デスクトップ鉄の雑記帳

2016-07-27

[][]JR西日本駅ナンバリング 19:56

JR西日本は2018年3月から近畿エリアの12路線・のべ300駅に駅ナンバーを導入すると発表した(7月20日付リリース)。すでに路線記号とラインカラーを導入しているが、これに駅ナンバーを付加する。JRでは、JR四国(2006年3月)*1JR北海道(2007年10月)*2JR東日本(2016年10月予定)に続く4社目。

附番されるのは263駅。大阪近郊区間のうち福知山線篠山口以遠、山陽本線姫路以遠、加古川線赤穂線関西本線加茂以遠、草津線桜井線和歌山線及び和田岬、東羽衣を除く各駅と近郊区間外の敦賀新疋田電車特定区間のみのJR東日本に比べて範囲が広い。運転系統別の路線記号と2ケタの駅番号からなるが、他社路線と共通の路線図などでは、路線記号の前に「JR-」をつける。

リリースでのべ300駅としているのは、今後開業が予定される11駅を欠番としているほか、複数のナンバーが附番される駅をナンバーごとに数えているため。最大は京都駅の4個(A31/B31/D01/E01)、続いて大阪(A47/G47/O11)、尼崎(A49/G49/H49)、木津(D19/H18/Q38)、天王寺(O01/Q20/R20)が3個。2個が14駅。分岐駅の駅ナンバーが共通になるよう調整しているが、3個以上の複数附番駅で同ナンバーが実現したのは尼崎駅だけ。木津・平城山奈良の3駅は、京都から附番されるD(奈良線系統)とJR難波から附番されるQ(大和路線系統)の数字が逆転する。

複数附番はJR東日本東京駅の7個や新宿駅の5個に比べると少ないが、4月8日記事に追記したように紛らわしいことに変わりがない。なお、JR北海道は札幌駅を「01」とし、方向別の記号と札幌駅からの連番によって連続性を確保し、複数附番を回避している。しいて欠点をあげれば、快速エアポートや石狩ライナーが札幌を境に番号が逆転することくらいか。

*1:児島及び臨時駅の津島ノ宮、田井ノ浜を除く全257駅に導入。その後開業した小村神社前は枝番を付与

*2:主要路線の全347駅に導入。2016年3月東追分、十三里、鷲ノ巣の3駅が廃止され、欠番となった

2016-07-25

[][]駅名改称の研究 22:48

駅名改称の研究を更新した。2014年3月天竜浜名湖鉄道の気賀高校前駅が岡地に改称されていたのが漏れていた。これを追加するとともに、学園駅の変遷表を見やすいものに変えた。

駅の関連では、コメントにあったようにJR東日本の2014年度の駅乗車人員の数字が訂正された。またJR西日本駅ナンバリングの実施を発表した。これらについては、明日以降書く。

やまやまやまやま 2016/07/26 22:18 天竜浜名湖鉄道の駅名改称は、2014年ではなく2015年です。ご確認ください。
https://www.tenhama.co.jp/about/station/okaji/

また、全く別件ですが、消費税率改定(8→10%)の先送りに伴い、常磐線佐貫駅の改称時期も延期を余儀なくされたようです。
http://www.city.ryugasaki.ibaraki.jp/news/2016pressrelease/file_contents/280621.pdf

desktoptetsudesktoptetsu 2016/07/27 19:55 訂正しました。いつもありがとうございます。
佐貫駅を竜ケ崎市駅に変えるというのはどうみてもおかしい。佐貫を変えるとしたら龍ケ崎または龍ケ崎佐貫で、この場合関東鉄道の竜ヶ崎駅を龍ケ崎市駅に改称すべきです。延期を機に考え直してほしいものです。

2016-07-22

[]2015年JR東日本駅別乗車人員 20:39

JR東日本の駅の乗車人員に、2015年度の駅別乗車人員が掲載された。掲載駅が2014年度の976駅から956駅に20減った。リストから消えたのは無人化された22駅。首都圏では相模線の7駅(番田、宮山、社家、倉見、門沢橋、相武台下、下溝。2014年度の乗車人員順)と青梅線の5駅(日向和田、御嶽、二俣尾、古里、鳩ノ巣)が含まれている。一方上越妙高のの岳が代ってリストに入った。上越妙高の前身の脇野田は2013年まで記載されていたが、2014年には外れていた。のの岳は、隣接駅の陸前豊里に代ってリスト入りした。

2014年度の駅別乗車人員は2015年9月1日の記事に書いた。ところが、

2014年度の一部のデータにつきまして、誤った数値を掲載していたことが判明したため、一時掲載を見合わせております。数値を精査次第、改めて掲載する予定です。ご利用の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、再掲載までお待ちいただきますようお願い申し上げます。

