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djapon の 『FEEDBACK DIALY』 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-11-26 「新宿でアマチュア扱い。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第287回放送はフリースタイル

毎年恒例、新宿花園神社の酉の市での商売繁盛祈願と時の面白話など、メールも読みながら近況を語る、リラックスした回になりました。

番組冒頭の、新宿の家電量販店でのWBO話をされた部分を文字起こししてみました。

クローク

クローク

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はい、「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャンの、そしてですね…

こないだですね…ラップの練習をするのに、ま…先週なんかもね、韓国ヒップホップの特集でしたけども。

ラップの練習…ていうか、自分で作ったラップ歌詞を覚えるのってのは、歌を覚えるのと全然違う脳の働きなんですよね。

メロディがあって、そこに歌詞がのってるってのは、まあ…ノートに書いて諳んじてる間に覚えちゃうんですけど。

やっぱラップは文字数が多いのと、フロウっていって…その文字数をどういうリズムで収めるのかっていうのが、ただ単に紙に書いて諳んじてるだけでは覚えられないんで。

じゃあどうすればいいかっていうと、ま…レコーディングして、本番じゃないですよ、仮のレコーディングをちょっとした機材でして、それを何回も何回も聞いて、普通にヒップホップアルバムを聞いてラッパーラップを覚えるようにして、自分のラップを覚えるっていうふうにしないと覚えられないんで。

ただ、まあ…50歳でデビューしまして、まだ3年目の新人ラッパーですから(笑)、機材を持ってなかったんですよね。

ジャズミュージシャンとしては、全然そんな…自分の演奏とかを小さいレコーダーでレコーディングして、家で繰り返して聞く…なんて人は、ジャズミュージシャンでは一人もいないんで。もちろんワタシも持ってなかったんです。ですけど、もうラッパーとして必要だなって思ってですね(笑)。

ま…新宿に住んでますんで、ヤマダ電機さんに行ってきたんですよね。それを買いに行ったんです。

そしたら…フロアに人が一人もいなくて(笑)。人っていうか、お客様が…厳密には数人…

すごいデカいヤマダ電機があるんですよ。南口の角のとこ…厳密には西口になりますけど、ルミネの…いわゆるルミネ角って言われてるとこね、ルミネ角って言われてる所に…だから口的には南口なんですけど西口エリアになってるんですよね。

新宿西口は「新宿秋葉原」って言われてて、とにかくデカいヤマダ電機があって、フロアがものすごい…体育館みたいに広いのね。ま、それがヤマダ電機さんの売りですけどね。端の方に大陸からだと思しき方々がちょっといらっしゃったぐらいで、列島からの客人はワタシだけだったんですよね(笑)。

小さなハンディな録音機ってのを、とにかく買った事が無かったんで、「どれにしようかな?」って買いあぐねて…選びあぐねていたところ、胸に「親切係」…「親切」って書いた方がやって来たんですよね。

「親切」はね、おそらく半島でも大陸でも列島でも、みんな読めるんですよ。ちなみにハングルだと「親切」は「チンチョル」って言うんですけど(笑)。そのまま読めるんですよ。

韓国語がハングル文字だけだと思ってる方いらっしゃるかもしれないですけど、漢字も当然…韓国語使いますから。ま、読めない若い方が増えてるみたいですけどね。

「親切」は「チンチョル」ですけども。まあ…おそらく大陸でも、なんか読み方があるんでしょうね。で、そういうのは「親切」って書いておけば、意味がわかるんだと思うんですよ。案内係って。

しかもその下に、上からシールベタッて「笑顔」って貼ってあってですね(笑)。その人笑ってんの、やっぱり。貼ってあるだけあって。

「笑顔」って胸にシールでかでかと貼って、仏頂面してたら相当ヤバいですけど。まあ…貼ってあるんですよ、「笑顔」って。当然「笑顔」の人だからニコニコしてるわけ。

逆に言うと、その「親切係」…「チンチョル」の「笑顔」の方以外は、結構暗い顔されて接客されてるんですよね(笑)。

だから「私は笑う」ってことか。昔の共産圏みたいだなって思って。

昔は共産主義の国…旧ソ連とかね。ワタシもギリギリで間に合ったくちですけど、旧ソ連ソビエト連邦東ドイツなんかね。直接行った事あるのはその2つだけですけど。

笑うってのは労働として…何て言うんですかね、ひとつの労働力として賃金が発生するわけなのね。

マクドナルドでちょっと前に…中途半端な昔話ですけど、「スマイル0円」ってのがあって、みんな「何だ、アレ?」みたいな感じですけど、「スマイル0円」ってのは日本では当たり前じゃないですか。当たり前のことですよね、我々が接客する時にニコッとするのは。

だけど共産圏では、ニコッとするのは賃金に値するので(笑)…普通の人は笑わないんですよね。

「とうとう日本もそういうふうになったか!」…って思って(笑)。

「コミュニストとしては喜ぶべきかな?」って、全然コミュニストでもなんでもないんですけど。「ドミュニスト」ですけどね(笑)。

まあ、それで…選んでたんですよ。で、もうすごい親切な笑顔の方がやって来て、

「あ、こちら…レコーダーをお求め…マイクロレコーダーをお求めですね。」

「はい。ちょっと、あの…」っつったら、

「あれですねえ…プロの方なんかに話を伺う事があったんですけど…」(笑)。

「…プロのミュージシャンの方に話なんか伺うとローランドは原音再生率が高く、ヤマハは高音の伸びと分離が良くてですね。私なんかもこの仕事柄、このフロア任されてるんで、プロのミュージシャンの方に意見を聞いたんですけど…」(笑)。

