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2011-05-20 2013広告資料館【別館】

広告資料館 2013年12月

2013年12月 早稲田アカデミー 「冬期講習会」

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今月は年末12月と言う事も有り折り込みの量はとても豊富な月になりました。今月取り上げたのは先月に続き「早稲田アカデミー」です。12月のある日、折り込みを手に取ったら先月「立体構造」を考慮して中々上手い視線誘導だと絶賛(?)した広告と同じ物がありました。ところが先月と比べて見ると何か少し様子が変です。情報が増えたレベルではなく、かなり違いが有ることに気が付きます。

2012年1月にWATAMI「ワタミタクショク」の折り込みに触れて、一度出した広告の反応や効果測定の結果、さらに微調整する事が重要である。として、そのビフォア・アフターがよく分かる例を紹介しています。

今月の「早稲田アカデミー」の折り込みにはフッター部分の強調や、ヘッドの3カテゴリーをはっきり目立たせたりと、改善の余地も見えるのですが、何よりメインイメージの女子高生と炎のと回りのバランスが崩れていて、先月の解説が全く無視された状態です。これは作ったデザイナーが悪いのではなく、後から無理に情報を詰め込んだクライアント側の失敗と言うべきでしょう。前回の反応からの修正であれば、もう少しメインビジュアルの扱いの生きるレイアウトがあったはずだと思うのですが、とても残念です。

広告資料館 2013年11月

2013年1月 早稲田アカデミー 「冬期講習会」

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今月の折り込みは年末商戦、クリスマス、おせちと質量共に先月に比べてとても多く、バラエティに富んだ広告がありました。その中でチョイスしたのは、予備校の冬期講習会です。これからこのカテゴリーの折り込みが増える季節ですので今年の展開が楽しみでもあります。

今回の折り込み広告デザインのポイントは「立体構造」です。Dezapla.comでいつも触れている視線誘導理論の上級編と捉えても良いでしょう。デザイン・レイアウトテクニックは「上から下」「左から右」へ視線誘導に伴い、ゴール部分に広告の重要な訴求点を設置することですが、紙面には奥行き感による手前、奥の構造として視線を誘導するテクニックも存在します。

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みなさんは書店の女性雑誌のコーナーを見て気づいた事が有りますか?まず、何と読むのか理解出来ない誌名は別に、タイトルとモデルさんの関係です。例として、女性誌の表紙イメージと検索した画像が左のものです。タイトルがモデルの前に有る物と後ろに有る物に2分されていることが分かります。タイトルの前にモデルさんを重ねることで手前と奥の関係が生まれ、紙面下部のキャッチコピーへ自然と誘導されることが分かります。今回の折り込みも.織ぅ肇襦崚澳講習会」▲皀妊襤炎キャッチコピーの3点が上手く重なりどんどん手前に視線が押し出され、炎の曲線が「熱くなれ!本気の冬」へ繋ぎ見事にゴールへ誘導しています。

立体のイメージに置き換えると下記の図の様になることが分かりますか?この様に紙面を立体的に使い、訴求ポイントへ誘導する上質な広告も存在します。

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今月の余談

この立体構造の表現方法は、不確かではありますが、1970年代に小学館から発行された「GORO」の表紙で始めて見た記憶があります。「GORO」の表紙は私が尊敬するデザイナーの一人、長友啓典さんの手によるもので、その後この手法がいくつかの雑誌で見られる様になりました。最近はあまりにタイトルを無視した表現に、揺り戻しが始まっている状態です。

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広告資料館 2013年10月

2013年10月 ケン・コーポレーション 「クレストコート砂土原」

f:id:dezapla:20131107161543j:image:w360:left今月は大きな台風が複数襲来し、日本各地に被害がありました。地下街や地下鉄は防災対策は十分と言っていますが、対策のそれを上回る被害を予想することは難くないでしょう。少しだけ気を付けたいと思いました…そんな気象状況とは関係はないでしょうが、今月の折り込み広告はここ数ヶ月に比べて数量的に少し落ちている様に感じました。

