データベーススペシャリスト試験 合格
2011年春のデータベーススペシャリスト試験に合格した。今までの勉強の仕方と少し変えて試験に臨んだので、簡単にまとめておく。今までの高度試験は、情報セキュリティスペシャリスト試験を受験していたが、毎回午後2であと一歩というところだったので、今回は心機一転DBスペシャリスト試験を受験した。
・参考書
翔泳社の「データベーススペシャリスト試験2011年版」のみ使用。
- 作者: 三好康之,山下真吾,松田幹子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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DBスペシャリスト試験は、情報処理試験の中でも、勉強すれば受かるの筆頭だと思う。逆に言えば、勉強しなければ、たとえある程度の知識を持っていても受からない印象を受けた。それほど解法がキーだと感じる。この参考書にも載ってはいるが、過去問を何回か解いていたら、解法に気づけるレベルの決まりきった問題と言ってもいい。
・午前1
情報セキュリティスペシャリスト試験を受験したときに午前1は通過しているため、今回は免除。応用情報処理試験の対策をすれば十分だろう。
・午前2
午前問題は、今まで受けたきた情報処理試験でも落ちたことはない。午前問題は、他のネットなどの情報にも書いてあるようにひたすら過去問題を解く。これが一番。テクニカルデータベース時代も含め、6回分くらいの過去問題を解いた。高度試験を受ける方は、応用情報をすでに受験していて、基本的な知識は習得できていると思うので、改めてやることはないはず。なので、ひたすら過去問題を解く。上記の参考書の過去問題をプリントアウトして、解いて、解説読みこむを繰り返す。プリントアウトしたものは、試験日まで取っておいて、前日や当日にも最終チェックとして使う。
今回受験した問題でも、全部で10問くらいの過去問が出た(選択肢などもそのまま)と記憶している。高度試験の合格基準は、6割。単純計算で、25問中15問取れば良いわけだから、過去問分の10問引いた残り5問取ることに全力を尽くす。15問中5問だけ正解すればいいと思ったら急に楽になる。ちなみに、僕自身、試験を受けているときに、1過去問、2確実に正解、3たぶんOK、4わからないの4つに問題をジャンルわけしながら回答している。過去問と確実に正解で15問以上超えた場合は、合格ラインに達したと考える。要は、安心感を得ながら回答したいわけだ。
・午後1
午後1は、大問 4問の内、2問を選択する方式。毎回、以下のような内容になっていることが多い。
問1 事例分析(これは第何正規形?)
問2 DB設計(E-R図)
問3 SQL(穴埋め)
問4 その他(インデックス, リカバリ)
SQLが得意でない方は、問1,2を選択するのが無難かと思う。問4は、よくわからないのでパス。問1,2は、解き方が分かっていれば、簡単に対応できる最たるもの。問われることも毎回ほぼ同じで、具体的に以下のようなものがあげられる。
・主キーの確認
・第何正規形か?と、その理由の確認。
・更新時の不具合の理由を答える問題。
本当に問われることは決まっているので、上記の解法を身につけられれば対応できる。
・午後2
個人的に一番の難関。午後2は、問2(リレーションシップをひたすら書くほう)を選択するほうがいいと思う。なぜなら、これも解法が決まっているから。問われることは毎回ほぼ同じ(ひたすらER図を書く)のため、あとは過去問を通して解法を身につける。ポイントは、問題文に書かれている一語一語を丁寧に読み込み、リレーションシップを導くこと。午後2は必ず時間が足りないから、ひたすら埋める。完全に6割解けてなくても、合格していたりするので、とにかく最後まであきらめないこと。僕自身も、感触的に5割行くか行かないくらいだったが、合格点に達していた。午後2も、参考書に解き方が書いてあるから、非常に参考になった。
・最後に
よく、情報処理試験の価値を問われているが、確かに新制度になってから合格するのが非常に簡単になった気がする。今回のDBスペシャリスト試験の合格率も18.2%と、2割に近いほど。こうなると、本当に価値はなくなっていると思う。勉強したことが仕事で即通用するか?と言われたら、僕自身は、はっきりイエスとは言えない。
ただ、ある問題があって、どうアプローチするか考えること、問題を分析すること、解法を見つけること、時間が限られた中で工夫して勉強すること、なんてことは十分に仕事に生かせると思っている。知識なんて、すべてを包含することは不可能だから、問題に対応する自分なりの術を見につけること、これがすべてだろう。
今後は、2011年秋に、情報セキュリティスペシャリストのリベンジをして、後はプロマネ、システムアーキテクトに進む。それでおしまい。