デスクトップ鉄の雑記帳

2019-01-03

[][]最近のJR旅規改定公告 12:09

JR東海運送約款の改正履歴はこまめにチェックしていたのだが、12月20日付と12月27日付の「旅客営業規則の一部改正」が掲載されていた。

12月27日付は、4月1日施行の「持ち込み禁制品の一部見直しに伴う改正」で、12月28日の記事で取り上げた旅規の改定条文が明確になった。12月20日付は、「グランクラス(A)を設備した特別急行列車運転区間変更等に伴う改正」とされ、別表第1号の3は「はやぶさ」「はやて」の運転区間に仙台発着を追加削除、1月1日施行としている。また、2018年3月17日遡及適用で183条(乗車券類の表示事項)と223条(特殊指定共通券の様式)が改定された。183条は、3月17日施行の改正時に第2項が挿入されたのに、第3項に残っていた「前項」を「第1項」に訂正したもの。223条は各様式の改正から漏れていた、西暦表示への改定。

ウェブに掲載しているJR北海道JR九州の旅規改定公告とJR東日本JR西日本JR四国のウェブの旅規(日付は最終更新日)をあわせてチェックしたところ、次のような差異があった。


 
JR東海
公告
JR北海道
公告
JR九州
公告
JR東日本
18/06/29
JR西日本
18/11/20
JR四国
18/04/01
183条2018/12/20付2018/11/21付2018/08/20付反映反映反映
223条2018/12/20付2018/11/21付2018/11/26付様式省略様式省略様式省略
別表1号の32018/12/20付なし2018/11/26付未反映省略省略

JR九州の223条改定は2018年3月17日遡及適用ではなく、2019年1月1日2018年10月1日施行となっている。また、別表1号の3に仙台発着が記載されていない。JR東日本の旅規は、2018年6月29日現在となっていて、別表1号の3に仙台発着も記載されている。6月29日は、昨年4月時点で未反映だった183条2項及び290条を訂正した日だろうか。なお、2016年3月26日の85条1号の改定(JR北海道に係る加算運賃の規定に、北海道新幹線の開業によって生じた「幹線相互を乗車する場合」を追加)をいまだに記載していない。

よくわからないのは、別表1号の3の改定。グランクラス車両を連結した仙台発着の「はやぶさ」は以前から運転されている。別表1号の3は北海道新幹線開業の2016年3月26日に新設されたものだが、当時のJR東海の改正履歴では仙台発着が記載されており平成28年2月24日付参照)、旅規ポータルのJR東日本旅規改訂履歴(条項順)・(日付順)に反映している。その後削除された形跡はなく、JR東海は過去の条文を忘れているのだろうか。

183条と223条については、JR東日本旅規改訂履歴を更新し、2018年3月17日付改定に追加した。

やまやまやまやま 2019/01/03 15:50 別表第1号の3の改定点は、仙台発着が追加されたのではなく、従来記載されていた仙台発着が削除されたのです。
仙台発着で運転されていた該当列車(現行はやぶさ41号・2号)のグランクラスが、1月1日より「グランクラス(A)」から「グランクラス(B)」に変更されたことに伴う改定と思われます。

やまやまやまやま 2019/01/03 16:03 上記コメントの補足ですが・・・
最後まで「グランクラス(A)」として運転されていた上記1往復が「グランクラス(B)」に変更されたことにより、「グランクラス(A)」の料金を適用する仙台発着の定期列車がなくなったための改定ではないか、という意味です。

やまやまやまやま 2019/01/03 16:47 何度も続投すみません。
JR九州の第223条関連は2019年1月1日改定ではなく、2018年10月1日改定(遡及適用)です。
(公告最下部の附則ただし書きに明記されています。)
マルス券の日付表示が2018年10月1日発行分から西暦に変わりましたので、実態に合わせた遡及日にしたものと思われます。

desktoptetsudesktoptetsu 2019/01/03 20:09 まったくの誤解でした。これでJR九州の公告に仙台がないこと、JR東日本の2018年6月29日現在の旅規に仙台が残っている矛盾が解消されました。JR東日本旅規改訂履歴は、1月1日の改定を追加してアップしました。

2019-01-02

[][]旧国名駅関連ページ更新 19:11

読者から駅の漏れと誤りの指摘を受け、「国名*」駅−駅名接頭・接尾語考(2)及び別表旧国名駅を更新した。27駅を追加、2駅を削除して国名駅は累計941駅、現存604駅となった。

追加した駅には、飯山線の信濃平及び飯山鉄道時代の信州平がある。これまで非国名接頭語駅としていたが、平は地名で、常磐線の平駅と区別するための国名駅と認定した。他は廃止または改称により現存しない駅。不覚だったのは、市名になっていて市名と駅名の関係(市代表駅)に記載していた大分交通宇佐参宮線豊後高田を見逃していたこと。遠州鉄道遠州助信駅等9駅も漏れていたが、ほとんどは区別する他国の国名駅や単独基本地名駅がなく、国名としての遠州ではなく社名を冠したものと思われる。

