デスクトップ鉄の雑記帳

2018-11-01

[][]中央本線特急の自由席廃止 19:29

JR東日本は、10月30日付リリースで、2019年春から中央線の特急の自由席を廃止すると発表した。新型車両(E353系)への統一を機に、千葉東京新宿甲府・松本・南小谷間を運転する特急「あずさ」・「かいじ」などの普通車全車両に、「座席未指定券」*1を導入する。特急料金は、通常期、繁忙期、閑散期の区分を廃止、事前料金と車内料金に格差をつける。いずれも常磐線の「ひたち」・「ときわ」で実施しているものと同じ。

新体系の特急料金は常磐線の特急料金と同額で、現行料金と比較すると次のとおり。

営業キロ-50-100-150-200-300-400
新料金事前料金7501,0001,5502,2002,5002,850
車内料金1,0101,2601,8102,4602,7603,110
現行料金通常期指定席A料金1,2701,7002,3502,6802,9003,110
通常期指定席B料金1,0301,4501,8602,250
自由席A料金7501,1801,8302,1602,3802,590
自由席B料金5109301,3401,730

B料金は竜王まで。中長距離区間では値下げだが、近距離区間で自由席を利用していたユーザーにとっては値上げとなる。とくに同時に発表された「あずさ回数券」の発売終了*2の影響が大きい。新宿・松本間の「あずさ回数券」の1回あたりの運賃・料金は4,630円だが、新料金体系では運賃込みで6,500円、40%の大幅な値上げとなる。「えきねっとチケットレスサービス」が利用できるというが、100円の割引にとどまり、焼け石に水

  • 中央線特急の「えきねっとトクだ値乗車券つき)」については、新たな料金設定にあわせて、新価格で発売します。
  • 早めのお申込みでさらにおトクになる「お先にトクだ値(乗車券つき)」を新たに発売します。

とのことだが、価格は発表されていない。毎日新聞は、

来春からはインターネットによる新たな割引サービスも始める。乗車13日前までに予約をすれば料金は3割安となり、あずさ回数券よりも安くなる。

と書いているが、本当だろうか。他紙*3には出ていない。

2014年11月3日の記事で「ひたち」・「ときわ」の新特急料金体系について書いたが、コメント欄に常磐線ユーザーからのクレーム投稿が相次いだ。中央本線ユーザーの反応はどうだろうか。

*1:旅規の用語では、第3条第9号の2で定義する「未指定特急券

*2:これも常磐線の「座席未指定券」導入時に各種とくとくきっぷが廃止されたのと同じ措置

*3日経信濃毎日新聞など

都下民都下民 2018/11/02 01:42 新宿―立川などの短距離では使いにくくなりますね。

desktoptetsudesktoptetsu 2018/11/02 08:38 夕刻以降八王子や立川から上りの自由席に乗る逆ライナー的需要はけっこうあります。八王子や立川で降車する旅客があるので、JRにとっては増収になっていたはずですが、指定席車内料金は従来の2倍になり、このような需要を取り逃がすことになると思います。

ちゃーるずちゃーるず 2018/11/02 17:34 JR東日本のHPのプレスリリースのPDFの7ページ目(別紙 4)にお先にトクだ値(乗車券つき)の一部が載っています。
都区内〜松本が4,550円ですね。

desktoptetsudesktoptetsu 2018/11/02 21:47 このページに気がつきませんでした。たしかに3割引きで、現行のあずさ回数券よりも安いですね。

2018-10-31

[][]富山地方鉄道の旅規 19:41

富山地方鉄道が鉄道線旅客営業規則軌道線旅客営業規則ウェブに掲載していた。平成30年2月1日改正とあり、今春に掲載されたものと思われる。

富山地方鉄道には、稲荷町〜寺田〜岩峅寺〜稲荷町の環状線区間がある。パスネットの不思議の付表環状線の旅規規定で、以前知人が閲覧してくれた環状線区間の運賃計算規定を紹介している。当時の33条、72条、73条が32条、70条、71条と条番号が変わっているが、条文は当時のままである。これに基づき「パスネットの不思議」及び「環状線の旅規規定」の参照条項を更新した*1

