広告資料館 6月

2011年6月 アコルデ代々木上原 Dezpla.com広告資料館-見本

今月はお中元商戦の前哨戦か、かなり多く秀逸な広告があり、絞り込むのに少し苦労しました。まだ、景気の動向は不安定ですし、原発を軸に政治の低迷具合からも明るく広告を打って、消費を呼び込むのは難しい状況下にも関わらず、努力している企業はきっとこれから良い方向に転じることを信じています。
今月は小田急東京メトロ千代田線の交差駅「代々木上原」駅ビルの折り込みです広告。リニューアルオープンの告知チラシで、直接利益誘導型の広告ではないので、情報よりイメージが重要になります。広告には直接利益誘導と間接的利益誘導の二つのタイプがあります。それぞれ目的が違うので、デザインの手法も違うのですが、知識のないクライアントの要求などで、それぞれの目的が混在する様な結果は多々あります。今回の折り込みはその部分のブレを全く感じません。まず、アイキャッチにハートを意識した野菜の生花盛り?これで十分消費者にインパクトを与えています。リボンも左から右へ誘導して途中ハートの形の遊び心も見せてくれています。少しキャッチコピーが大きい様に感じますが、ここは仕方ない部分でしょう。アンカー部分として紙面中央下にロゴを置いて完結しています。ここから発信するイメージは、「ここは、普通とは少し違うよ。綺麗なだけじゃなくて実用に即しているよ。ここへ来たらあなたの何かが優しく広がるよ」と伝えているようです。見事にイメージが伝わる良い広告です。

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