アマチュア扱いされた、菊地成孔(笑)…お送りしております。

仕方なし!っていうかね。ここら辺の度合いですよね。

ワタシね、この商売をやろうって決めたのは比較的遅いほうで、ガキの頃から「音楽家になるんだ!」って思ってやってきたほうじゃないんで。

ま、ぶっちゃけ二十歳過ぎてからですよね。そこそこ大人になってから、なし崩し的にこの業界入ったんで。特に青雲の志で、燃えて入ったわけじゃないんですけど。

とはいえ、一個だけ決めてる事…心に決めてた事があって

ま…「そんな事心に決めてどうするのよ?」っていう話ではあるんですけど、「有名になり過ぎて外に気軽に歩けなくなるようには絶対なるまい!」って思ったんですよ。

ま…今から考えれば「『なるまい』じゃなくて『なれない』の間違いでしょ?」っていう話なんですけど(笑)。

「なるまい!」って決めたの。二十歳の時に。「あの生活は苦しそうだ。」って思って。

「もっと気楽に伊勢丹とかふらっと行って、騒ぎにならない人になりたいな。そのぐらいにしとこう!」って思ったんですよね、ええ。

その思いが強過ぎましたね、ちょっとね(笑)。最初のね…心に決めた事が。

まあ…そうですね、管楽器屋さん…サキソフォンとかね、管楽器屋さん行くと、だいたい東京じゃなくて地方でも100パー捕まっちゃいますけど。一番早くて入店時ね。一番遅くて、お金払って帰る時に「菊地さんですよね?」って言われるっていう…ほぼ100%なんですけど。管楽器屋以外行くとね…

ま、レコ屋も最近は東京だとね、レコ屋も特に新宿だとバレバレですんで。新宿はダメですね、もう。でも、さっきのヤマダ電機…新宿ですからね(笑)。

新宿とはいえヤマダ電機の…小さいレコーダー買いに行くと、アマチュア扱いされるっていうところにですね(笑)…なんか味わいのある秋、そして冬の到来だな…と思った、菊地成孔が(笑)…TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。

えーと…2曲目いきましょう(笑)。

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2016-11-12 「菊地少年の料理人修行。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第285回放送は、〈ものんくる〉の吉田沙良さんをマンスリー・ガールフレンドに迎えて。

音楽家になっていなかったら料理人になっていた可能性が高いという菊地先生が、幼少の頃に叩き込まれた料理の英才教育の思い出について、沙良さんに語られていたトークの一部を文字起こししてみました。

Pohlad

Pohlad

Quilombo Do Futuro

Quilombo Do Futuro

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菊地 吉田さんは、運転されますか?

沙良 します。

菊地 免許持ってますか?

沙良 免許持ってます。

菊地 やったー!

沙良 やったー?(笑)

菊地 すごいね。いつ取りました?

沙良 えーっと〜…大学の時ですね。

菊地 ほーう。

沙良 授業に…行きたくなくて。嫌だーって思って。

菊地 嫌だーって思って(笑)。それは…活発かつドロップアウトしてたってことですね。

沙良 そうですね。

菊地 (笑)。

沙良 でも、ちゃんと復活して…卒業はしましたけど。

菊地 もちろん、もちろん。だって優秀な成績でしょ?

沙良 いやいや…そんなことないですけど。

菊地 沙良さん…優等生でしょ?

沙良 いや…ほんとに…授業とかに関しては全然ダメなんですけど、実技はいちおういい感じの…感じな…

菊地 ま、自分では言えないですよね。「実技は優等生でした!」って(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 なるほど。じゃあ、運転できるわけね。

沙良 はい。

菊地 今…じゃあ、ペーパーではないですね。

沙良 そうですね。車持ってないですけど。〈ものんくる〉のツアーの時とかは、たまにみんなが呑んだら運転したり…とか。

菊地 ヤバいですねえ。もう…ワタシの年収が今より20%増しで年齢が5つ上だったら1台買ってますよね。

沙良 えっ!

菊地 「あげるよ、沙良ちゃん。」みたいな感じでね。

沙良 いやいやいや…。

菊地 受け取れないですよね、車なんかね(笑)。

沙良 でも、今なんだっけ…いろんな所で車借りれるじゃないですか、カーシェアとかって。

菊地 あ、カーシェア

沙良 それはやってるので。

菊地 なんでもシェアですね。

沙良 そう、カーシェア最高ですね。

菊地 あ、そうですか。

沙良 地方に行っても、そこですぐ借りれるっていう。

菊地 レンタカーじゃないの?

沙良 レンタカーよりもカーシェアのほうが…安いんですかね?…なんだろう。

菊地 あー、なるほど。料金が。

沙良 料金も安いですね。

菊地 すごいなー。じゃあ、とにかく沙良さんは、バンドのメンバーが酔いつぶれたら、乗っけて運転したりするんですね。

沙良 運転しますね。

菊地 すげえなあ。やっぱカッコいいですね。

沙良 けっこう飛ばすんですよ、しかも。

菊地 (笑)…なんかちょっと…わかる気がします。

沙良 ほんとですか。わかります?

