書評で面白そうな本が紹介されていたら手に取る感じ。自分のバイブルは、林真理さんの「葡萄が目にしみる
  • 作家として実感したことはまだない。ただ、本屋で積まれていた本が減っていくのを見て、ああ、作家として名乗っても良いのかなと思うようにはなってきた。
  • 6月に東京創元社から「贖罪」が出る。

とにかくお話を考えるのがお好きなようで、自分のお話についても、「次の章を、読者の方に考えていただければ」なんて言ってました。

個人的に告白は大絶賛オススメなので、ぜひぜひぜひ。

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第二部「小路幸也先生インタビュー」

小路さん話を書こうかと思ったけど、時間が時間なのでまた今度。ちなみにとてもユーモアあふれる方で、ぶっちゃけ話も多く、楽しかったです。

以下、印象に残ったことを箇条書き

  • やっぱりそういう話って本当にあるんだな
  • メフィスト賞受賞したけど、副賞のブロンズ像をもらったのは一年ぐらい経ってから
  • パルプ町って存在するのか!生まれ育ったところだそうです
  • 読書体験は少年探偵団から。
  • クイーン好き
  • 名探偵という存在が好き
  • ハードボイルドだと矢作俊彦さん。読んだとき、日本にこんな作品を書く人がいるのかと、ガーンときた。
  • 東京バンドワゴンという名は自分でもさっぱり。
    • 暗いお話が多いので明るいものをと言われて、ホームドラマが思い浮かんで、家族もの、下町古本屋とか、そういう設定を書いていたメモに、いつのまにか東京バンドワゴンという文字があって、それを使った。なんでだろ?
  • 東京バンドワゴンならキャラが動いてくれるので、次の構想はまったくないけど、いくらでも続けられる
  • 我南人は、憧れのロックスターの集合体みたいなもの。しゃべりかたは……ロックスターじゃないけれど、いま思えば、井上陽水さん?
  • (6年で21作。この勢いは?)お仕事がくるので、はいはいと引き受けてます。煮詰まると言うことはない。悩むことはあっても、書けなくはならない。
  • 話は、アイデアが浮かんだ時、世界観から設定からキャラまで、全部が思い浮かぶ

個人的に話を聞いていて一番読みたいと思ったのは、「HEARTBEAT」かな。BL云々に反応したワケじゃなくて、「続編が出てるのが信じられない(どうやって続けるんだろう的な意味で)」というお話らしいので、興味津々。

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東京バンドワゴン

「LOVE はね、遠く離れていたって、相手の姿が見えなくたって、そこにあるもんだよぉ」

東京バンドワゴン

大家族古本屋物語。語り手の心情を考えると、ちょっと切なくなるけど、にぎやかな家族模様と、ほのぼの人情味を見せながら、さりげなく提示されるミステリー要素がよかった。こういうお話は大好きだ。還暦ロッカーのつかみ所のない雰囲気が最高。→ 感想

*1美少女文庫にはそんな描写ないので念のため