2007年08月25日土曜日
■[日記]不振が不審だ

食欲不振で冷たい麺類(ソーメン、ソバ、ウドン、冷し中華)ばかり食べているというのに、しばしば「何か美味いもんが食べたいなぁ」と思う。至極漠然として「美味いもん」であって、具体的に何か料理を思い浮かべると「ああ、でも食べる気せーへんし、今日もぶっかけうどんでええかぁ」となる。ロクに食べていない分、甘いものをガブガブ飲んでいるのがなんとも不健康。最近のお気に入りはカルピスとかコーラスウォーターとかの乳酸飲料で、意外といろんな種類があるのだけれど、どれもこれもカルピスのバッタモンという感じで、カルピスが一番美味い。しかしカルピスが一番高い。
■[読了]後藤明生 『円と楕円の世界』(河出書房新社)

後藤明生初のエッセー集。小説以外の文章を「エッセー」という言葉でひとくくりにしてしまうのは乱暴なような気がするのだけど、他に適切な言葉も思い浮かばない。
「楕円」というのは自分と他者と二つの中心により世界を認識しようとする後藤明生が武田泰淳の『司馬遷』から得た認識であって、これが「何故小説を書くのか、それは小説を読んだからだ」という後藤明生の小説原理に繋がっていく。題材や方法の変遷はあってもこの原理自体は生涯一貫していたというのがなんとも凄い。
どうでもいいことだけど、丹羽文雄との初対面のことを書いた短文「初対面の錯覚」の最後にちらりと出てくる「アメリカから戻っていたお孫さん」というのはBS-iのプロデューサー丹羽多聞アンドリウのことだろう。
- 作者: 後藤明生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1972
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■[読了]後藤明生 『日本近代文学との戦い』(柳原出版)

表紙自体に遺稿集の文字はないが遺稿集。四十歳前後の写真しか見たことがなかったので、巻頭に付されたいかにも老人めいた晩年の写真を見て、こりゃ確かに晩年だわ、と変に納得するところがあった。しかし文章自体には晩年にあるという印象はまったくない。表題にもなっている連作「日本近代文学との戦い」では二葉亭四迷を巡ってアミダクジ式の格闘が繰り広げられていて、未完に終わってしまっているのが何とも惜しい。これが完成していれば間違いなく後藤明生の代表作の一つとなっていただけでなく、日本近代文学への鋭い一撃となっていただろう。
- 作者: 後藤明生,乾口達司
- 出版社/メーカー: 柳原出版
- 発売日: 2004/04/30
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fellfield
2008/08/31 01:10
題未定一年ぶりの更新再開にお慶び申し上げます、お元気そうで何よりです。
2007年08月16日木曜日
2007年08月12日日曜日
■[日記]図書館へ

昨日は炎天下(というほど暑くもなかったのだけど)大変くたびれたので、午前中から図書館に行ってのんびり読書。受験生に交じってグダグダ本読んでるだけ、というのもなんだか後ろめたい。一時過ぎくらいに、一人力尽きて机に突っ伏してしまうと、連鎖して二三人倒れてしまって、僕も釣られて三十分ほど昼寝してしまったりした。
■[読了]後藤明生 『汝の隣人』(河出書房新社)

全編イニシャルだらけで、どう考えても作者自身である人物もGと呼ばれる。先輩作家Kは小島信夫で、対談相手の女流作家Kは同年配とあるから、多分倉橋由美子なんじゃないかと思う。金井美恵子だと後藤明生より年下で、河野多恵子だと年上になる。女流作家と言われて思いついた三人が三人ともKだったのはなんだか面白い。編集者Tは名編集者といわれた寺田博かと思ったが、後藤明生より年下のような気がするので違うかもしれない。
名を伏されると「このTとかKとかは誰だろう?」と思い、自分でわかる範囲で当てはめてみようとする。何人か当てはまると、誰だかわからない残りのTやKも実在の人物のだろう、と思う。ただここにある種のワナがあって、名前は特定されていないのだから、このTやKは別に誰だって構わない。Gは後藤明生ではないかもしれない。Gとプラトンの『饗宴』を巡って、架空問答を繰り広げる博多の大学教授Tなどは、作中「しかし、T教授ってのは実在するのかなあ」と書かれていて、これは鈍い読者に対するサービスだろう。
2007年08月11日土曜日
2007年08月06日月曜日
2007年08月05日日曜日
■[アニメ]『電脳コイル』第十三話「最後の首長竜」(ETV)

オバちゃんがリアル女子高生でのけぞったり、イサコ様不足でもだえたりしつつ、そうかぁ来週は総集編かぁ、と思いきや、次回放送は25日とあって唖然。二週間も放送がないだなんて、まるで肉抜きの牛丼、カルピスのない夏休みみたいじゃないか! と一人吠える。ああ、高校球児を恨むまい。
■[読了]天沢退二郎 『ねぎ坊主畑の妖精たちの物語』(筑摩書房)

1994年に刊行されたもので今回が初読。
相変わらず不思議というか不気味なファンタジーなんだけど、ユーモラスでもあって、「グーンの黒い地図」に出てくる出目金少女隊とか思わず笑えてしまう。
- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
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- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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装丁も同じなのに筑摩版に五千円のプレ値がついていたりした。ブッキング版はブッキング版で結構高いんだけどね。

