Hatena::ブログ(Diary)

電子化 このページをアンテナに追加 RSSフィード

世界の新聞電子化プロジェクトについて書いていたつもりでしたが、大きく脱線しました。
別世界へ引越てしまったので、すでに更新は終了しています。
初めての方は、こちらからご覧になると、よろしいかもしれません。

2009-09-17

[][][]電子化というのは、「お見せする」までが、電子化ですよ


本日は、ユーザーインターフェースについて見てみましょう。

要するに、電子化した新聞を、どのようにお見せしましょうか?という話題です。


まずは、普通のインターフェースの例として、BnFの新聞コーナー*1を見てみましょう。

f:id:denshikA:20090917125912p:image

http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k648237p.r=.langfr#

要素としては、

サムネイル表示

f:id:denshikA:20090917125913p:image

大きく表示

f:id:denshikA:20090917125914p:image

ズームなどができる表示

f:id:denshikA:20090917125915p:image

などです。


さて、この普通レベルのインターフェースの特徴ですが、

f:id:denshikA:20090917125916p:image


(絵を見れば、何の機能かだいたい分かるでしょう)

(ただ、一番右だけ分かりにくいですが、「俯瞰図」のオン/オフ切替です。)

こんな感じの最低限のコントロールを用意して、あとはPDFなどでダウンロードできるようにしておいて、Acrobatの機能に委ねるところです。この方法は、安く出来上がる上、ユーザーもそんなに不満を持たないはずなので、無難な作戦です。



次に、一歩進んだインターフェースの例として、2つご紹介しておきましょう。


一つ目は、すでにご紹介したANDP(http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20090828)です。

f:id:denshikA:20090917125917p:image


http://newspapers.nla.gov.au/ndp/del/page/5653


特徴ですが、ここに表示されている画像は単なる画像ではなく、記事ごとに分割されたメタデータが埋め込まれているものです。なので、右側の画像の上にマウスポインターを動かしてみると、

f:id:denshikA:20090917125918p:image

こんな感じで、そこの「ブロック」の色がちょっと変わります。(ちょっと分かりにくいですが)


一方、左側には、記事の一覧が表示されていて*2、たとえば

f:id:denshikA:20090917125920p:image

この部分をクリックすると、

f:id:denshikA:20090917125921p:image

こんな感じで、右側の画像で該当する部分がハイライトされ、それ以外の部分が暗くなります。さらに、左側には、OCRで読み込まれたテキストが表示されます。*3


正直言いまして、ちょっと扱いにくいけど、アイデアとしては、とっても好きです。



二つ目は、何かとお騒がせなGoogleさんです。

f:id:denshikA:20090917125922p:image


http://news.google.com/newspapers?id=ATwNAAAAIBAJ&sjid=CW4DAAAAIBAJ&pg=1808,348208へ行って、

f:id:denshikA:20090917125923p:image

左上の「Le Courrier - 21 May 1990」という部分をクリックすると、上の写真のように全体表示になります。


このGoogleさんの特徴は、

f:id:denshikA:20090917125924p:image

このように、見出し部分にマウスポインターがくると、色が変わります。そして、そこをクリックすると、

f:id:denshikA:20090917125925p:image

こんな感じで該当部分がアップにされて、右側の俯瞰図に、該当部分がハイライトされます。


余談ですが、Googleさんは、見出し部分を自動検出しているようですが、たまにしくじって、

f:id:denshikA:20090917125926p:image

こんな感じで、広告部分の大きな文字を見出しと思ってしまうようです。


このように、ANDPやGoogleのようなインターフェースを採用する場合、メタデータ作成工程と費用が余分に必要です。前*4にもお話しましたが、新聞電子化というのは、まともに行えば、記事ごとに分割をする工程をはさみます。なので、通常は、インタフェースを作成したりする費用が捻出できれば、可能となります。


という感じで、インタフェースには、最低でも2段階あり、

  1. もし予算がなければ、最低限PDFダウンロードできるようにしておけばよいですし、
  2. もし予算があるなら、記事ごとのハイライトなどの機能を付加する

という状況です。

*1http://gallica.bnf.fr/html/presentationPeriodiques.html

*2:この場合、3つですが

*3:この部分については、またの機会に詳しく話します

*4http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20090903