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十セントの紅茶 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007年08月12日日曜日

[]図書館へ 図書館へを含むブックマーク

昨日は炎天下(というほど暑くもなかったのだけど)大変くたびれたので、午前中から図書館に行ってのんびり読書。受験生に交じってグダグダ本読んでるだけ、というのもなんだか後ろめたい。一時過ぎくらいに、一人力尽きて机に突っ伏してしまうと、連鎖して二三人倒れてしまって、僕も釣られて三十分ほど昼寝してしまったりした。

[]後藤明生 『汝の隣人』(河出書房新社後藤明生 『汝の隣人』(河出書房新社)を含むブックマーク

全編イニシャルだらけで、どう考えても作者自身である人物もGと呼ばれる。先輩作家Kは小島信夫で、対談相手の女流作家Kは同年配とあるから、多分倉橋由美子なんじゃないかと思う。金井美恵子だと後藤明生より年下で、河野多恵子だと年上になる。女流作家と言われて思いついた三人が三人ともKだったのはなんだか面白い。編集者Tは名編集者といわれた寺田博かと思ったが、後藤明生より年下のような気がするので違うかもしれない。

名を伏されると「このTとかKとかは誰だろう?」と思い、自分でわかる範囲で当てはめてみようとする。何人か当てはまると、誰だかわからない残りのTやKも実在の人物のだろう、と思う。ただここにある種のワナがあって、名前は特定されていないのだから、このTやKは別に誰だって構わない。Gは後藤明生ではないかもしれない。Gとプラトンの『饗宴』を巡って、架空問答を繰り広げる博多の大学教授Tなどは、作中「しかし、T教授ってのは実在するのかなあ」と書かれていて、これは鈍い読者に対するサービスだろう。

[]後藤明生 『謎の手紙をめぐる数通の手紙』(集英社) 後藤明生 『謎の手紙をめぐる数通の手紙』(集英社)を含むブックマーク

短篇集。表題作となっている「謎の手紙をめぐる数通の手紙」では珍しく冒頭から明確な「謎」が出てくる。後藤明生が扱う「謎」は、何気ないところからまるで手品のように引っ張り出されてくる「謎」が多いので、これはちょっと意外だった。わかりやすく謎めいている、というと変だけどそんな感じ。

[]本日の借本 本日の借本を含むブックマーク

天沢退二郎 『闇の中のオレンジ』(筑摩書房)

天沢退二郎 『オレンジ党と黒い釜』(筑摩書房)

天沢退二郎 『黒い沼』(筑摩書房)