菊地 はい(笑)。まあ、沙良さんの内部に「怒り」がある事に、最初に気が付いた男ですからね。

沙良 あ、そうだ!…そうでした(笑)。

菊地 そりゃあ…行くでしょうね。ガーンとね。

沙良 (笑)。

菊地 ちなみにワタシは…免許は無いです。

沙良 あ、そうなんですね。

菊地 はい。あらゆる免許がありません

沙良 ほーう。

菊地 ま、人生があと…何てんですかね…0.1度でも角度が違ってたら、調理師免許は持ってた男ですけどね。

沙良 へえ〜。なんかされてたんですか。

菊地 えーと…うちは母方が鮨屋、父方が料亭というか大衆割烹でございまして…

沙良 あ、そうか。

菊地 三代目なんで。もうとっくに…13〜14年前にくたばった親父が、ワタシに継がそうとしたんですよね。

沙良 ああ〜。

菊地 なぜかと言うと、愚兄がおりまして…愚兄が先に逃げまして、「もうお前しかいない!」という事で、特訓を受けたんですけど。

沙良 うーん。

菊地 英才教育を受けたんですけども…ワタシも逃げまして(笑)。厳しいんですよ。

沙良 あ、じゃあお料理されるんですか?

菊地 ああ、えーとね…そうですね、吉田さんなんかが一番…ワタシ、なんだかんだで年間最もデュエットする人間のお一人なので、よくわかると思うんですけど…。

沙良 はい。

菊地 サックス、歌、ラップなど、ワタシ演りますよね。

沙良 はい。

菊地 作曲…ま、音楽行為全般としましょうか。

沙良 はい。

菊地 鼻の差で、料理のほうが上手いです、いまだに

沙良 ええ〜!

菊地 はい。

沙良 え…何…日本食ですか?

菊地 いや、何でも作りますよ。

沙良 何でも!

菊地 何でも出来ます。元々親父が天麩羅職人、母親が鮨屋ですから、鮨・天麩羅周りから始まってますけど。でも何でも作ります。

沙良 へえ〜。お魚捌けますか?

菊地 あのね…鯛のカブトってどうやって割るか知ってます?

沙良 わかんないです。

菊地 歯の数が偶数なんですよ。だから、前の反っ歯…あるでしょ?…ここに出刃当てて、体重乗せてバカッと割るの。

沙良 へええ〜。

菊地 だから、鯛の歯が見えないといけない。もうダメです、老眼になっちゃったんで。

沙良 ふうん。

菊地 ちょっと怖いですけど、でもちゃんと出刃に手当てて、体重乗せて…しかるべき位置に刃乗せてガッと体重乗せればパカッと割れます。

沙良 へえー。

菊地 僕これ朝飯前です。

沙良 ほんとですかー!

菊地 はい。挽き肉…練った事あります?

沙良 挽き肉練った事…あります(笑)。

菊地 ハンバーグ作る時でしょ。

沙良 はい。

菊地 あのね…つまり、いろんな配合がありますよね、挽き肉って。

沙良 うん。

菊地 だいたい合挽きっつって…合挽きなんて売ってる物があるじゃないですか。

沙良 はいはい。

菊地 でもあれは仕事でやるとなると、これが鶏の白身、ささ身だけ、ホワイトミート…。これは鶏の皮が入ってるやつ。豚、牛…牛でも部位がありますよね…で、いろんな色の…粘土遊びみたいですよ。20種類ぐらいあんの、肉が。

沙良 ふーん。

菊地 それ全部挽いて。粗挽きから絹挽きまで。

沙良 へえ〜。

菊地 それを混ぜて、つくねにして。どのぐらいの配合にして塩かけると一番美味いか?…っていうのを調べてました

沙良 へええ〜。

菊地 それ、学校の宿題やんなくていいから、それやれ!」って言われて。

沙良 それ、いつごろの話ですか?

菊地 小学生ですね。

沙良 早いですね!

菊地 小・中学生で英才教育受けてました。

沙良 へえ〜。

菊地 日本酒の燗つけ…させられるのに、燗つけのマシーンがあるんですよ。それは何っつったらいいんですかね〜…夏場のよみうりランドみたいになってるんですけど。つまり、こう…熱いお湯の中にね、熱いっていうか適正の温度の中に、徳利がぎっしり入ってるんですよ。

沙良 はい。

菊地 で、カチャカチャカチャ…って、チーン!ってなるんですけど。で、煽られるじゃないですか。アルコール分が飛んで。

沙良 うんうんうん。

菊地 それで失神したことがありますからね(笑)。

沙良 へえ〜…アルコールで?

菊地 アルコールで。子どもだったんで。

沙良 あ…いやあ、そっか。

菊地 あとは、このラジオでもお馴染みのね、「米櫃で泳いだ」っていう。

沙良 コメミズ?

菊地 米びつ(笑)…すいません、滑舌悪くて。

沙良 ああ、米びつね。

菊地 米櫃の業務用の…知ってます?