さて、今月は不動産のマンション広告です。一目でシンメトリーを重視した作成であることが分かります。シンメトリーに付いては2012年12月「伊勢丹」でも少し触れたいますが、デザイン的な使い方は数学的な使い方とは違い、垂直な中心線に対して左右対称を主にシンメトリーと呼んでいます。この広告も建物の入り口を中心に左右に黒い円を配し、「今週末オープンルーム開催」までをシンメトリーの構図で構成されています。良くも悪くもシンメトリーは安定する構図ですので、広告で使う技法として多様を避けたい部分です。なぜなら広告の目的は消費行動への誘導や、製品の記憶・告知が主な物で、安定的な紙面からは最終的に伝えたいその目的を達成するのは難しいからです。今月の折り込みはその部分上手く処理しています。上部はシンメトリーで安定感を与え、下部の情報部分は左右のボリュームを分けています。さらに気が付くことは、問い合わせの電話番号が紙面中心に有りしっかりアンカーの役目を担っています。初心者のデザインにありがちな綺麗で安定した広告に安住しない上手い作りです。

広告資料館2013年9月

2013年9月 コープデリ 「COO-OPDeli」

f:id:dezapla:20131107153101j:image:w360:left忙しい毎日を過ごしていると季節感に乏しくなりますが、今年はは9月を過ぎてもまだ暑い日が続いていて、秋はいつ来るのか心配になります。

さて、今月の折り込み広告ですが、最近とても多方面からの参画が多い「食事の宅配」です。生協では以前から食材の宅配を行っていましたが、主婦層へ向けた料理キットの宅配広告です。デザインに目立つ派手さはありませんが、基本設計のしっかりした良い折り込みです。解説を加えると、天地に平行な戦で区切られた部分がヘッダーとフッターの役目をしっかり果たしていることに気が付きます。ただ四角が上下に配置され画面が小さくならないように左上部に黄色の円がかかり、この部分をスタート地点とはっきり認識出来ます。次にメイン部分を左右に分けて居ますが。女性のイラストで左右の二つの情報を繋ぐ事でこの部分の一体感を強くしています。下部のQRコードから円形の画像3点が少しずつ右に向かい大きくなり、視線も自然に右へ誘導されています。その先に女性のイラストの視線から、料理写真へ向かい、紙面をぐるりと一周します。上手い構成ですね。その後右側の情報文章へ誘導し、右下のゴールへ無事着地しています。お分かりでしょうか。さりげないデザインですが、とても高価の高い上質な広告であることが分かります。

広告資料館 2013年8月

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今月は夏休みが入り、新聞折り込みは全体的に量は少なめでした。最近デパートの折り込みが頑張っていることは以前にも触れましたが、5月の西武デパートに続いて伊勢丹デパート新宿店の折り込み広告をチョイスしてみました。内容はデパートの宣伝広告ですが、5月の西武デパートとはデザインの手法が180度違います。比べてご覧いただけると面白い発見があるかも知れません。今年に入り伊勢丹(新宿)の広告のテイストがずいぶん変わって来ている事に気がつきます。製作プロダクションが変わったのか、トップの戦略が変更、修正されたのか定かではありませんが、あまりテイストを変えすぎると、迷走感を与えてしまうのではと危惧してしまいます。

今月の折り込みはアメリカンポップを意識した作りで、デパート外観のイラストは80年代に流行した鈴木英人氏の色面を整理して、今風に仕上げています。そのイラストの周りをモコモコした吹き出しで囲まれています。使用の写真は全て抜き版でとても楽しげな雰囲気です。ポップな感じと伝えるべきテイストは上手くまとめていますが、全体に散らばりすぎて、イラストが今一つ生かされていない様に感じるのは多く望みすぎでしょうか。大きなコピーも使わず、上手くまとめるにはとても難しい手法の広告と言えるでしょう。

