なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

谷津干潟のキアシシギ

谷津干潟キアシシギのの声が聞こえます。ピィー、ピィーとあちこちで鳴いています。

近くで鳴くとすぐわかるはずなのですが、夏の太陽の光は干潟の地面に反射して鳥の姿を見にくくしているので以外にわかりにくいものです。

でも、キアシシギは、すばやく走り回るので簡単に見つけられます。

このキアシシギも干潟を走り回って採食していました。

この暑さをものともしないで、とても元気に走り回っています。





閑話休題カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場ライヴ!
     ベートーヴェン交響曲第6番「田園」を聴く


今年は、カルロス・クライバー没後10年だそうです。

クラシック専門チャンネルなどでも彼の指揮するオペラ「バラの騎士」、「こうもり」、ベートーヴェン交響曲「第4番」、「第7番」などが放映されています。

これらの演奏も彼の代表的な演奏で素晴らしい演奏ですが、今日は、彼の指揮するベートーヴェンの 交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」のCDを聴いてみました。


このCDができた由来がわかるので、以下にこのCDのレコード会社の宣伝文を記します。


ベートーヴェン交響曲第6番 ヘ長調 作品68『田園』

カルロス・クライバー、生涯一度の『田園』
1983年11月7日、バイエルン国立歌劇場ライヴ!

けた外れな才能に恵まれながらも、レコーディングにはほとんど関心を示さず、また、ライヴ録音に関してもなかなか承認しないことから、生きながらすでに伝説と化していた感のある天才指揮者、カルロス・クライバーが珍しくも許諾したライヴ音源。ただし、オーケストラに保管されていたオリジナルのマスター・テープは、部分的に劣化していたため、クライバーの息子に渡されていたカセットへのコピーもCD化の際にマスターとして使用したとのことで、ステレオとはいえ音質は冴えません。

ベートーヴェン交響曲第6番 ヘ長調 作品68『田園』
 第1楽章“田舎に到着した時の愉快な気分”
 第2楽章“小川のほとりの光景”
 第3楽章“田舎の人々の楽しい集い”
 第4楽章“雷雨、嵐”
 第5楽章“牧人の歌。嵐の後の感謝の感情”

 バイエルン国立管弦楽団バイエルン国立歌劇場管弦楽団
 カルロス・クライバー(指揮)

 1983年11月7日、バイエルン国立歌劇場アカデミー・コンサートをライヴ録音(ステレオ)


「田園」 の演奏も多くの名指揮者の名盤がありますが、このCDは、これらの演奏から受けるこの曲の印象とずいぶん異なる雰囲気の演奏なので一般に賛否両論あるようです。

代表的名盤のブルーノ・ワルター指揮の「田園}は、牧歌的でゆったりとした老大家の雄大な田園で、この雰囲気が一般的な演奏です。

それに比べ、カルロス・クライバーの演奏は早いテンポで疾走する青年を思わせる現代的な田園のように思います。

どちらの演奏も見事な演奏ですが、好みの違いで意見が分かれると思います。

私は、どちらの演奏も好きで、その日の気分でとちらを聴くかきめています。

今日は、颯爽としてドラマチックな演奏のクライバー指揮の演奏が聴きたくてこのCDにしてみました。

彼の指揮するリハーサルの映像(「魔弾の射手」序曲や「こうもり」序曲)のDVDを観ていてよく分かるのですが、彼の指揮はとてもエネルギッシュで、しなやかな腕の振り方や体全体でテンポや曲想を表現する芸術的ともいえる優雅な姿は、他の指揮者の追随を許さない見事なものです。


蛇足ですが、彼の指揮するオペラ「カルメン」のDVDは見事な演奏ですし、海賊盤DVDオペラ「ラ・ボエーム」も映像は貧弱ですが、若き日のスマートなハバロッティの見事な歌唱も聴ける立派な演奏です。これらの彼の指揮する姿はまさに舞うような颯爽とした指揮ぶりです。

この田園も彼らしいエネルギッシュでダイナミックな演奏で、他の指揮者の田園では聴けない爽やかな凄さがあるように思いました。

聴いた後は、とてもすっきりしましたが、このCDはライブなので変なところで咳の雑音が何度も入っているのと最後の拍手の録音が長すぎるのが気になりました。