東京附近の電車特定区間・山手線内の運賃計算

JRの運賃計算ルールは複雑すぎるとその別表Fare Table 2014(運賃表2014)を更新した。表2 運賃計算の方法JR東日本(電特・山手)の運賃計算について「消費税10円単位切り上げ」と書いていたが、読者からメールで、これは旅規の規定を正確に反映していない、と指摘を受けたためである。
東京山手線内及び東京附近の電車特定区間内相互発着の運賃計算は、旅規78条1項1号及び2号のイに、

次に定める賃率によつて第77条第1項第1号及び同条第2項の規定を適用して計算した額と、その額に100分の8を乗じ10円未満のは数を円位において切り上げた額とを合算した額

と規定している。読者の指摘は、

  • 「10円未満のは数を円位において切り上げた額」とは、1円未満のは数は切り捨て、1円以上を切り上げると読むべき
  • 「10円単位切り上げ」と「円位において切り上げ」による計算結果は、電車特定区間の31-35キロ帯の運賃で異なり、前者は560円、後者は550円
  • JR東日本の運賃表の31-35キロ帯運賃は後者の550円

というものである。
確かにそのとおりで、表2及び関連の記述を訂正した。また別表のTable 3A(JR東電車特定区間)とTable 4A(山手線)の運賃は、Excelで数式

=ROUNDUP(ROUNDUP(+キロ帯中央値*賃率,-1)*1.08,-1)

を使い計算していた。これを
=ROUNDUP(ROUNDUP(+キロ帯中央値*賃率,-1)*1.08-1,-1)

に変更して再計算し訂正した。電車特定区間の31-35キロ帯はJR東日本の運賃表と同じ550円になった。山手線の26-30キロ帯運賃も420円が410円と減額になった。
また前記事に対しコメントがあった「スーパービュー踊り子」の特急料金についても、表11(2)表Aの注記に「東京または池袋〜伊東間の停車駅相互間」を付け加えた。