沙良 知らないです。

菊地 まーまー…縁起悪いですけど、棺桶ぐらいの大きさがあるんですよ。

沙良 うんうんうん。

菊地 これがねえ…開けると、たまんないの。精米された…まだ何にもしてない常温の米の香り。

沙良 はいはいはい。

菊地 昔の米の香りはねえ…ほんとに強くて。ま、今もブランド米とか、いい香りしますけど。

沙良 うん。

菊地 大変な匂いで…クラッときちゃったんですよ、ガキが。

沙良 うんうん。

菊地 もう、これはヤバい!…っつって、だんだん…気が付いたら吸い込まれるように…米櫃に吸い込まれてって(笑)。気が付いたら、米櫃の中で、米に戯れて…こんななって泳いでたんですけど(笑)。

沙良 よく吸い込まれるんですね。

菊地 そうそうそう。いろんな謎に吸い込まれていく(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 米櫃に吸い込まれてたんですけど…それは大量の米ですね、業務用ですから。米はいい米ですよ、ただ業務用の大きさですから、子どもがすっぽり入っちゃうんですけどね。

沙良 うん。

菊地 ただ、靴は履いてるわね、夏場で大汗かいてるわ、Tシャツ脱いでなかったんで…

沙良 いやあ〜。

菊地 そっからバーンと…今は亡くなったクソ親父に(笑)…引っ張り上げられてね、そのまま地面に叩きつけられましたけど。

沙良 うー。すごい御実家ですね。

菊地 すごい御実家っていうか…親父がオカシイだけなんですけど。全員おかしかったんですけどね、ウチは(笑)。

沙良 へえ〜。

菊地 カップヌードルなんか絶対食うな!」って言われて。

沙良 うんうん。

菊地 冷凍食品カップヌードルなんか食ったら、舌が馬鹿になる!」っつって。そんなこと全然無いんですけど。

沙良 うんうん。

菊地 ま、そういう事を信仰のように信じてて。

沙良 はい。

菊地 昔は食ってたんですよ、出たばっかりの頃は。面白くて。なんかオモチャみたいで。

沙良 うんうん。

菊地 今、普通の食い物になりましたけど。てか…ヘタしたら主食級に格が上がってますけど。出た頃は宇宙食みたいだったんで。面白くて食ってたんですよ。また、美味いのね…あれが。

沙良 美味しいですよね。

菊地 でも絶対ヤバいんで、部屋で隠れて食ってたら…よくある話で、食いもんに熱中して背後に鬼が立ってたことに気がつかなかったんですよね(笑)。

沙良 鬼?

菊地 鬼が。

沙良 あ、ああ〜(笑)。

菊地 ま…靴下履いたまま踏み潰しましたからね。

沙良 うわあ。

菊地 さぞや熱かったと思いましたけど、熱いの「あ」の字も無かったですよ。もう…憤怒の表情で。

沙良 すごい(笑)。

菊地 染みてくのが見えたんだもん、靴下に。ジワーッと(笑)。ま…その後、ボロカスにやられましたけどね。

沙良 すごいですねえ…。

菊地 はい…曲いきましょうか(笑)。

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All We Need

All We Need

2016-11-05 「ファミレスでダイエットは可能か。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第284回は、久しぶりのフリースタイルで。

思いつくままのトークと2016年の新譜から数曲紹介。

久しぶりのファミレス話が語られた部分を文字起こししてみました。

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はい、え〜…「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャンの、そして…「COCO’S」でメシを食った時に…(笑)。

メニューに「フローレンス風ドリアってのがありまして。

で、その説明書きにですね、「『フローレンス風』とは、ほうれん草を使った料理のことです。」と書いてあるんですけど(笑)。

ま…ここで2点。まず1点は、確かにそれは間違いではないんだけども…ほうれん草を使った料理は、かなりたくさんあるぞ!っていう事が一つですよね。

で、もう1点はですね、「フローレンス」って言葉自体が「フォーレンソウ」みたいな感じで(笑)…ラッパー的に言うと韻が踏めるっていうか。「フォーレンソーフードリア」と「フローレンスフードリア」はほぼほぼ同じなんで、ちょっと紛らわしいんでやめていただけませんか?…と、ココスの店員さんに声を掛けようとしたのですが、ま…いろいろお忙しそうだったので諦めた…菊地成孔が(笑)、TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。

え〜、ファミレスの話もだいぶしてないですね。はい。

「最近はもう行ってないのか?」と言われれば、行ってますけどね。

ワタシ、今…長期間のダイエットに入ってまして。なんだかんだで、いつから計ってって話なんですけど、もう10キロ落ちたんで。

この番組長くやってる間にね、「ビュロー菊地」がどんどん痩せていくっていう(笑)。まず長沼ダイエットが成功。その間、ワタシどんどん体重が増加傾向にあって。マネージャーが精悍な顔つきで、タレントがブクブク太ってたらまずいんじゃないかな…みたいな感じで、入れ替えようかな〜みたいな感じで。「もうすぐ長沼君、太って〜。俺、痩せるから。」みたいな、持ち回りで行こうかと思ったんですけど、そうもいかず。

追い掛けて、ワタシのほうもダイエットを始めたところ、長沼のほうは止まってるんですけど…止まってるっていうか、グッドシェイプを保ってるんですけど。

ワタシのほうはですね、どっちかっていうと…あの〜大体もうお分りだと思うんですけど、何て言うんですかね…限度がわかんないタイプの奴なんで、要するに勘定がどんぶりなんでワタシは。なので、上手く体重をコントロールしてるというよりも、痩せ始めたら痩せんのが止まんなくなっちゃって(笑)。

そんなこんなしてるうちに、おふくろまでくたばっちゃって。あの…あんま関係無いと思うんですけど、近親者が亡くなったりすると、こう…代謝が上がるんでしょうね、きっとね。親父が亡くなった時もね、あれ十数年前ですよね…12〜13年前か…亡くなった時にはね、何にもしなくてもね、食っても食っても…運動しなくても、どんどん痩せていったのね。あれ、ただ単に代謝が上がったのよね。

