なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

野田市江川地区のコウノトリ

2月14日開催の手賀沼流域フォーラム実行委員会主催の「大堀川源流「こんぶくろ池」・野田市こうのとりの里」見学会」で撮影したコウノトリを掲載します。

昨年誕生したコウノトリ「つばさ(オス)」と「サクラ(メス)」は、両親が今、繁殖中なので、別ケージに隔離されていました。

コウノトリの子供たちの写真は、このブログ2013-09-11掲載の「コウノトリの兄妹」をご覧ください。(検索は、このブログの検索項目にコウノトリと入力して、日記のボタンを押しますと2つの記事がでてきます。最初の「ミゾゴイ」の記事の次に「コウノトリの兄妹」の写真がでてきます。)

親の雄のコウノトリ愛称「コウくん」雌の愛称「コウちゃん」は、仲良くガラスばりの見学ケージの中にいました。

2羽いる写真の左が雄の「コウくん」で、右が雌の「コウちゃん」です。

繁殖行為もみることができました。(雄が雌の上にのってはばたいています。)
雄の「コウくん」は、歩き回って、エサのドジョウやアジを食べていました。

春には、子供が誕生することでしょう。


コウノトリは、全長112cmでタンチョウよりは小さいですが、ツルと見違えるほど大きな鳥です。国の天然記念物で絶滅危惧IA類(環境省レッドリスト)の鳥です。

以前は日本でも繁殖していましたが、1886年を最後に絶滅してしまいました。保護されていない野性のコウノトリは、冬鳥または旅鳥で、全国に不定期に飛来します。

この親鳥は、平成24年12月4日に多摩動物公園からやってきました。



コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」といわれるのは、ドイツ発祥のもので、コウノトリによく似たくちばしの赤い「シュバシコウ」が、赤ちゃんを運んでくるという言い伝えからきているようです。

昔、ドイツのある村で子供のできない夫婦の家の煙突に巣を造り始めたシュバシコウを見て、その家の夫婦はしばらく煙突を使わないように心遣いをしたそうです。

そのおかげでシュバシコウは煙突に巣をつくり、そこで卵をあたため始め、しばらくしてヒナが孵ったのです。

すると、今度は、この子供のできない夫婦に子供が授かったそうです。

その後、ヨーロッパで「シュバシコウが赤ちゃんを運んでくる」という伝説が誕生したようです。

そのシュバシコウの言い伝えを日本ではコウノトリとみなして「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」と言われるようになったとのことです。