穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

慌てて去年を振り返りの巻 金沢旅行編 2日目

◆2日目


金沢旅行の2日目の朝は降ったり止んだりのあいにくの梅雨空模様


雑貨屋などを巡りながら金沢城公園を通って、早めのランチへ向かうことに



ここでランチを...じゃなくて、ショーウインドウが気になったのでパシャリ




◎昼食 かなざわ玉泉邸

目的の「玉泉邸」に到着。
ちょっと贅沢にミシュランガイドにも載っている懐石料理のランチコースをいただくことに



日本庭園の中にたたずむロケーションで申し分ない雰囲気。


玉泉邸

食べログ 玉泉邸



まずは、二日酔いの胃袋に優しい梅湯からスタート



日本酒のシャーベットをいただきながら






加賀野菜の一つ、赤皮甘栗南瓜の炊き合わせ



冷茶からして香りが豊かで美味しかった!





外を眺めると、苔むした日本庭園が広がっている





上機嫌のあまり、羊かんと抹茶をご注文の穴ぼこ嫁


素材を生かし細やかさも感じる料理の品々とお店の雰囲気も相まって、これぞ大人の贅沢という、穴ぼこ生活らしからぬランチを堪能させてもらいました。
それにしても、かようなクォリティの懐石料理屋が金沢にはいくつも点在しているようで、いやホントに恐るべし金沢。

ちなみに、こちらの玉泉邸では、食事客だと無料で庭園を観覧できるとのことで、丁度、雨も止んできたので、ついでに見学してみることに。



園内入口付近にある灯籠



単なる灯籠と思いきや隠れキリシタン用の灯籠なのだそうで、十字架を見立てて作られているのだとか



足元にはマリア像?が彫られている
















丁度一雨降った後だったので、雨露に映える苔の絨毯と新緑とが相まって、これ以上ない風情を醸す庭園になってた。
お店の人曰く、この時期(梅雨時)の苔が一番綺麗なのだとか。
ただし、景色に見とれていると、あっという間に蚊の餌食に(汗)



庭園からお店を見た図



玉泉邸を堪能した後は、金沢の酒蔵を訪ねることに

福光屋


北陸に行った際は、必ず地元の酒蔵へ見学に行こうと決めていたんだけど、全国的にも知られる福光屋には、プレミアム日本酒が試飲できる見学コースが設けられていたので、迷わず予約して行ってきました。



残念ながら時期的な都合で蔵内の見学は叶わず



白山水系の水で造られるのだそう



その湧き水が、一般に開放されていて誰でも自由に汲みに来ることができる



酒造りの映像を見た後、現場の蔵人さんと色々話をさせてもらいながらの試飲会



20〜30年の長期熟成を重ねたプレミアム日本酒を、かくはん用の突起のついた専用グラスで試飲
ここまで来ると、日本酒というより、もはやブランデーに近いかも



酒米を代表する山田錦の稲穂。こんなに長いとは知らなんだ


ほろ酔い気分のまま、次なる目的地「21世紀美術館」へ移動


金沢21世紀美術館



名物の「スイミングプール」。ちなみにプールの中は有料ゾーン(笑)










ちょっと分かりにくいけど、これでエレベーター
ケーブルで上下動するのではなくて、舞台装置のように、油圧でせり上がる仕組みらしい


金沢を一躍有名な観光地に押し上げた美術館ではあるのだけど、その分、期待値が高かったせいか、穴ぼこオヤジ的には、今一つ物足りない感じに。
まぁ、総じてモダンアートってのは分かりにくいのが芸術みたいなところがあるので、観光気分で見てしまうと、訳の分からんオブジェがただ並んでいるだけようにしか見えないってところも。
無機質な建物の造りの印象と相まって、さほどリラックスできる場では無かったかな。
工業デザインや建築デザインの側面から見れば面白いのだろうけど...

ちなみにこの日は、館内の劇場で、百景社という茨城の劇団による宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の公演が開かれていたので、ついでに観劇してきました。

で、演劇に限らず、音楽ライブとか、いわゆる舞台モノの生鑑賞が苦手な穴ぼこオヤジ。
そもそも宮沢賢治の作品すらピンときていないタイプだったので、実際、やっぱり苦手だなぁと思いながら鑑賞していたんだけど、存在感のある芝居をする2〜3人の役者に目が留まるようになってくると、不思議なもんで、物語がドラマティックに感じられるようになり、最後は中々面白かったという感想を抱いて見終えることができました(笑)

結局のところ、脚本や音楽の出来がイマイチでも、華や魅力のある役者や歌い手が演じれば、作品としては成立しちゃうってことなんだろうね。
う〜ん、かつて音楽制作に携わってきた人間からすると、身も蓋も無い話ではあるんだよなぁ(笑)

でもって、この日の最後の締めは、地元の人が通うようなお寿司屋さんを事前に調べていたので、そちらにお邪魔してみることに。
ちなみに、金沢には全国を代表する高級寿司店がわんさとあるのだけれど、予約が取りづらい上に、目ん玉が飛び出る値段だったりするので、今回はむしろ観光客じゃなくて地元客を相手にしてるようなお店をあえてチョイスしてみました。


◎夕食 酒菜なかむら


ナビが指し示す雑居ビル...ってホントにここであってる?



恐る恐る中に入っていくと...



お店を発見!
ちなみに、この雑居ビル、昨晩訪れた「いたる」の隣のビルだった(笑)


21世紀美術館から歩いて数分のところにあるはずのお寿司屋さんなんだけど、地元客相手のお店なので、まさに探し当てるような感じで入店。

和食を経て寿司店で働いた後、自分のお店を構えたとは大将の談。
すでに遅い時間だったので、文字通り貸切状態でコース料理をいただいたんだけど、偶然にも穴ぼこオヤジと大将が同年代ということもあって、大いに話が盛り上がり、大将と一緒に飲みながら、しまいには奥様のお手製の生チョコレートまでご馳走になってしまいました。

それにしても、色々と金沢の裏話も聞けて面白かったなぁ。
特に印象的だったのは、北陸新幹線が開通したことで客層が様変わりしてしまい、繁華街の趣も変わってきたのだとか。
傍から見ると観光客で盛り上がっていて、さぞかし景気も良さそうに見えるのだけど、一方で、出張のサラリーマン客は激減したりで、地元で客商売している人達からすると、そう簡単に商売繁盛という訳でもないのだそうな。
まぁ確かに、雑居ビルの奥まった寿司屋に足を運ぶ観光客なんて、よほどの物好きでないと行かないだろうからねぇ(爆)




そんな訳で、気付けば時間は深夜に突入(汗)
大将の人柄に甘えてちと調子に乗り過ぎてしまい、さすがに申し訳ないので、慌てて退店しました(笑)
ちなみに、大将の話を伺った限り、穴ぼこオヤジに引けを取らないダメ親父っぷりで、大いに盛り上がってしまったのだけど、和食の手法の活かし方だったり、お寿司の腕はさすがの一言です。
なので、お寿司をストイックに楽しみたい人よりは、飲兵衛の寿司好きの方が向いてるお店かと。

ということで。最後はフラフラになりながらホテルに帰っていく穴ぼこ夫婦なのでした。
というか、ほとんど、飲んでるか食ってるかしかしていない一日だった(笑)

以上、3日目に続く