うん。だから…1年以内の計測ですけど、10キロ近くもう痩せてるんで。今も痩せ続けてるうえにね、運動し続けてるんで、ものすごいグッドシェイプになっちゃって(笑)。

腹割れてきたりしたんで、調子に乗って「ブルーノート」で、前のシャツ…サテンのテロテロのやつにボタン2つだけ掛けてベルトのバックルを思いっきり見せてね…つまりヘソ出して「ブルーノート」のステージ上がったりなんかしてね。

ねえ?…53になって何やってんだ…って感じなんですけども。まあ、そんな感じですけどね…何の話してたんだっけな。

まあ、そんなとこですよ。

あ、そうそうそう…なので、ファミレスね。ファミレスは、あんまり行ってないとも言えるんですけど、ファミレスに行ってあんまり食べてない、とも言えるんですよね。

ファミレスでもダイエットは出来ますよ、全然。

なんかワタシがダイエットやってるって言うと、自分でオリジナルのこう…ね、昔はやってたんですよね、暇な頃はね…オリジナルの結構栄養管理もちゃんとしたダイエットメニューを作って、自分でそれを作ってストイックにこう…って思われるかもしれないですけど。

まあ、やっぱ…夜はファミレスも含めてあらゆる料理店に行くってのが、ワタシの今のライフスタイルになっちゃってますんで。

そいで、そっから削って削ってね。「こんだけしか食わないの?」っていう。

ドリンクバーで飲茶やってる感じですかね。感じとしてはね(笑)。ガッツリ食うんじゃなくて。

だから番組の初期の頃にね、よく話題にあがっていた…ロイヤルホストもね、行くは行ってるんですけどね。ロイヤルホストはね、あれが無いんですよね…タパスみたいなのが、あんまり。

なんで、「最近よく行くのは『ジョナサン』です!」っていう(笑)…感じですよね、報告としては。ジョナサンにはタパスのメニューがいっぱいあるんで

ワイン出して、カラマリの軽く揚げたやつとかが300幾ら…とかいうのが、いっぱいありますんで。まあ、それでやってますけども。


(中略)


何を聞きますか?…ちょっと物珍しいのでも聴いてみますか。

物珍しいのって、この番組でかかる曲、物珍しさ極北まで…ピグミーまでいきましたからね。もう物珍しさも天井打ってますけど(笑)。

そうですね…アルゼンチンの男性ポップアーティストの8ビートの曲でも聞いてみますか(笑)。

アルゼンチンってポップスあるの?」…ありますよ。世界中の国にポップスありますからね。

はい、ラミロ・クビージャ。アルゼンチンポップスターですね。

とはいえ、この方も非常に音楽の質は高いんですけども、インディーですけどね。てか、デビュー盤ですけどね、これ。

ま、相当高い評価を受けていながらにして…これからメジャー行くのかなあ?…ほんと難しいですね。

「シーズン12」の聴き方としては、だいたい大きなテーマシーズンを貫通するテーマとして音楽家たちはCDをどうやって作っていくのだろう。」…世界中のね、「音楽家たちはCDをどうやって作っていくのだろう。」というのがひとつ。

もうひとつは、2017年ってのは、ジャズの最初の録音が行われてからの100年…来年はね、「JAZZ100年」なんですよ。今年は99年です。

で、来年はいよいよ…まあ、ちょっと前に…いや、かなり前か、「映画100年」ってのがありましたけど。

ジャズは「オリジナル・デキシーランドジャズバンド」かな?…間違ってたらごめんなさいね、…ていうものの録音が、JAZZっていう音楽の最初の録音と言われてるんですけど。それがちょうど100年前なので。

なので…来年はですね、そうですね、比較的長期キャンペーンでジャズばっかり聞こうと思ってるんですが。

あまあまあ…そんな感じで。「アーティストたちはCDをどう出すのか?」そして「ジャズ100年」っていう事をですね(笑)…二つの隠しテーマに…なんかシリアスな音楽番組みたいですけどね。

ま、どうせ喋るのは「フローレンス風」の話とかですけども(笑)。

はい、じゃあ…ラミロ・クビージャの素晴らしいデビューアルバムから…

フォルクローレ風の曲もね、南米の人だからあるんですけど、8ビートしかもやっぱスティーリー・ダン風…はおっきいですね、南米でもスティーリー・ダンの影響力は健在です。

「Hoy me voy」という曲を聞いてください。

Hoy Me Voy

Hoy Me Voy

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2016-10-29 「狭間美帆さんの明るいNYライフ。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」第283回放送は、作曲家狭間美帆さんがゲスト

大西順子さんのアルバム「Tea Times」のレコ発公演の参加のために来日、NY在住の狭間さんにお話を伺えた貴重な回となりました。

普段のNYライフから、最近の音楽について思うこと等々…明るくハキハキと話す狭間さんの人柄に魅了されたトークの一部を文字起こししてみました。

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菊地 はい、どうも。「菊地成孔の粋な夜電波」、ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。今週はニューヨークハーレムを拠点に…拠点にというかハーレムにお住まいですが…活躍するコンポーザーアレンジャーピアニスト狭間美帆さんをお迎えしております。後半も引き続きよろしくお願いします。

狭間 お願いします。

菊地 はい。どうですか?…一般層が一番聞きたいのはニューヨークライフってのはどんな感じなのかな?…女の子が一人で。」っていう。

狭間 そう…ですね。

菊地 ま、一人でっていうかね、そのなんか…

狭間 そうですね。もともと住み続けようと思った理由は、やはりその大学院を終えて、ジャズミュージシャンとして、ジャズコンポーザーとして特にその…インプットが欲しかった時に、今こそここに住めばいろんな刺激が得られる…しかも簡単に。パッと行って20ドル札一枚で、ジャズずっと聞いていられる…みたいな。

