2035年問題

わたしゃこの世代にぴったり当てはまっているので、この記事がとてもよく分かる。
その時代にヒットしたトヨタのCMに「いつかはクラウン」というのがあった。当時は年功序列なので頑張って働いていたらいつかはクラウンに乗れるようになる、、と日本国中のサラリーマンが思っていたからだ。田舎ではクラウンが最高級車だったが、都心へ行くともっとすごいアルピナとハルトゲ(チューニングブランド)のBMWばかりが走っていて、六本木のカローラ、、とまで揶揄されていた。ドイツ車はバブルの象徴だった。

時は流れ、、、バブルの揺り返しで長い長い出口のないデフレに突入し、もはや景気のいい時代は一度も回ってこなかった。
デフレって政府は絶対言わないが、結局は「大恐慌」なんだよね。山高ければ谷深し、、、バブルの次は恐慌、、、これに当時の日本国民は振り回された。

で、私の世代に何が襲ってくるかというと、資本主義経済はインフレ基調で右肩上がりになる事が前提で仕組まれており、不動産ローンなんかも給料が上がる前提なので毎月の支払いも段々と上がるように組んでいる。20年払ったら、いつのまにか月の支払額が当初の2倍くらいになっているわけ。家賃と同じくらいでマンションが買えるというのでひょいと買ったら30年縛りを食らう。その後のデフレで価値は下落し売るに売れない。みんな見事に引っかかった。みんながやることは正しい事、、、赤信号みんなで渡れば怖くない、、、この心理だよ、、。
そして、子供が高校大学くらいだと教育費にめちゃめちゃ金がかかる。そして、親の介護に突入している世代でもあり、これまた金がかかる。
この3つをまともに食らっていたら最悪だ。しかも会社ではたいして重要なポストでもないリストラ、定年待ち候補生、また、若い頃のように無理もできないのが今の私の世代なのだ。

トヨタクラウンは今でも高級車として売っているが、今私世代でクラウンが欲しい、乗りたいという感覚は全くないし、乗ってる人を見てもうらやましいともカッコいいとも思わない。
いつかはクラウン、、、このキャッチコピーは見事に外れた。

2035年問題、、、本当にヤバいと思う。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000024-mai-soci