皇帝ダリア


身の丈の三倍になろうかと言う巨大なダリアである。 花は薄紫色で また かなり大きい。 茎には丈の様な節がある。 最近 はやりの花らしく 街のあっちこっちで よく見かける。

もともと 小さな花は愛らしく 好まれるが 最近では こんな巨大花も好まれるようになったらしい。 時代は変わって行く。

昔 早世した母が田舎の家の庭の一隅で ダリアを育てていた記憶がある。
そのころは何とも思わなかったが 秋になると 特徴のある丸い花が咲いていた。 いま 思うと 美しく 懐かしくて そして 寂しい光景である。 

なので いまでも ダリアを見ると特別な想いがある。

一時期 この花は当たり前すぎて 面白く無く 花屋でもみかけなかったが 最近 再び脚光をあびだしたのは 嬉しいかぎりである。

ダリアを見るたびに母の笑顔を思い出す。