菊地 そうですよねえ。

狭間 そういう事が今あったらいいんじゃないかな、自分にとって…って思って。

菊地 はい。

狭間 そこで住み続けたっていうのが大きな理由だったんですけれども。

菊地 狭間さんって…あの(笑)…見かけとのギャップ…よくある話なんですけど。

狭間 はあ…。

菊地 ものすごい男っぽいっていうか、投機的に物を考えて、計画的にちゃんとステップアップされていく事が出来る方ですよね(笑)。

狭間 いえいえいえ(笑)。でも…なんでしょうね。もともと、きっと…与えられた事をやることが好きな子供だったはずなんですけど。

菊地 はい。

狭間 ある日突然、狼人間みたいになって。何でも自分で、こう…「何とかなる。やってみよう。」みたいな、そういう人に。

菊地 なるほど。

狭間 どっからどうなってそうなったのか、全然わかんないんですけど。

菊地 ん…何かあったんでしょうね。失恋ですかね(笑)。

狭間 いやいや(笑)…それでそんなんなりますかね。

菊地 いや〜、わかんないですねえ、ちょっと(笑)。

狭間 自分でも全然わかんないです。

菊地 あの…結局ね。話、ごめんなさい…ごちゃごちゃ行ったり来たりするんですけど。

狭間 はい。

菊地 ロバート・)グラスパーが出てくるまでっつーのは…

狭間 はい。

菊地 いわゆる「今ジャズ」と呼ばれる…柳樂(光隆)君とかがやってる「New Chapter」…の直前、ウィントン(・マルサリス)とかが、どんなに頑張っても…

狭間 はい。

菊地 「NYに行ってジャズ漬けになろう!」っていう気に、あんまりさせない街だったじゃないですか。

狭間 あ、そうですかね。

菊地 うん。だけどやっぱ2010年代くらい…やっぱグラスパーの「Black Radio」が11年?

狭間 そうですね、はい。

菊地 あの辺りから、また…なんか70年代に戻ったっていうか、あるいは違う音楽にとっての80年代に…ヒップホップにとっての80年代に戻ったっていうか…

狭間 うんうんうん。

菊地 「NYに行けば、とにかくジャズ漬けになれるので、それでジャズ勉強しよう!」っていうモチベーションと、あれが…こう成り立つ…成立する街に、また戻りましたよね。

狭間 あ、そうなんですかね。なんか私の印象としては…私はでも住み始めたのが、なにしろ2010年なので…

菊地 はい。

狭間 その前の事を知らないんですよ。その地に行ったことが一度もないので。

菊地 はい。もう…NYの名だたるジャズクラブが全件赤字…下手したら倒産っていう状況があったんですよ。

狭間 あ、そうですか〜。

菊地 で、結構アンダーグラウンドな、面白いって言われてた店も、みんな軒並みダメってなってた時期があって。

狭間 なるほど。

菊地 NYもう…ジャズ的に、「ジャズ的に」ですよ。ジャズ的にはもう死にかけてたっていうぐらいだったんですけど、なんか急に蘇生したんですよね。

狭間 なるほど〜。

菊地 狭間さん、上手いね。乗っかんのがね(笑)。

狭間 いや…そうですか(笑)。

菊地 うん。狭間さん運もいいし、持ってますよ、やっぱり

狭間 そうなんですかね。

菊地 オレが狭間さんに「持ってますよ。」ってのも無礼千万な話ですけどね(笑)。

狭間 いえいえ…ありがたい話ですが(笑)。

菊地 いやいや…。

狭間 でもなんかその…なんでしょう。観光客も絶対に多いですし、そういう人もジャズクラブに来るようになっているし、もちろんローカルな人も来るようになっているし…っていうのはあると思いますけど。

菊地 はいはい。あの…ファッション的にはね、ずーっと上がり続けてるんですよ。NYコレクションがあるんで。

狭間 へえ〜。

菊地 今どっちかっていうと、NYのイメージってのは「ジャズブロードウェイ」っていうのは昔で、今はNYっていうと「オシャレな街」っていう。

狭間 ええっ!?

菊地 「バーグドルフ・グッドマン」とか行ったことあります?

狭間 ありますけれども…じゃあ、もうちょっとオシャレな人、街に増えてほしいです。

菊地 ま、それはしょうがないんですよ。アメリカ人なんで(笑)。

狭間 そうなんですよ。

菊地 アメリカ人はもう…とにかくバクバク食うんで。

狭間 そうですねえ。

菊地 ええ。今日もなんかね、ほんとに朝から晩までリハで、お忙しいところをお付き合い頂いちゃって。で、女性の顔をね、そんなチェックするような…手酷い奴…なんですけど、ワタシは(笑)。