環状線の規定では、定期乗車券による選択乗車の規定が69条にある。

(選択乗車)

第69条 電鉄富山・稲荷町・不二越の各駅と岩峅寺・横江・千垣・有峰口・本宮・立山の各駅との相互間を発着とする定期乗車券を所持する旅客は、乗車券券面に表示される経路にかかわらず選択乗車することができる。但し、乗車券券面に表示された経路外での途中下車はできない。

舌足らずだが、不二越からも稲荷町・寺田経由で乗車できるということだろう。また、この条の細則として、

軌道線定期乗車券(鉄道軌道連絡定期乗車券を含む)を所持する旅客は、不二越線電鉄富山〜南富山間を乗車及び途中下車することができる。

と規定されている。各条に、細則の条文を付記しているのは、親切である。

両規則の第15条「鉄道と軌道の連絡割引定期乗車券の発売」、第16条「鉄軌道と自動車共通定期乗車券の発売」も興味深い。後者は、2016年9月21日の記事で紹介した広島電鉄の「どっちもパス」と同様のサービスで、不二越・上滝線の4区間の定期券で平行する軌道とバスに乗車できる。その定期運賃は第47条に

旅客の乗車する共通乗車区間に対する鉄道または鉄軌道区間の定期旅客運賃と自動車区間の定期旅客運賃とを比較して、高額となる定期旅客運賃を適用する。

と規定されている。

旅規掲載にともない、旅規ポータルのリンク集を更新し、両規則を追加した。4月時点で大阪市例規集に残っていた交通局関連の規程類がその後削除されており、リンクを削除した。またデッドリンクとなっていた大阪高速電気軌道の旅規のURLを変更した。大阪市の例規集にあった連絡運輸規程、振替輸送取扱規程等は、大阪メトロに記載されておらず、読めなくなった。

*1:あわせて、大阪市交通局の高速電車乗車料条例施行規程を大阪市高速電気軌道の旅規に変更した

みかげみかげ 2018/11/04 07:02 民鉄各社は、運送約款のWebへの掲載に消極的ですが、このように掲載することはよいことだと思います。
しかし、富山地方鉄道の旅客営業規則を読むと、この種の規則・規程を書き起こすときの作法が理解されておらず、個々の条文の規定ぶりに不備点も多くあって、運送約款としては難があります。
(看護婦、旅行斡旋人など、今日日使いませんよね。)

2018-10-28

[][]東急も有料座席指定サービス 21:24

東急は、10月23日付リリースで、12月14日から、大井町線田園都市線に有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始すると発表した。大井町線6020系7両編成のうち1両を、ロングシートクロスシート転換車両に置き換え、大井町長津田間の急行として、平日夜下りのみ5本運行する。「列車指定券」は400円(たまプラーザ・長津田間の乗車は料金不要)。発売はインターネット(要会員登録)と駅窓口で、車内では発売しない。

東急は、S-TRAIN運行開始時に、旅規に「座席指定券」を規定した。S-TRAINの東急線内の座席指定料金は、350円である。いずれ旅規が改定されれば判明するだろうが、「列車指定券」の意味と、料金の差別化が気になる。

2018-10-26

[][]JR西日本新快速の有料座席サービス 12:21

JR西日本は、10月24日の社長定例会見で、2019年春から新快速に有料座席サービス、『新快速「Aシート」』を導入すると発表した。概要は次のとおり。

約款上の位置づけは不明だが、旅規の規定による特別車両券(グリーン券)ではないだろう。JR北海道の「uシート」と異なり、事前発売せず、座席も指定しないので、座席指定券でもない。旅規規定外のサービスとして単行規程が制定されるのだろう。普通列車グリーン車は、特急列車の末端が普通列車となるものを除くと、首都圏以外では岡山・高松間のマリンライナーだけ。一方、旅規には「コンパートメント券」のような、実体のない規定が残っている。