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広告資料館 2013年7月

2013年7月  ライフ「土用の丑の日

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今月の折り込みで目立ったカテゴリーはスーパー、デパートの食品関連「うなぎ」の折り込みです。スーパー関連の折り込みは、この資料館で扱っているジャンルと少し異なり、毎日大量に折り込まれている割には取り上げる回数は極端に少ない傾向にあります。今月はスーパーマーケット「ライフ」の折り込み広告です。しかしこの所、ウナギが絶滅の危機にあるとニュースで毎日伝えていて、街のうなぎ屋さんは提供するウナギの入手が困難で価格が高騰、廃業まで視野に置いたインタビューが流れています。その現実と全く別世界の出来事の様なこの折り込みは一体何なのでしょう。「ウナギ」「うなぎ」「鰻」づくしです。

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今回は久しぶりの「広告視線誘導理論」です。今回取り上げた4点全部うなぎ特集ですが、何処が違うか視線誘導理論で検証してみたいと思います。メインビジュアル(アイキャッチ),中央に置かれ、炭火が下から、上には煙があがり、シズル感上々です。次に「うなぎ」△亮蟒颪文字風のキャッチコピーが縦書きであり、上から下に視線を誘導します。視線は左の文章を探しますので、で上手く受けています。くるっと回って下のコピーい愀劼、さらに下の商品詳細へ誘導しています。どうですか、下3点それぞれ目的があって製作されているのですが、上手く消費者を目的の場所へ誘導している上質な例です。

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※視線誘導論理は売り上げや効果を保証する物ではありません。

広告資料館 2013年6月

2013年6月 アウディジャパン販売株式会社 「Audi Le Mans Fair」

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今年はシトシトと雨が降り、なんとなく懐かしく梅雨らしい季節感にあふれた6月でした。折り込み広告は特定の業種の偏りや、全体の特徴は掴みきれませんでした。

今回取り上げたのは「アウディ」です。車の折り込み広告はここ数年国内の景気低迷から、国産車の広告は控えめでしたが、それに引き替え円高の影響でしょうか外車の広告は過去の資料館を見ても分かりますが、頻繁に入っています。今月の折り込み、実は「ホンダ」の広告と勘違いしていました。よく見ると(よく見なくても)アウディです。コピーでも「Audi Le Mans Fair」とあり、ルマン24時間耐久レースで活躍しているプロトタイプレーシングカーを全面に出しています。自社製品のフラッグシップモデルを通じてブランド力、製品開発力などを誇示することで、一般の汎用品の精度の高さをイメージ付けています。最上級クラスの製品を持っているメーカーの強みを十分押し出した広告です。

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広告資料館 2013年5月

2013年5月 西武デパート渋谷店 「おいしさ月末の市」

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今月も引き続き折り込みの質量共に豊富なことを感じます。最近はデパートの折り込みに力を感じます。少し前はデパートの折り込みは伊勢丹が孤軍奮闘で、それ以外のデパートは少し力なく、傍観を決め込んでいるかのようでした。この所、高島屋、西武、東武などのデパートの頑張りが目立って来ています。

今月は渋谷西武デパートの折り込みです。広告やエディトリアル(誌面編集)での写真の扱い方は「角版」と「抜き版」が有ります。今回の折り込みに使われている写真は全て角版で構成されています。角版写真を上手く使うコツはメインを決めて、大きく使いその他を従属物として一体にして使う方法、トリミングして写真の一部を大きくクローズアップする方法、角版を傾けてリズムを作るなどのいくつかありますが、今月の西武デパートの折り込みはメインの角版の左右を切っています。先に挙げたメインを大きくとトリミングを使った見本の様な広告です。ただ、真上から見た皿の影がキャッチコピーの視認性を落とし、全体を暗くしていることに気が付きます。写真のレタッチ不足か、撮影の指示をしたディレクターが完成形を意識していなかったのか、この部分だけが残念です。



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広告資料館 2013年4月

2013年4月 野村不動産 「世田谷美邸」

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先月の冒頭に折り込みの数が増えていることと日本経済が少し明るくなっているようだと書いていますが、今月の折り込みも質量共に豊富です。

