はき潰れたランニングシューズ


土曜日の昼下がり、ソファに寝転びながらテレビを観ていたら、ガッツ石松が現れました。息子たちとアリゾナの「OK牧場」を旅するという番組。こういう、ロードムービーっぽい企画は大好きなので、ザッピングの手を止めて、途中から最後まで見てしまいました。
番組の後半、ガッツ氏が着ていたTシャツの背中の文字が目に留まる。
そこには、「粗にして野だが卑にあらず」というような意味の言葉が書かれていました。これは、5代目国鉄総裁だった石田某の言葉らしいのですが、ガッツ氏の生き方をそのまま言い当てた名言だと思いましたし、自分もそうありたいものだ、と率直に感じました。
別のチャンネルでは、自民党総裁選立候補者が雁首を並べ、バカ丁寧な言い回しで持論を振り回しています。聞くところによれば、最初から結果の見えたこの総裁選、政治屋センセイたちの関心はもっぱら選挙後の人事に向けられ、永田町では、プライドも信念もかなぐり捨てた売り込み合戦が日々繰り広げられているのだとか。
先の総選挙で、「選挙期間中にスニーカーを3足はき潰しました」と語った女性候補がいました。個人的な経験では、どんなにデリケートなソールのランニングシューズでも、固いアスファルトの路面を1000キロは走れます。3足のスニーカーを12日間で消耗するためには、単純計算で、1日最低250キロを走破しなければなりません・・・・・・練習量豊富な一流男子選手だって、大レース前でも、走るのはせいぜい1日平均40〜50キロくらいなもの。彼女のスニーカーは1足980円だったそうですから、おそらく、豆腐のようなソールをもった粗悪品だったのでしょう、お気の毒さま。
ま、それはさておき、Kさん、首尾よく閣僚になれるといいですね! そして、「美しい国」をつくるためにがんばってください!! 個人的には、あなたのような超人的な健脚の持ち主はマラソンランナーのほうに適正がある、と思いますけど・・・・・・・。