アジア旅行記2



廊下側に増築された部分。
サリサリ・ストア(生活雑貨・駄菓子屋)として利用されている。
サリサリ・ストアの殆どは、増築部分の反対側に住んでいる世帯の奥さんが営んでいる場合が多い。
少しでも収入を増やすという目的と、家事を行いながらでも経営が出来るという手軽さがその理由だとか。




こちらは、住戸側の躯体を破壊して(笑)増築された部分で、キッチンとして利用されている。
ここは隣接する棟の壁面同士が向かい合っていて、生活廃水やし尿がそのまま垂れ流されている。階段の踊り場にある壁の殆どは取り除かれているが、子どもたちはここから小便を垂れ流す。その為に壁を破壊したのか!?ちょっと謎。



垂れ流された汚物。夕方になると、表の道にあふれ出してくる。
下水道の整備が進んでいないのかもしれないが、もし整備されているとしても、これだけのゴミがあれば簡単に機能不全に陥るだろう。


一番下の家、汚水に浸かってます。



これがキッチン。
幾つかの家族に御馳走になったけど、結構美味しかった。
鶏肉と野菜の炒め物にご飯。おかわり可能。
ビールを沢山飲ませてくれる人もいたが、その人は工場に勤めていて比較的裕福で、謝礼を払おうとしても応じなかった。
お金が無くてここに住んでいる人もいれば、職場が近いから実家とは別に借りたという裕福な人もいる。
色々な境遇の人が、この建物の中で毎日を共にしている。
大人も子供も屈託が無く、突然の来訪者に対しても比較的暖かく迎えてくれた。
此処で生きていく為には、相互扶助的なコミュニティが自然に生まれるのだろう。

変な言い方だけど、凄く良いところです。