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2009-4-01-Wed
■[日本]首相の手にエクスカリバーは輝く
※mixi日記に長々と書いたので、こちらに転載。加筆修正は当然ながらしている。
麻生太郎首相は31日午後、2009年度予算成立を受け首相官邸で記者会見した。首相は経済再生に向け、09年度補正予算案と関連法案を今国会に提出し成立を図る方針を正式に表明。その上で、衆院解散の時期に関し「補正予算(と関連法案)に反対というなら60日間を要してでもやるのか、打ち切ってこれがわれわれの案として選挙をするべきか、そのときの状況で判断する」と述べ、民主党など野党が参院で審議を引き延ばした場合には解散で対抗することもあり得るとの考えを明らかにした。
政府・与党は補正予算と関連法案を5月の連休前後に提出する方針。関連法案の成立を確実にするには、憲法の「60日ルール」規定を適用した衆院での再可決を想定する必要があるが、6月3日までの会期の大幅延長を迫られる。首相が補正成立前の解散の可能性に言及したのは、小沢一郎代表の公設秘書の違法献金事件で動揺が続く民主党を揺さぶる狙いもあるとみられる。
会見で首相は、政府・与党に指示した追加経済対策の裏付けとなる補正予算案について「出す以上は速やかに成立するように最大限努力したい」と強調。追加対策の一環として、内需拡大のため贈与税の減免を積極的に検討する姿勢を重ねて示した。
また、補正の財源として赤字国債の追加発行を検討することを踏まえ、11年度にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化する財政健全化目標について「極めて厳しい状況になっているのは否めない事実だ」と指摘した。このほか、海賊対処法案や消費者庁設置法案などの重要法案の成立にも強い意欲を示した。*1民主抵抗なら解散も=補正提出表明、成立に全力−11年度健全化は困難・麻生首相(時事通信)
国策捜査かどうかはさておき、客観的事実だけを言えば、野党第一党の党首の威信は完全に崩壊したと言って良い。敵失と言えばその通り。それに比べれば二階大臣の首など、安いものだ。これまで劣勢というか逆風にあった麻生首相はすっかり党内を掌握し(麻生下ろしの声が消えただけだが)、小選挙区制度における与党総裁という絶対的な地位を誰の目にも思い出させた。公認の二文字に候補者は弱いものだし、刺客なんぞを立てられてはたまらない。。
それにマスコミがまともに報じて来なかった景気対策が効果を現し始めてもいる。景気対策なんてすぐには効果は出ない。金融政策なんかもそうだ。つまり、政策立案・実施が可能な与党は、野党に対して圧倒的な優位を保っている。これは民主政治の基本だ。それに加えて憲法上衆院の3分の2を有している以上は、再可決もし放題で、今では目立ったニュースにもならない。慣れとは怖いものだ。逆風が無くなっただけでも、与党にとっては有難いが、それも今年9月まで。3分の2を得ているのはひとえに変人宰相の功績だ。さて、麻生首相は?
解散権は首相の専権事項、すなわち首相大権と言っても良い。麻生内閣成立以来解散時期を云々する声はあったが、なにぶん決定力を欠いていた。何せ解散すれば与党は負けるのだ。負ける戦いを誰がするのか。解散はしたくても出来ない状況が続いた。解散権は伝家の宝刀と呼ばれて来た。しかしその宝刀はまさに岩に刺さったエクスカリバーであり、これがなかなか抜けなかった。それが今や、麻生首相は、見事に抜いている。敵失と、補正予算の2つが状況として存在している。反転攻勢の声もある。誰がこの事態を2月や3月初めに想像しただろう。
政治は何が起こるかわからない。一寸先は闇である。闇の向こう側に解散があるのか否か。首相大権の重みを、誰もが思い知る4月になりそうな予感。忍従のときが終わり、ついに麻生首相のターンが始まったようである。これに対する野党の反撃は、以後限定されたものとなるだろうし、野党連合の動きは小沢一郎の存在によって停滞を余儀なくされるだろう。仮に5月解散の動きが加速すれば、民主党側の対応はおおよそトップの入れ替えとなろうが、その時間があるかどうか。常に劣勢の野党は、これ以上の敵失と時間の空費は許されまい。約束の日は近い。




