電話芸

日曜日 午後4時。長男と次男がベランダにでてなにやら叫んでいる。どうやら時間なのに電車がこないといっているらしい。日曜ダイヤで平日とは違ってるんだろうけど彼らにとっては一大事のようだ。

すると長男がおもちゃ箱から古い携帯電話をとりだし「ちょっと電話してみるわ」と電話をかけるマネをしている。

「もしもし・・・いま、どこ?・・・いま?小学校。それでさぁ電車こないんだけど?・・・うん、そう・・・はい、は〜い。」ブツッ

完全に義母の電話癖をマネていておもしろい。そしてその横では電話ができる長男を羨望のまなざしで見つめる次男。あっ電車がきた。

「もしもし・・・いま電車きたわ・・・はい、は〜い」

アホでマヌケなプログラミング (プログラマーズ叢書) ★★

著者の昔話を綴ったコンピュータ業界の悲哀話だったり思い出話だったり。肩の力を抜いて読める本。

久々にこの手の本を読んだなって気持ちです。22、23歳の頃はこういう本をたくさん読んだ覚えがあります。なにせコンピュータの仕事をしている人=小学生くらいからの経験者っていう思いこみがあったので、Windows95からのパソコンデビューに近い自分は昔の事情を知ろうと、なんかこの手の「いや、昔のコンピュータってのはこんなに大変だったんだよ」という昔話本を好んで読んでました。

中村正三郎さんとか、アンチMS本とか、アスキーの256倍本とか。本書のスタイルは256本を思い出させます。本からΣプロジェクトを知ったのも確か22、23の頃。NTTの関連会社に出向していた自分は職場の先輩に「Σプロジェクトってなんですか?」と聞いたんだけど誰も知らなかったです。同様にTRONを知ったのもその頃だったか。とにかく知ったことを人に聞いてみては仕事をする上で知っておいた方が良い知識とただの豆知識を分別していた感じです。

身近な存在してのコンピュータの歴史はまだ30〜40年なわけで、黎明期に第一線で活躍した人もまだまだ存命の方が多い。この本のオビではないですが「プログラマになりたい人&なったばかりの人」は一度こういう昔話本を読んで今昔を知っておくのもけっして悪いことではないと思います。

余談
誰かの体験談でなく、客観的なコンピュータ(人物)史を知っておこうと思ってハッカーズを買ったんだけど半分しか読んだおぼえがない。いや実はこの本かどうかもあやしくて*1、けっこう厚い本だったと思う。改めて読み直したいんだけど・・・結婚した時に売り払ってしまったんだっけ。

アホでマヌケなプログラミング (プログラマーズ叢書)

アホでマヌケなプログラミング (プログラマーズ叢書)

*1:Amazonで表紙画像がでてこないのでわからない