削除したのは、讃岐富士(琴平急行電鉄)と播州中村(国鉄・鍛冶屋線)。前者の富士は地名ではなく、ご当地富士の飯野山で非国名接頭語駅。後者は播丹鉄道(1943年買収)の播鉄中村駅(買収時中村町駅に改称、1990年鍛冶屋線廃止)の誤記だった。

やまやまやまやま 2019/01/03 02:19 旧国名駅(別表)の「筑前宮田駅(宮田線)」(廃止済み)は、「ちくぜんみやだ」が正当です。
(線名も「みやだせん」です。)
ただし、合併前の町名(基本地名)は「みやたまち」です。

desktoptetsudesktoptetsu 2019/01/03 12:17 改訂履歴には記載していませんが、訂正しました。こういう指摘はありがたいです。ほかにあればよろしくお願いします。

やまやまやまやま 2019/01/03 15:26 早速の修正ありがとうございます。
宮田線は、かつて私が九州初上陸の際、九州内で起終点間を全線乗車した初の路線だったこともあり、「みやだ」という濁音呼称をはっきり覚えていたので気付いた次第です。
(歳がバレそうですが・・・汗)
今後も、見つけたらコメントさせていただきます。

2018-12-19

[][]鉄道事業者の運賃比較更新 19:42

鉄道事業者の運賃比較を更新、2018年12月版として掲載した。10月2日の万葉線、12月1日の北越急行の運賃改定を反映したもので、運賃ランキングをアップデートした。

北越急行消費税の転嫁を除くと、開業後初めての値上げ。2015年北陸新幹線金沢開業により、「はくたか」の通過がなくなり、大幅な収入減になった際も値上げせずにいた。今回10%の値上げで、運賃ランキングは得点順が34位から44位に、勝率順が37位から49位に順位を落とした。しかし、第3セクターの中では、えちごトキめき鉄道JR運賃を踏襲)とIRいしかわ鉄道に続く3位で、あいの風とやま鉄道特急快速通過収入がある伊勢鉄道よりも運賃水準が低い。

万葉線は初乗り運賃を150円から200円に、各キロ帯も50円の値上げで、運賃ランキングは得点順が88位から150位に、勝率順が85位から150位に大幅に下がった。

追記(12月24日):コメントを受けて、黒部峡谷鉄道の新運賃を運賃ランキングに反映した。得点順位、勝率順位とも174位(高いほうから3位)で変更はない。脚注7、9も改訂した。

やまやまやまやま 2018/12/21 12:02 運賃比較の注釈[9]において、2点ほどコメントさせていただきます。

・黒部峡谷鉄道は、今春のシーズン当初から運賃改定(値上げ)されており、改定前後の全キロ帯の上限運賃が北陸信越運輸局報2018/3/22版に掲載されています。
http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/kyokuhou/pdf/2904-3003/300322.pdf
(↑5ページに概要、6ページに一覧表掲載)
あくまでも上限運賃ですが、同社サイトでの判別可能運賃(実施運賃)は、局報掲載の上限運賃と同額(旧運賃・新運賃とも)になっていることから、全キロ帯について「上限運賃=実施運賃」と考えて間違いないでしょう。これをもとに、貴表の斜字部分も正確に埋められると思います。
ところで、局報の一覧表にある「表定制」という表現は、他の事業者でもあるのでしょうか。

・あいの風とやま鉄道は、今春の高岡やぶなみ駅開業により3キロ以下の区間が発生したため、初乗り運賃は160円で確定ですね。
(西高岡・高岡やぶなみ間2.7キロ・160円)
ただし、高岡やぶなみ・高岡間2.6キロは、特定運賃150円となっています。

desktoptetsudesktoptetsu 2018/12/21 20:54 「表定制」は、東急や長良川鉄道の旅規に使われており、定期運賃の制定法とばかり思っていました。国土交通省のサイトに、表定制の説明があります。
http://www.mlit.go.jp/tetudo/sonota/10_03.html
普通運賃では見たことがありません。黒部峡谷鉄道の普通運賃は、対キロ区間制でしょう。
脚注9に関するご指摘の点は、黒部峡谷鉄道の新運賃を反映して更新し、改訂します。

2018-11-17

[][][]クイズホームページ更新 20:58

第6回全国のJR駅五番勝負は、12月7日21時から72時間開催する。それに先立ち、クイズのページを更新した。

JRの駅五番勝負・難易度分析(問題別回別)を掲載し、第5回までの全25問の銅メダル確定までの所要時間と誤答率による問題別難易度とこれを開催回ごとに集計した回別難易度を示した。所要時間と誤答率を偏差値化し、二つの偏差値を単純平均した数値を総合難易度としている。なお、誤答率の計算には、問題の難易度と関係しない「問題駅」、「既答駅」及び「非JR駅」の誤答を含めていない。

25問中の最難問は、第5回問五(国鉄最末期の連絡運輸航路接続駅)だった。誤答率が56.5%と、唯一50%を超えたのが大きい。銅メダル所要時間がヒント提示の24時間を超えたのが25問中7問あった。回別でも第5回が最難回だった。第6回はこれよりも難易度を下げようと思うが、下げすぎると上級解答者のメダルラッシュが起きてしまう。