車内だけで発売するのは、JR東日本が進めている事前購入料金と車内購入料金の差別化と逆。乗車後空席がある場合に利用できるのは、ありがたい。米原姫路間(198.4km)で500円は、東日本の事前購入平日グリーン料金980円の半額。青春18きっぷと併用できれば、シーズン中は満席になるだろう。

やまやまやまやま 2018/10/28 18:39 >首都圏以外では岡山・高松間のマリンライナーだけ。

松本・長野間には、E257系使用のグリーン車付き快速が1往復あります。
そのうち下りは、あずさ25号から化けるもので、実態は末端快速と同じ(実際に通し乗車も可能)ですが、あくまでも別列車扱いのため、グリーン券は別々に必要です。
上りは松本で旅客降車後一旦引き上げるので、完全に単独列車です。

また、2018年3月改正から、日豊本線佐伯・延岡間の通し普通列車が全列車787系となり、先頭車のみ客扱いという特殊事情ゆえ、1号車(半室グリーン)が先頭となる下り(1本)に限り、グリーン室部分もグリーン車として客扱いしています。
こちらも、延岡で旅客降車後ドア閉鎖となるので、単独列車と言えます。

desktoptetsudesktoptetsu 2018/10/28 21:40 時刻表(3月号)で確認しました。佐伯・延岡間ですが下りの2761Mには、グリーン車のマークがついていますが、上りの2760Mと2762Mにはついていません。間違いでしょうか。

desktoptetsudesktoptetsu 2018/11/01 07:12 「1号車(半室グリーン)が先頭となる下り(1本)に限り」と書いてありましたね。失礼しました。運用は、
-宮崎空港(ひゅうが2)延岡(2762M)佐伯/(2761M)延岡(ひゅうが9)宮崎空港
-大分(にちりん23?)南宮崎(ひゅうが12?)延岡/南延岡(2760M)佐伯(にちりん102)大分
だそうです。

2018-10-19

[]JR九州駅ナンバリング 18:38

これも旧聞に属するが、JR九州が9月30日から、北部九州エリアの157駅(2019年開業の筑肥線糸島高校前を含む)に駅ナンバリングを導入した。博多駅を00とし、運転系統別にJで始まるローマ字2字と数字2桁の駅番号を附番する。鹿児島本線は、博多以東(山陽本線を含む)をJA、以南をJBで附番。福北ゆたか線として、篠栗線吉塚から筑豊本線折尾までJCが振られ、筑豊本線は、若松線原田線とともに運転系統別に3分割される。

これでJR6社のすべてに駅ナンバリングが導入された。

会社導入時期導入範囲駅数複数附番備考
JR四国2006/03全路線(臨時駅を除く)258あり(13駅が2個)新駅に枝番号
JR北海道2007/10主要路線331*1なし
JR東日本2016/10電車特定区間、東千葉・成田空港間、大糸線*2319あり(最多は東京、7個)
JR東海2018/03主要路線176あり(最多は名古屋、3個)
JR西日本2018/03近畿エリアの主要路線266あり(最多は京都、4個)
JR九州2018/09北部九州エリアの主要路線157あり(最多は小倉、4個)

JR四国の駅番号は阿佐海岸鉄道および土佐くろしお鉄道に、JR東日本の埼京線りんかい線から、常磐線緩行は千代田線から連番となっている。これらと異なり、JR九州の筑肥線は、相互乗り入れしている福岡市営地下鉄空港線と番号がつながっていない。筑肥線は姪浜をJK01、空港線は姪浜をK01として姪浜を境に番号が増えてゆく。これは、博多を境に鹿児島本線の番号が逆転するのと同じで、JR北海道が札幌を01として方向別に附番しているのに倣ったものだろう。JR北海道以外は、同じ駅に複数の番号を附番している。JR九州の最多は小倉で、鹿児島本線のJA28のほか、山陽本線のJA51、日豊本線のJF01、日田彦山線のJI01の4個が附番されている。

*1:導入時は350、19駅はその後廃止

*2:数字のみで、首都圏とスタイルが異なる