とある。2014年度の数字と比較すると、上位100位までの駅で減少しているのは上野水道橋御徒町の3駅しかない。一方、2013年度と2014年度を比較すると62駅で減少しており、2014年度の数字は過少だったようだ。

したがって、現時点で2014年度と2015年度の比較をするのはあまり意味がないのだが、減少が大きかったのは、犀潟六日町で、それぞれ4,449人が704人に、5,647人が1,924人に3,000人以上減少した。ほくほく線の通過旅客が両駅でカウントされていたためだが、北陸新幹線開業の影響が表れた。

定期と定期外を比較すると、乗車人員が1人の区界駅は定期客100%。乗車人員10,000人以上の駅で定期客の比率が最大なのは、南武線宿河原駅で81.6%。以下、土気79.1%、指扇78.6%、白岡77.8%、東鷲宮77.7%と埼玉県の駅が続く。

新幹線旅客に限ると50%を超えるのは、本庄早稲田(56.6%、定期客1,214人)、小山(52.3%、2,639人)、安中榛名(51.3%、142人)。くりこま高原(48.6%、533人)古川(46.4%、1,287人)も高く、仙台への通勤客が新幹線を利用していることがわかる。これに対し、燕三条は4.5%(79人)、長岡は21.8%(990人)で、上越新幹線の定期客は少ない。

追記(7月23日):定期客の比率が低い駅も紹介する。定期客0の駅は想像がつくと思うが、ガーラ湯沢で乗客数1,127人すべて定期外。あきた白神が25人中1人(3.7%)、只見が23人中1人(4.2%)でこれに続く。乗車人員10,000人以上の駅では、原宿(31.5%)と舞浜(37.8%)だけが40%未満。これも言われてみれば納得。新幹線旅客では、越後湯沢が最低で2.8%。これに上越妙高(4.3%)、燕三条(4.5%)、飯山(5.0%)が続く。

やまやまやまやま 2016/07/23 13:00 2014年度の修正版がリリースされましたね。修正差異が大きいのは、新幹線の駅が多いようですが、何をどう間違って集計したのでしょうか。
六日町・犀潟に代わり、新たに通過客が追加された豊野の人数が約1.5倍になっているのも興味深いですね。

2016-07-08

[][]2000年の阪急旅規掲載 22:26

阪神1962年旅規、西武の1999年旅規に続き、旅規ポータルに阪急電鉄旅客営業規則(2000年3月20日現行)を掲載した。

2000年現行の旅規にしてはかなり古めかしい。連続乗車券は回遊乗車券、有効期間は通用期間のままである。国鉄は前者を1958年10月、後者を1968年6月に改定している。

西武の旅規を掲載した5月4日の記事に「全体的にJRの旅規を基にしているが、大手私鉄の旅規としてはかなりずさんな表記である。」と書いたが、阪急は国鉄・JRの旅規にとらわれない独自の表現が多い。第40条(年令による旅客の区分および運賃の収受)、第98条(無札旅客に対する運賃・増運賃の収受)、第100条(定期券不正使用旅客に対する運賃・増運賃の収受)は、表形式でケースを分けて規定しており、わかりやすい。

一方、西武同様、規則としてずさんな箇所も多い。10円未満のは数を10円単位に切り上げる「は数計算」は第44条で定義しているが、初出はその前の第41条である。また同じ内容の繰り返しが多い。省略した「10.荷物」は、第135条から第162条まで27箇条*1を費やしているが、ほとんどが特別扱いの新聞紙輸送に関する条項が整理されずに、繰り返されている。

阪急には、十三−宝塚西宮北口−十三の環状線区間があるが、この区間の選択乗車は旅規に規定されていない。パスネットの不思議の脚注2からリンクしている環状線の旅規規定に記載しているように、これは、規則第62条の(注)に

規則第62条の規定にかかわらず、次の場合には乗車券を有効として取り扱うことができる。

環状線内を発着または通過となる場合で、環状線内運賃区間数が3区(10キロ) 以上の乗車券(定期券を除く。)を所持する旅客は、運賃計算経路によらないでう回して乗車することができる。

と規定されている。これは2011年に閲覧した当時の旅規でも同じだったが、さらに「(営業関係達示)う回乗車の取り扱い補足」として

環状線内9キロ以内発着区間(150円または180円区間ゆきのとき)は、本来う回乗車を認めないのが原則であるが止むを得ずう回乗車する場合は、う回乗車普通運賃360円として、取り扱うこととする。

(注)180円区間ゆき普通券を所持する旅客が運賃計算経路によらないでう回して乗車する場合は、360円から既収運賃180円を差引いた残額180円を追収し、特別補充券(記事欄「う回」と追記する。)を発行のうえ認める。

◎う回運賃計算根拠

環状線一周キロ程(43.1km)−2区最長キロ程(9km)=34.1km(7区360円)

