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2011-05-27

デザイン制作実践編  パッケージデザインのコツ

本ブログの「デザインの話」パッケージについて前段で以下の文章から始まっています。

元々パッケージは物を包む目的から始まっています。では、何故物を包むか?と言えば、目的は3つあります。一つは運搬効率の向上。包むことで一度に沢山持てるようになったこと、例えば卵を10個手に持って移動する事を考えてください。かなり辛そうですね。しかし、卵パックに入れてみたらどうでしょう。1パック10個で3パックくらいは楽々持って行けそうです。もう一つは内容物の保護。包むことで中身を守ることが出来るようになったこと。卵10個を割らずに持ち帰るのは大変でしょうが、パックに入ったことでかなり衝撃に対応出来る様になり運搬効率が向上しました。そして忘れてはいけないのが商品価値の向上。商品の特徴をアピールしたり、綺麗に包むことで商品の価値をより正確に伝えることが出来るようになったのです。パッケージをデザインするとこの綺麗に包む事に囚われ本来の目的二つを見失うことがあります。見た目が綺麗でも中身が販売時に壊れてしまうような箱や袋、形が奇抜で運搬用の段ボールに収まりきらないような形状ではパッケージの目的を達していないと言う事が分かるでしょう。


デザインコンセプトについては「デザインの話」を参照ください。→


デザイナーと言うとパッケージもチラシもポスターも作れるだろうと普通思う様ですが、それぞれ分化されていて専門のデザイナーがいます。本人の学習意欲があり自発的に他分野の仕事を勉強している。または、色々な分野の会社を転職して渡り歩いた経験か、小さな会社で色々な分野を兼業するなどでなければ、特にグラフィックデザインの仕事をしているデザイナーは立体の物を扱うことはあまり有りません。パッケージは売り上げに直結することと、立体として組み立てる必要があるので、印刷まで済ませて最終の商品にするのに初心者にとって一番やっかいな制作物と言えるでしょう。また、パッケージの素材が紙だけとは限らず、形状と印刷方法等が紙とは違い特別な知識や技術を要求される分野なのです。


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01 アルミ缶のパッケージデザインと注意点

パッケージは棚やケースに置かれることを十分位留意してデザインします。売り場に置かれる位置を指定はできませんので、見上げる、見下ろす等のケースを考慮してデザインされなければ、上質なデザインはできませんし、売り上げも望めない状態になります。

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人間の目は円筒形の物を正面から見た場合180°の領域を認識する事が出来ないので円筒形表面の三分の一程度をタイトル部分として捉えます。良く理解していないと180°分の領域をデザインに割り当ててしまいますが、それでは商品タイトルなどが歪んでしまいます。


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次に三分の一をメインの表示部分に割り当てますが、成分表示や発売元の表示などが重要な場合と商品イメージを前面に出す場合ではレイアウトが変わります。商品が棚にどの様に陳列されるかを考え少し回転しただけで正確にイメージが伝わらない状態にならないように気を付けます。このレイアウトは成分表紙などの商法が重要な商品にあるレイアウトタイプです


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商品が少し回転しただけでメイン表示が崩れない、両A面としての表示できるこのレイアウトが一般的です。このデザインフォーマットを基本にすることをお勧めいたします。また、印刷はドライオフセットやホットスタンプという技術で印刷します。紙のように印刷後に化粧断ちして整える事が出来ませんので、版下データを作成の際には印刷所と入念な打ち合わせが必要でしょう。