今月は2月に続いて不動産ですが、元々はB3サイズのポスターを二つ折りにした様な作りです。二つに折った右半分が折り込みの表紙部分に当たります。開いてポスターにすると少しタイトルの位置などに据わりの悪さを感じますが、どちらにも使えるようとても良く設計されていることが分かります。右側半分の折り込み用のデザインを中心に進めますが、まず、家並みの消失点が面積横三分の一程度の部分に設定され、視線は中央の家の壁に向かいます。空の抜けた空間と上部の樹から木の葉の舞う流れで「世田谷美邸」のロゴへ誘導されます。タイプフェイスは明朝体と言うより宋朝体の趣のある細くシャープなロゴタイプで木の葉を上手く飾り、記憶に残るとても美しいロゴです。予算にもよりますが、最近は文字を打ち込んでしかも文字詰めさえしないで、ロゴとしている広告を目にします。今月の折り込みチョイスは文字も丁寧に練り込んでデザインをするととても高い効果を得ることがよく分かるサンプルだと思います。

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広告資料館 2013年3月

2013年3月 山田養蜂場「みつばち通信」

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今月の折り込みをチョイスしていて、ここ数ヶ月と比べて質、量共にグレードの高さを感じます。アベノミクスと呼ばれる政府主導の経済政策の効果が現れているのかは不明ですが、今までの世相の暗さから一転、明るい広告が多くなって来ているようです。日本の経済に付いて結論づけるのは早計でしょうが、広告費は経営状態の一番敏感な部分ですので、折り込みを定点観測し、明るく上を向いている広告が多い事はとても嬉しいことであります。

では、今月の折り込みです。いつものチョイスと少しカラーが違います。「情報提示型」広告というジャンルでしょうか、商品を押し出したり、イメージを重視するのでは無く、商品にまつわる情報を読み物として提示しています。新聞や情報誌の体裁を取っていますが、この折り込みも、女王蜂には指示系統が無く、働き蜂のほとんどがメスだとか、とても面白く、興味を引く内容です。「ミツバチクイズ」からのWebサイトへの誘導もとても秀逸ですし、二つに折る事を前提にしたデザインの設計も上手く、ファーストビュー部分での右のみつばち通信のタイトルから記事を読ませて、左サイドのクイズで下へ誘導、38%で目を止めて、横書きのキャッチで右下のゴールへ誘導しています。いかがでしょう。視線の誘導理解出来ますか?この様な手法の広告もある事を覚えておきたい物です。

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広告資料館 2013年2月

三菱地所ホーム株式会社f:id:dezapla:20130517142725j:image:w250:left

毎日、新聞に折り込まれる広告の中で、スーパーマーケットと並び不動産広告は数多く入るカテゴリーではないでしょうか。しかし、現実は綺麗な不動産広告と手作り感満載の書き殴り広告に二極化されています。やはり資本の大きな不動産会社の広告はとても綺麗です。今月チョイスした折り込みの取扱対象も高額ですし、ディベロッパーも大手です。デザインにお金をかけているかは不明ですが、とても質の良いデザインです。全体を水平三分割にしたような構図は・・・続きは広告資料館へ→ 




広告資料館では新聞に折り込まれるチラシを厳選して優れた広告をデータ保存する事を目的としています。その中からデザイン的に優れた折り込みをチョイスし、解説を加えて毎月更新しています。広告資料館本館はこちら→

広告資料館 2013年1月

2013年1月 株式会社ホリ「北海道物産展」

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他で見る北海道物産展の折り込みとはかなりテイストが違う事に先ず驚きます。大地や広がる風景といった物は排除し、取扱商品のイメージに的を絞り込んでいます。トーン&マナーはビビッドなオレンジとみずみずしい「シズル」表現でしょうか。

いつも視線誘導理論ではグリッドとカウンタースペースの説明が多くなりがちですが、今回もその二つを重視して作られた様な折り込み広告です。アイキャッチのオレンジゼリーが目を引きますが、スプーンですくって・・・続きは広告資料館本館へ→ 

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