全国のJR駅リストを更新し、JR九州が9月30日から北部九州エリアに導入した駅ナンバリングを追加した。また全駅のローマ字表記を記載した。各社のウェブ掲載の路線図に記載されている表記*1に基づいている。全駅の路線図が掲載されていないJR東日本JR東海(及びJR四国とJR九州の臨時駅)については、ウェブに掲載されている駅名標の写真とwikipediaの記載で補った。なお、各社のローマ字表記の揺らぎについては、別記事で書く。

「下総」のローマ字表記は、[Shimōsa]だった。第1回終了時のコメントで下総神崎の駅名標は[Shimōsa-Kōzaki]であると、指摘を受けたとおりであった。「しもうさ」はもともと「しもふさ」で、[f]が取れたのだから[Shimousa]とばかり思っていた。圏央道の下総インターチェンジ名は「しもふさ」で、いまも残っている。発音も「シモウサ」で「シモーサ」ではないだろう。

しかしマクロンを用いる下総のローマ字表記は、国鉄時代からのものだった。日本国有鉄道発行の「停車場一覧」(昭和41(1966)年3月1日現在)では、[SHIMŌSA]となっていた。驚くべきことに、「日本国有鉄道百年史」第6巻に記載されている昭和5(1930)年3月31日現在の「停車場一覧」でも、かな表記は「しもふさ」なのに、ローマ字では[Shimōsa]であった。

追記(11月19日):圏央道下総インターチェンジの画像をみつけた。やはり[Shimofusa]である。

追記2(11月21日):JR東海は全駅のローマ字付き路線図を掲載していた。これに基づき全国のJR駅リストを更新し、駅名標の画像で混在していたハイフン後の文字をすべて大文字に統一した。

*1JR西日本の英語ページの全線路線図は長音記号(マクロン)を使用していないが、地域版ではマクロンを使用しており、これに従った

2018-10-31

[][]富山地方鉄道の旅規 19:41

富山地方鉄道が鉄道線旅客営業規則軌道線旅客営業規則ウェブに掲載していた。平成30年2月1日改正とあり、今春に掲載されたものと思われる。

富山地方鉄道には、稲荷町〜寺田〜岩峅寺〜稲荷町の環状線区間がある。パスネットの不思議の付表環状線の旅規規定で、以前知人が閲覧してくれた環状線区間の運賃計算規定を紹介している。当時の33条、72条、73条が32条、70条、71条と条番号が変わっているが、条文は当時のままである。これに基づき「パスネットの不思議」及び「環状線の旅規規定」の参照条項を更新した*1

環状線の規定では、定期乗車券による選択乗車の規定が69条にある。

(選択乗車)

第69条 電鉄富山・稲荷町・不二越の各駅と岩峅寺・横江・千垣・有峰口・本宮・立山の各駅との相互間を発着とする定期乗車券を所持する旅客は、乗車券券面に表示される経路にかかわらず選択乗車することができる。但し、乗車券券面に表示された経路外での途中下車はできない。

舌足らずだが、不二越からも稲荷町・寺田経由で乗車できるということだろう。また、この条の細則として、

軌道線定期乗車券(鉄道軌道連絡定期乗車券を含む)を所持する旅客は、不二越線電鉄富山〜南富山間を乗車及び途中下車することができる。

と規定されている。各条に、細則の条文を付記しているのは、親切である。

両規則の第15条「鉄道と軌道の連絡割引定期乗車券の発売」、第16条「鉄軌道と自動車共通定期乗車券の発売」も興味深い。後者は、2016年9月21日の記事で紹介した広島電鉄の「どっちもパス」と同様のサービスで、不二越・上滝線の4区間の定期券で平行する軌道とバスに乗車できる。その定期運賃は第47条に

旅客の乗車する共通乗車区間に対する鉄道または鉄軌道区間の定期旅客運賃と自動車区間の定期旅客運賃とを比較して、高額となる定期旅客運賃を適用する。

と規定されている。

旅規掲載にともない、旅規ポータルのリンク集を更新し、両規則を追加した。4月時点で大阪市の例規集に残っていた交通局関連の規程類がその後削除されており、リンクを削除した。またデッドリンクとなっていた大阪高速電気軌道の旅規のURLを変更した。大阪市の例規集にあった連絡運輸規程、振替輸送取扱規程等は、大阪メトロに記載されておらず、読めなくなった。

*1:あわせて、大阪市交通局の高速電車乗車料条例施行規程を大阪市高速電気軌道の旅規に変更した

みかげみかげ 2018/11/04 07:02 民鉄各社は、運送約款のWebへの掲載に消極的ですが、このように掲載することはよいことだと思います。
しかし、富山地方鉄道の旅客営業規則を読むと、この種の規則・規程を書き起こすときの作法が理解されておらず、個々の条文の規定ぶりに不備点も多くあって、運送約款としては難があります。
(看護婦、旅行斡旋人など、今日日使いませんよね。)