/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

狗と狼と、それから、それから。

遠く台湾から「陳建禎選手がヴォレアス北海道に入団決定」の記者会見の報を目にした。ヴォレアスは池田GMが現地に飛び、陳さんとともになんともいえぬ絵になるショットの中の人になっていた。(そう書きながら現地のメディアにそのしゃしんをいっぱい見ることになっていて、あらためて驚いた)

[20170805,旭川。黒狗なのでくろいほうで]

ご本人のFacebookページでもかつて伝えられていたのでそこは遠慮しないで書いてしまうが、ことしの黒鷲前後、わたしは陳さんを、ヴォレアスよりちょっとだけ上のカテゴリにいる大分三好のチーム界隈で拝見していた。「どうしてって、きかないでー」とTULIPの姫野さん的なボイスでかわいらしく歌を繰り出したところでどーにもならぬのだ。
陳さんは黒鷲にも現れて、黒鷲における三好の最終戦で、両チーム入り乱れた胴上げを見届けていた。そんなしゃしんがカメラの片隅に残っていた。

どんなふうにこれから…というのは、なんとなく、見ながら、大分三好のシーズンの終わりを見届けながら、自分の思うところが固まらないうちに「そういえば、その後、どういう話というか、状況になっているんだろう」とふと思ったときがあった。それから暫くして、日本が出場した世界選手権アジア予選で、緒戦で対戦した台湾(チャイニーズタイペイ)チームのキャプテンとして、その姿をてれびで見たのだった。のだ。チーム同士の力は離れていたものの、その中心にいるキャプテンの存在感はじわじわと伝わってきた。

驚いたのはその後であった。先月、旭川に行ったら、いきなりヴォレアスにいたのである*1。おめめまんまるなんてもんじゃない。ひとこと「お?!」である。それ以上は書くまい。それから、ちょっとだけ息を殺して、待っていた。

数日前に読んだ大分三好(=国体大分県チーム)についての記事を思い起こした。→三好ヴァイセアドラー チーム大分として戦う覚悟と誇り|オー!エス! OITA SPORTS 例年、外国人選手を絶対的エース、支柱としていくシーズン中と、そもそも国体に向けてのチームは違うのだろうという感触はあれど(そこをどうするのかというのを考えずに、国体に向けてのチームを語るのはちょっと何かが不足してしまっているかもとは思う)、うーん、国体だからじゃなくて、その先も、というのを、あの時期に考えて探し求めていたのかなという感覚で、じゅわっと閉じた目に灯がともった感じがした。されど、黒狗は、狼のように啼く、ということなのである。そういうことなのである。もちろん、とおくにあるこのチームが今季をどうつくりあげるかということを、やっぱりどこかでちゃんと見届けたい、と、じんわりと思いつつ…。

あっそうだ、もしかすると、いや、かなりいい確率で、国体で当たるかもしれないんだなと。北海道と大分。されど、その前に、北海道と大阪であり、大分と茨城*2である。なんということだ。そして、わたしはおるすばんだ。ああ、なんということだ。今いちばん見てみたい組み合わせだが、カテゴリも今は違うし、なかなか実現は難しいだけに、実現してくれないかなあとちょと心に思ってしまっている(ことはないしょだ。全世界に向けてないしょだ)。

最終段落で陳さんどこかへ出かけてしまったが…それはさておき(強引)、陳さんがこの北国にやってきて、もうすぐ旭川で。何かがカラダの奥からめらめらと燃える。そんな日がくるのだ。

おわり。

おしらせぽてっ

ヴォレアスが出場権を取った国体北海道ブロック予選のしゃしん、ようやくFlickrへ。2017国体北海道予選 | Flickr

*1:このときは「招待選手」という名目であった。交渉途上であったという

*2:この件に関しては、一言では書ききれないので、稿を改める。きっと改める