京都駅



先週訳あって京都へいった。朝 新幹線で駅について下車、待ち構えていたのは巨大な駅舎である。長い間京を訪れていなかったのでとれも驚いた。

確かこの京都駅は設計コンペで選ばれ建設されたものである。設計者は原広司、札幌ドームや梅田スカイシティなどで著名な建築家であり素晴らしい発想の持ち主と思う。が この駅に関しては違和感を覚える。そもそも駅にこんなに巨大な空間が必要だろうか?京都の甍がならぶ調和した外部空間を威圧する外観は奇異としか思えない。

最近での設計コンペでは新国立競技場が話題となった。関西の大馬鹿建築屋安藤忠雄がこれまた奇異で知られるザハ.ハディドを筆頭に選考し世の大顰蹙を買って再選考となったのである。

その他にも設計コンペで当選した愚作は後をたたない。例えば横浜大埠頭や東京都庁跡地のコンベンションセンターなどなど沢山枚挙できる。

すべて「奇をもって良し」の建築ばかりである。建築家は自分自信で自分の首を絞めているのだ。

但し例外もある。バルセロナの FCバルセロナの本拠地カンプノウ競技場の設計コンペは日建設計が一位になったが その審査は綿密かつ周到で長期にわたり 入念に行われたらしい。結果 素晴らしいサッカー場が実現するだろう。平易をもって最良となっている。

建築設計コンペが 一握りの馬鹿建築家(代表は安藤忠雄である)の審査によって左右されるのでは無く 多数の専門家や利用者や市民などによる多方面からの綿密な時間をかけた審査で選考されるように今後は期待したい。