狭間 はい。

菊地 ちょっとピロっと…熱の花みたいなのが…

狭間 (笑)。

菊地 出てて、「それ何ですか?」っつったら、「チョコレートピーナッツです。」っておっしゃってたんで。

狭間 そう。もう…チョコレートが大好き過ぎて

菊地 チョコレートに即反応する唇の人っていますよね。

狭間 そう、でも…チョコレートでほんとに肌が荒れることが、最近になってわかりました。

菊地 最近わかったんですか。

狭間 ずっと食べ過ぎてて…何でなんだろうな?って思ってたんです。

菊地 はい。

狭間 でも、どうやらそれを止めれば大丈夫になるらしい、と。

菊地 ああ、なるほど。スキンケアとしてね。

狭間 はい。

菊地 あの…チョコって…ワタシと狭間さんが言うから説得力あると思ってほしいんですけど、リスナーの人には。

狭間 うん。

菊地 太んないですよね。

狭間 太んないです

菊地 チョコで太ってないよね、アメリカの人って。

狭間 多分違うと思います。

菊地 ジャガイモですよ、あれ。

狭間 コカ・コーラと…

菊地 そう、コーラと。バターでしょ。

狭間 そうです、そうです。あとポテトですね。

菊地 ポテトですよね。絶対イモでしょ、あれ(笑)。

狭間 私もう…ほんっとに…そのフライドポテトステーキポテトチップスハンバーガー…が、理解できない。

菊地 ああ〜。

狭間 じゃあ、なんでアメリカに住んでるんだ!って話なんですけど(笑)。

菊地 ほんと、ほんと(笑)。それでNY住んでたら大変でしょ、食生活…と思うんですけど。自炊されてるんですよね。

狭間 自炊…しますね。白米が無いと生きていけないから。

菊地 なるほど。なんか白米がダメ…とかいう人もいるじゃない。

狭間 そうですよね。

菊地 白米で太るっていう。

狭間 私、ベーグルもたいして好きじゃないから、もはや致命的なんですよ。

菊地 そうすっと、もう炭水化物は白米で…っていう。

狭間 大好き!

菊地 狭間さんって、何かスポーツとかされてます?

狭間 いえ、しないんです。運動嫌いです。

菊地 もともと細い派ね。

狭間 今は体質だと思いますね。

菊地 なるほど。じゃあ、チョコレートいくら食っても大丈夫なんだ。

狭間 でも気を付けないと。

菊地 肌にくるからね。

狭間 そうなんです。我慢しないといけないんです(笑)。

菊地 なるほど。

狭間 キツイんです。ハァ〜…食べたいな

菊地 (笑)…食べたいですか。

狭間 はい、食べたいです(笑)。

菊地 美味しいチョコレートいっぱいあるもんね(笑)。

狭間 はい。

菊地 (笑)狭間美帆さんとオレで…わざわざラジオ番組で「美味しいチョコレートいっぱいあるからね。」って言うのも、どうかと思いますけどね。「ジャズの話もっとしろ!」って話ですけど(笑)。

狭間 はい、すいません。そうだった。

菊地 いえ、とんでもないですよ。

狭間 いや…なんかね、NYに一箇所だけ、「MarieBelleマリベル)」っていうチョコレート屋さんがあって…

菊地 マリベル、有名じゃないすか〜。お菓子の話とか得意ですよ。

狭間 そこに夏限定の、カルダモン味のチョコドリンクってのがあるんですよ。

菊地 はいはい。

狭間 もうどうしても自分に…自分にとことん甘いので、自分にご褒美って言って、勝手に飲んじゃうんですけど。

菊地 はい。

狭間 美味しいですよねぇ〜。

菊地 (笑)。

狭間 何のオチもないんですけど、話に。すいません。

菊地 いやいやいや…女子が甘い物の話してるってのは、それだけでエンターテインメントになりますからね。

狭間 (笑)。

菊地 充分(笑)。今相当、分数稼いだな…っていう気がしてんですけどね。

狭間 すいません。ジャズの話しなきゃ(笑)。

菊地 いやいや、ま…それはまた次の来日の時に、ゆっくり。

狭間 あ、じゃあまた呼んでください、是非。

菊地 はい、是非。

狭間 こんなんで…すいません。

菊地 ほんとに…貴重な価値なんですよね、チョコレートの話してる場合じゃないんですけど、ついついね。

狭間 いえいえ、とんでもない(笑)。

菊地 でも、狭間さんって…こないだそれこそ、一緒に和食屋でね。

狭間 はい。

菊地 あん時…美味しかったですよね。

狭間 美味しかったです。

菊地 ワタシの事務所の近所の荒木町に行ったんですけど。そん時ちょっと話出たんですけど。狭間美帆さんって…

狭間 はい。

菊地 「普段何聴いてるんだろう。きっとギル・エヴァンスとか、マリア・シュナイダーとか、デューク・エリントンとか…そんなんばっかり聴いてるに違いない。」って思ってる人は…

