2007-10-20 『揺らぐ性・変わる医療』本が出た
『揺らぐ性・変わる医療 ケアとセクシュアリティを読み直す』が出ました。本屋さんには今日あたりからそろそろ出ているみたいです。ネットでもそろそろ表紙写真が出始めました。
取り上げているテーマは、看護の現場、「性同一性障害」の現在、マタニティ雑誌『たまごくらぶ』、ウーマンリブ運動、アジア・太平洋の女性運動、オタク文化に異性愛のとらえ直し、、、と幅広いものです。わたしもリブについて書かせていただいています。
版元ドットコムには、目次も紹介されています。
紹介
医療におけるケア提供者の自律性の概念、患者の当事者性を確保するためのヴィジョン、現代のジェンダー秩序と不可分な異性愛主義を分析する方法論の模索など、ジェンダーの視点から「ケア」と「セクシュアリティ」を再構築するための示唆に富む論考を収録。
目次
序論 (根村直美)
1 「合意」および「自律性」に関する学問知の再検討
第1章 実践倫理学における「合意」の再検討
──<「現実の合意」の復権に向けて>(根村直美)
第2章 看護師の自律性と意思決定
──<主体と尊厳の観点から、ケア提供に関わる知の再構築に向けて>(朝倉京子)
2 医療における当事者性の現在
第3章 ジェンダーの揺らぎを扱う医療
──<「結果の引き受け」を支援するという視点について>(東優子)
第4章 知らないことは可能か
──<超音波検査における胎児の認知と告知>(菅野摂子)
3 運動とセクシュアリティ/ヘルスをめぐる戦略
第5章 ウーマンリブは性について何を主題化しているか(斉藤正美)
第6章 分野横断的アクティビズムの課題と可能性
──<HIV/エイズを事例に>(兵藤智佳)
4 ヘテロセクシュアリティ(異性愛)研究の深化をめざして
第7章 オタクの従属化と異性愛主義(田中俊之)
第8章 ヘテロセクシュアリティの社会構築論
──〈異性愛者〉の作られ方―(佐藤(佐久間)りか)
あとがき (根村直美)
これは、お茶の水女子大ジェンダー研究センターで「健康/身体とジェンダー」に関する研究プロジェクトの一環として立ち上げられた研究会が発端で、その後、お茶大21世紀COEプログラムの一環として研究会が続けてきました。そしてこの本は、「健康とジェンダー」研究叢書の第四巻で最終巻となるものです。編集の根村直美さん、どうも長い間お疲れ様でした。内容紹介は追ってしたいと思います。
【追記】11月15日に、『揺らぐ性・変わる医療』書評(1)書きました。





http://homepage2.nifty.com/mtforum/lgbtimed.htm
『医療・看護スタッフのためのLGBTIサポートブック』ですね。読ませてもらいます。
上記サイトでも書かれていますが、この領域、本屋さんの棚ではどこを探したらいいか、と悩ましいですね。社会学系統なのか医療・看護系統なのか、、と。
そういえば女性学系統も最近は社会学系に含まれて置かれていることも多いような気がします。
『医療・看護スタッフのためのLGBTIサポートブック』届いたので読ませていただきました。看護学校での社会学授業で「性・セクシュアリティ」をやろうと思っています。その時に、makikoさんの箇所(「トランスジェンダーの健康のためには、どのようなサポートが重要でしょうか?」p.74-75)を活用させてもらうおうと思います。
>LGBTIになると存在すら認知されていないことも多いので、まだまだこれからだと思います。
ほんとにそうでした! 「性同一性障害」という「ことば」だけが一人歩きしているようで、LGBTIはどれもさっぱり認識されていないことがわかりましたわ。習ってもいないようでした。道通しを感じました。