と記載されていた。しかし、当時阪急のウェブで運賃検索すると10キロ以下でも「う回」を選択すれば最短経路の運賃が表示された。現在のウェブ運賃検索では、普通券の運賃に経由が表示されない。

追記(7月9日):入場券の制限時間を超える場合の入場料金の追加按分収受(125条)は、JR旅規が1992年4月1日に導入したもの。阪急旅規では「掛ける」・「割る」を使っているが、ここだけ「乗じる」・「除す」としているのは、JRに倣ったのだろう。近鉄にも同じ規定がある。実際に按分収受している事例があるのだろうか。

京急の旅規は、JRと同様、制限時間超過を入場券を無効として回収する事由の一つ(297条)としているが、無効・回収の場合は入場料金を収受するとし(300条)、按分収受の規定はない。東急旅規は、他社と同様「入場券の使用時間を制限して発売することがある」という規定があるが、制限時間超過を297条の無効事由に含めていない。なお、東京メトロ営団時代から、旅規に入場券の条項がない。

*1:第141条は削除

やまやまやまやま 2016/07/17 23:21 阪急は、JRと異なり、入場券制限時間の起算は発売時ではなく入場時ですから、第119条第2項で規定されている「発売時刻表示」は無意味だと思います。
やはり、JR旅規を引用したのでしょうか。

desktoptetsudesktoptetsu 2016/07/18 13:45 阪急の制限時間は入場時からですか。2000年以降変わったのか。
いずれにせよ、この部分だけ他の箇所とトーンが違いますから、JR規則のコピーであることは確かでしょう。

やまやまやまやま 2016/07/19 03:43 いや、変わってないでしょう。第121条第2項で、入場時刻より2時間、と規定されていますから。
2000年当時は不明ですが、現在の阪急の券売機発行券は、入場券だけでなく普通乗車券や回数券も発売時刻が印字される様式ですから、入場券だけ旅規で発売時刻印字を規定することに意味があるとは思えませんね。

desktoptetsudesktoptetsu 2016/07/19 08:44 確かに他社と違って入場時刻ですね。その方が合理的ですが、119条2項の発売時刻もJR旅規の294条3項にならったもので、整合性がとれていません。発売時刻と入場時刻の両方が印字されるのは紛らわしい。現行旅規は整理されているのでしょうか。
入場時に時刻が磁気情報として記録され、出場時にチェックするのでしょうが、実際に機能しているのか。

2016-06-30

[][]旅客営業取扱基準規程対比(1987vs2011) 19:56

旅規ポータルで圧倒的なアクセスがあるのは、JR東日本旅客営業取扱基準規程で、訪問者の55%程度を占める。日本鉄道図書が廃業前の2011年に最後に市販した冊子版旅規に基づいている。本日、これと1987年JR発足時点のもの(中央書院発行新会社版)とを対比した、旅客営業取扱基準規程対比(1987vs2011)を掲載した。

1987年から2011年まで条文数は463から464と1箇条増加したが、中身はかなり変わっている。32箇条が削除され、33箇条が挿入された。削除された条文は、航路や自動車線関連のほか、回数券(急行回数券、均一回数券、特別車両回数券)、新幹線乗車振替証や遺失物回送などの条項。挿入された条文には、乗車整理券コンパートメント券、ホームライナー料金などのほか、西小倉小倉聞及び吉塚・博多聞の区間外乗車関連の条項がある。2011年以降の基準規程の改定は公開されていないが、5月10日の記事に書いたように、第110条の2(営業キロを定めていない区間の旅客運賃・料金の計算方の特例)が新設されたとの情報がある。

24年間継続している430箇条のうち、134箇条は一度も改定されなかった。改定があった条文でも、2009年4月の宮島航路の子会社移管時に「乗車船」・「列車等」が「乗車」・「列車」に改定されたような、マイナーなものがかなりある。なお、日本鉄道図書の冊子版旅規には、旅規と基準規程の条文ごとの改正公告・改正達示控が記載されている。小布施由武著「JR旅客営業制度のQ&A」(中央書院)の巻末にも、2007年4月までの改正公告・改正達示控があるが、この両者の履歴は一致しないところがある。

削除された条文のうち、第113条の4(地方交通線内相互発着の大人普通旅客運賃の特定)は旅規に昇格し、第77条の5の第3項として規定された(1996年1月の三島会社運賃改定時)。また2008年3月、第115条の特定都区市内及び東京山手線内を再度通過する場合の単駅指定の規定が旅規第86条・第87条のただし書きに移行した*1。しかし、契約条項として最も重要な運賃・料金関連の規定の多くがまだ基準規程に委ねられている。

*1:第115条は、東京近郊区間相互発着にかかわる特定都区市内等運賃計算の規定に変更になった