長野から桃を取り寄せた。幼子の赤いほっぺのような桃がきちんとならんで広島にやって来た。とても甘い。皮の着いたままを食すと一層甘い。たが若干口の中がいがいがするのが欠点である。
「桃くふや 羽黒の山を 前にして」 子規
「赤き顔 並びて来る 長野の桃」 忠行