【I】要旨

木更津駐屯地における米海兵隊 MV-22 オスプレイ陸自 CH-47JA の騒音比較について

平成28.11.8 防衛装備庁



平成28年10月24日(月)、防衛省は、木更津駐屯地において、米海兵隊 MV-22 オスプレイ及び陸上自衛隊 CH-47JA をそれぞれ飛行させ騒音を測定


□各騒音の測定値を比較した結果、次の点を確認(細部は別紙のとおり)



【場周経路の飛行】


→ いずれの測定地点においても MV-22 オスプレイと CH-47JA は、同程度



【駐屯地内でホバリング


→ 地域住民の生活区域に近い駐屯地外の測定地点においてはいずれも周囲の生活音に包含されており、区別ができない程度であること


→ 一方で、ホバリングを実施している場所に近い駐屯地内の測定地点においては MV-22 が、CH-47JA を上回っていること



防衛省としては、日米オスプレイの共通整備基盤について、引き続き、木更津市等に丁寧に説明を行いつつ、米国政府等との所要の調整を進めていく考え



今回の騒音比較では、木更津駐屯地、木更津下水処理場及び航空自衛隊木更津分屯基地の3ヶ所で測定を実施

場周経路を飛行した際の騒音比較の結果(騒音の最大値) 別紙1

場周経路を飛行した際の騒音比較の結果(騒音の最大値) 別紙1

□測定地点(1) 木更津駐屯地内滑走路近く


1回目2回目3回目

MV-22(※1)
75dB76dB75dB

CH-47JA(※2)
76dB77dB77dB


(参考)CH-47JA がオスプレイが利用することとなる場周経路を飛行した際の騒音の最大値(1回目)73dB (2回目)73dB (3回目)72dB



□測定地点(2) 木更津下水処理場(木更津駐屯地から直線約2.4kmの地点)


1回目2回目3回目

MV-22(※1)
63dB65dB69dB

CH-47JA(※2)
78dB78dB71dB


(参考)CH-47JA がオスプレイが利用することとなる場周経路を飛行した際の騒音の最大値(1回目)71dB (2回目)70dB (3回目)67dB



□測定地点(3) 航空自衛隊木更津分屯基地(木更津駐屯地から直線約2kmの地点)


1回目2回目3回目

MV-22(※1)
62dB62dB66dB

CH-47JA(※2)
64dB63dB61dB


(参考)CH-47JA がオスプレイが利用することとなる場周経路を飛行した際の騒音の最大値(1回目)65dB (2回目)64dB (3回目)63dB


※1整備開始後、オスプレイが利用することとなる場周経路を飛行した際の騒音の最大値


※2現在、CH-47JA が利用している場周経路を飛行した際の騒音の最大値


※3測定値は、気象条件や地形・地上の状況等、騒音測定時の条件の違いによって変化

駐屯地内でホバリングを行った際の騒音比較の結果(騒音の最大値) 別紙2


□測定地点(1) 木更津駐屯地内滑走路近く



ホバリング 30ft(約9m)1回目2回目3回目

MV-22
88dB85dB89dB

CH-47JA
72dB72dB73dB

1回目2回目3回目
ホバリング 150ft(約45m)
MV-22
86dB91dB93dB

CH-47JA
81dB84dB84dB




□測定地点(2) 木更津下水処理場(木更津駐屯地から直線約2.4kmの地点)


測定地点(2)の周辺の騒音レベルは45〜50dB程度 MV-22 及び CH-47JA のホバリング時の騒音は上記の範囲に包含される


□測定地点(3) 航空自衛隊木更津分屯基地(木更津駐屯地から直線約2kmの地点)


測定地点(3)の周辺の騒音レベルは40〜50dB程度 MV-22 及び CH-47JA のホバリング時の騒音は上記の範囲に包含される

飛行状況

〜9:00【MV-22 ホバリング】地上高 30ft(約9m) / 150ft(約45m)


〜9:30【MV-22 オスプレイが飛行することとなる場周経路を飛行 地上高 900ft(約270m)】


〜10:00【CH-47JA ホバリング
地上高 30ft(約9m) / 150ft(約45m)


〜10:30【CH-47JA オスプレイが飛行することとなる場周経路を飛行 地上高 900ft(約270m)】


11:00〜【CH-47JA CH-47JAが飛行している場周経路を飛行 地上高 800ft(約240m)】