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デラデラメモ《NAU》

2012.02.03 Fri

具体から生まれたもの

編集ライター講座、初回の課題で提出した原稿。こーいうのも、どんどんさらしてく。ちょっと改訂するの前提でな。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

【具体から生まれたもの】

具体で書くとは何か。事実のみで構成するということである。では、具体で書かれた文章は読者に何をもたらすのか。それを数ページ読んだだけで理解できるのがアゴタ・クリストフ著『悪童日記』である。

「双子の少年は、自分たちの行動を記録する」

行動があるが、そこに感情はない。殴られて動けなくなったとしても、過程のみが描写される。悔しいのか、つらいのか、文面からうかがうことはできない。彼らの周りでは、飢えや脅迫やアブノーマルな性が展開されるが、それに対する感想はない。感情がないという可能性も否定されてはいない。

「双子の少年は、奇妙な訓練をする」

理由や目的は書かれていない。互いを痛めつけ合うことで痛みへの耐性を強くする。それは何も感じなくなるほどの極みにまで達する。何時間も動かずにじっとしている。話しかけられたことは修行の後に実行するほど徹底する。しかし、なぜそれをするのか、それをしてどうなるのかは明らかにされない。

明らかにはされないが、読者は自分に置き換えて痛みを感じてしまう。具体で書くということは、伝わらないということではない。

「双子の少年は、戦時下にある」

舞台装置として戦争がある。理不尽な死や放置された暴力がある。常にうっすらと恐怖がある。感情や目的が明らかにされないままで、うっすらと恐怖だけはある。

「双子の少年は、区別されない」

常に「ぼくら」であり、個別の事態は起こらない。他の登場人物も二人をセットで扱っており、呼ばれる時もおまえらなどである。個のなさは焦点をぼやけさせる。

不安定な装置の上で、意味も目的も感情もない主人公の目を通して物語は進んでいく。

最後に、父親の死を文字どおり乗り越え、双子は別れる。一人は旅立ち、一人は残る。何を思い何をしようとしたのか。それはもちろん明らかにされない。

読後に残ったものは、具体からしか生まれない具体ではないものだった。

2012.02.02 Thu

冷静に書いたり勢いで書いたり

■社保庁が即、差し押さえ について確認してみた - がんばって @ktmsm が長文を書きました http://kkindi.hatenablog.com/entry/2012/02/02/081841

Facebookはバカばかり - Hagex-day.info http://d.hatena.ne.jp/hagex/20120202/p5

Facebookで拡散された別のネタについて検証記事2本。

前者は冷静に検証して、見事に着地している。後者はタイトルからしてもう、火のないところに煙立てそうに見える。要するにこの人が個人的にむかついたんだなって事で、それ以上の意味を拾おうとすると胸焼けする。

やっぱ文章は冷静に書くのがベストだけど、褒める記事は勢いで書いても面白い可能性がある。だけど、否定する記事は勢いで書かれてたら一文字も読まずにブラウザを閉じるでOK。ということだと思う。

2012.01.27 Fri

ツーリスト

ツーリスト [DVD]

ツーリスト [DVD]

成立してるよ。

とにかく、成立しているかどうか。それがもっとも大事だ。スターが居ようが居まいが関係ない。成立していて、かつ面白いかどうかだ。

面白いかどうかという点では微妙。

謎が謎ではないから。でもやっぱり面白かったよ。

まぁ、アンジーが微妙だったが

2012.01.26 Thu

ぴったりの言葉はあるはずなときに使える道具

これでもかとばかりにあらゆるものを図解して、細部の名前を指し示している図鑑。それが『絵でひく英和大図鑑 - ワーズ・ワード』である。ドライヤーの風を吸い込む方の名前からトランペットの細部、フェンシングのユニフォームのパーツもあれば亀の甲羅の部位の名前まで、とにかくなんでも載っている。

わかりやすい図解なので、イラストを書くために買ったのだけど、ネット検索のこの時代でも十分使える。ここまで網羅しているうえにノイズが少ない環境は、ネットの中にはない。

類語国語辞典

類語国語辞典

類似の言葉が載ってる辞典。それが『類語国語辞典』である。気にしなくてもいいという言葉を、同じ意味で別の言い方をしたい時などに役立つ。気遣い、心置きなく、気兼ねなく、気に病むことなくなどなど。同じような意味のものが並んでいるので、しっくり来る言葉を探せば良い。

この2冊を持っているだけで、あのなんとも言いがたい何だっけ状態からすっきりと抜け出せる可能性は格段に上がる。

2012.01.23 Mon

『十二年の怒れる男』のポスター。

f:id:dezy:20120123171954j:image

コンドルズ 埼玉公演2012新作『十二年の怒れる男』のポスター。

格好いい。こういうデザインはやらないけど、格好いいのはわかる。