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スパイシー・スパイシードロップ

2011年12月24日

[][][][]『よくわかる現代魔法:漫画版』感想 10:31

よくわかる現代魔法 1 (ジャンプコミックス)

よくわかる現代魔法 1 (ジャンプコミックス)

よくわかる現代魔法 2 (ジャンプコミックス)

よくわかる現代魔法 2 (ジャンプコミックス)

あらすじ

プログラム化された現代の魔法が存在する世界。東京を舞台に、ドジな見習い魔法使い・森下こよみや、最強の現代魔法使い・姉原美鎖らがドジありドタバタありの物語が繰り広げられる。

同名小説のコミカライズ桜坂洋はもっと売れてほしいなぁと思う小説家の一人。面白いのに、面白いのに!『よくわかる現代魔法』の面白さをここで語りだすと長くなる、ので……と投げようと思ったけど、「するといつまでも書かないのでは?」という恐怖がゾクリ。というわけで挑戦。あくまで本題はコミックの感想なので、こっちはちょろろっと。

その1。現代魔法の設定。本作品世界では、魔法使いはプログラミング言語を操り、コンピュータを通して魔法を使う。(一般的な魔法使いは古典魔法とされている)。まぁ「ぼくがかんがえたふしぎなまほう」が跋扈しているラノベ業界では、「魔法の設定が凝っている」ぐらいでは、アピールにならないかもしれない。それでも、読んで欲しいと思う。特にプログラミングに少しでも触ったことがある人に。一流のプログラマーはウィザード(魔法使い)と呼ばれている、とかは序の口。正直どんな頭してるんだろうってぐらいキーワードの一つ一つに凝られてて、新しい「隠し意味」を見つける度にうほほーーってなるわけ。

その2。キャラとストーリー。当たり前っちゃ、当たり前だけど。「他の作家では読ませてもらえらないもの」が、桜坂小説にはあるのだよ。ふぉっふぉっ。主要登場キャラのほとんどが少女だったりするので、「なんだ。萌えキャラ小説か」と思われる人も多いだろうけど、ちがう。その認識は、何かがちがう。ドジっ娘だとかツンデレお嬢さまだとかクール委員長だとか、そんな風にカテコライズされる少女キャラたちなんだけど、それじゃあもったいないと思う。

その3。その他。「出来ることと出来ないことがはっきりしている世界のバトルは面白い」の法則!(長い)現代魔法使いが敵の前に現れたとき、すでに戦いは決している。とか熱いよね。「世界たらい化計画」とか、小ネタも面白い。この作品の悪口を言うなら、なんでや、なんで続きが出ないんや!ってところだけ。

好きなキャラは誰だろう。自分の実力とおじいちゃんの孫ということを誇りにしていて、暴走しがちだけど、誰より友だち思いの弓子か。それとも、何考えてんだかよく分からないけど、楽しんでいることはよく伝わる、実は熱いたましいを見せるクール委員長・嘉穂ちゃんか。やっぱり、「ふえーん」とか言っちゃうドジっ娘でありながら、やると決めたことはやる女の子・こよみかな。こよみの「一番難しくて、一番幸せな終わりを笑いながらなんとか実現しちゃう」パワーは、巻を重なるごとに魅力に映った私でした。(急に敬語?)

* * *

で、ここから漫画版の感想。面白い! 桜坂洋センセは脚本にタッチしていないらしく、話は原作のイラスト担当の人が考えたらしいけど、よくぞここまで。原作にあったエピソードを大胆にバラバラに描いていたり、視点キャラを変えてみたり、ドタバタ劇を描いてみたり。やりたい放題で楽しい。原作とはちがってシリアスなバトル展開にならないのもあってか、キャラの掛け合いが可愛くなっている気がする。登場人物のボケ度が上がってるとも言う!

嘉穂ちゃんに魔法バレする話とか、原作よりも良くなっているよ。嘉穂ちゃんのこよみ好きっぷりがよく伝わった! らぶ。「5分で魔法を信じたこよみ」と「幼いころから魔法の存在を感じつつも、常識があるから信じ切れない自分」を比べてしまう、とかなるほどなぁー。嘉穂ちゃんは、いつも4人組の中でも一歩引いているところがあるから、スポットライトが当たる度におっそろしく光りだす原石やでぇ!(興奮)

* * *

あと、終盤の「美鎖の魔法アイテムでドタバタが引き起こされる」系の話が続くんですけど、すっごい完成度だと思うのは私だけ? 起承転結をしっかりやりつつ、キャラの魅力にニヤニヤして、現代魔法の設定を上手く使って、最後はしっかりオトす。コメディ漫画として花丸だと思った。体重計の話とか、どうしてこうなった!?って風に転がっていくから、すごく楽しいなぁ。「パンツはいてない」だけで一話やるとか、作者ノリノリすぎる。笑

「剣と化せ 我がコード!!」

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