狭間 ンフフフ…。

菊地 まあ…少なくともジャズ村が…100人の村だったら(笑)…

狭間 はい。

菊地 なんかありましたね、そういう本。100人の村だったら、70人ぐらいそう思ってると思うんですよ。

狭間 はい。

菊地 狭間さんはなんと…アリアナ・グランデなどに代表される、アメリカ…USオーバーグラウンドヒットチャートの上のほうの人も、結構チェックされてる…方。

狭間 なんか急に…思い始めたんです。「私は作曲をしているし、曲を作る職業をしているのに…」

菊地 はい。

狭間 「今現在この世の中で、いったい何が流行っていて何が売れているのか…何も知らないな。」と思って。

菊地 はいはい。

狭間 せめて…「じゃあ、聴くぐらいはしてみよう。」と思ったんです。

菊地 はい。

狭間 でもそうすると、ミュージックビデオをまとめてくれているサイトみたいなのがあって。

菊地 幾らでもありますよね。

狭間 そうなんです。で、それをこう…ビルボードチャートみたいなので、20個まとめてちょっとずつ見せてくれる…みたいな。

菊地 なるほど。

狭間 そういうのを観るようにした、っていう話なんです。でもそこに必ずジャスティン・ビーバーはいるし、アリアナちゃんもいるし…

菊地 そうですね。いますね。

狭間 はい。

菊地 アリアナ・グランデは完全に、今シーズンからワンランク上のエロに行きましたよね。

狭間 そうなんです。…っていう話を…

菊地 しましたよね。

狭間 ひと通り盛り上がりましたよね(笑)。

菊地 盛り上がりましたし、僕が…狭間美帆さんとまさか懐石料理屋でこういう話をするとは思いもしなかったんですけど。

狭間 (笑)。

菊地 狭間さんが「最近のポップスとかヒップホップって、『サビでいかに何にもしないか』ですよね。」っていう話を振られて(笑)。

狭間 そうなんですよ。

菊地 「その通り!」っていう話になって。

狭間 これはでも問題だと思うんですけれどもね。

菊地 そうですね。

狭間 ビートだけで踊らせられれば何でもいいっていう音楽が、今蔓延したから…

菊地 はい。

狭間 そこで手を抜くんですよ。

菊地 そうですね。

狭間 そう。でもそれは…歌としては大変間違ってると思ってて

菊地 なるほど。うーん。

狭間 だから…大体、今…Aメロだけの曲っていうのが最近発売されて、私はひっくり返ったんですけど。

菊地 あー、はいはいはい。

狭間 Aメロで…あ、またAメロだ…あっ、間奏だ…あっ!、Aメロだ…あっ!Aメロだ!…っていって、終わるんですよ(笑)。

菊地 ま…狭間さんの曲は…あっ!Aメロだ…Bメロだ…Cメロだ…Dメロだ…Eメロだ!…ってなりますからね(笑)。

狭間 (笑)。

菊地 逆に凄いですけどね。「多いなぁ!」っていう(笑)。

狭間 多かったっけ(笑)。

菊地 「多いな、狭間さん!」って思って、いつも聞いてるんですけど。

狭間 あ〜、ほんとですか。大変失礼いたしました。

菊地 だからやっぱり…狭間さんから聞いたら、Aメロしかない曲とか、ミニマル過ぎますよね。

狭間 ぶっ飛びましたね。こんな時代になったんだ…と思って。

菊地 なりましたよ。

狭間 それでビートハーモニーが変われば、1曲。

菊地 そう。

狭間 儲かる…んですね、それで。

菊地 儲かりますよ。だって…大変な額が動くわけですから。

狭間 はぁ〜…困りましたね。

菊地 (笑)。まあ、そうですね〜。

狭間 作曲家…やる事無くなりますよ。

菊地 作曲家が不遇である事、CD売りが不遇である事。

狭間 (笑)。

菊地 NYにCD屋さんが1軒も無いっていうね。

狭間 ほんとです。

菊地 1軒も無いんでしょ。

狭間 ついに無くなって、「Forever 21」という洋服屋になりました。

菊地 もうCD屋としての不遇、作曲家としての不遇…そもそもジャズという不遇…という感じでですね(笑)。

狭間 私は一体何をやっているんだろう?

菊地 (笑)…三重苦のわりに、まあ…チョコレート食べ過ぎて、プチッと出てるわけですからね。

狭間 (笑)。

菊地 楽しい女の子でもあるわけじゃないですか。

狭間 はい。え…いやあ…楽しく生きています。

菊地 楽しく生きていらっしゃいますよねえ。

狭間 はい。

菊地 狭間さん、暗い顔してんの見たことないもんねえ。

狭間 (笑)。

菊地 あの…「鬼」は見たことあり…今日初めて見ましたけどね。あれは暗い顔とは別ですからね。

狭間 あ、そうですか(笑)。

菊地 暗くはないです、全然。ただひたすら恐いだけですけどね(笑)。

狭間 いや、恐くないですって(笑)。

Journey to Journey

Journey to Journey

Tea Times(SACD HYBRID)

Tea Times(SACD HYBRID)

D

2016-10-22 「カラオケの時の沙良さんとベーアー。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第282回放送はスペシャルウィーク。マンスリー・ガールフレンドとして月1ゲストにも来てくれている〈ものんくる〉の吉田沙良さんが、聴取率調査で数字を取りに取りにいくスペシャルウィークにも登場。

女性ヴォーカル限定で菊地さんと沙良さんが名曲ジャンケン?

その際に語られた、みんなでカラオケに行った時のエピソードの部分を文字起こししてみました。

D

菊地 はい。行きましょう、スペシャルウィーク

沙良 はい。

菊地 え〜…今、相当な緊張感にスタジオが包まれておりまして。本日はですね…要らぬ緊張感ですね、これは(笑)。

沙良 すごい。

菊地 菊地成孔の粋な夜電波」シーズン12、ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしておりまして、今週はマンスリー・ガールフレンド、〈ものんくる〉のヴォーカリスト吉田沙良さんをお迎えしての「J-POP限定 女性ヴォーカル品評会」ということなんですけど…。

沙良 はい。

菊地 これは事前に…何で緊張感が漂っているかというと、まだクローズカードで、何を抜くかお互いわからないという状態で抜いていくっていうことですよね。

沙良 はい。

菊地 で、まあ…あんまり普段、J-POPの女性ヴォーカルの話をした…つーか、そもそも普段音楽の話したりしないですけど。ていうか、普段…何もしてないですけど。

沙良 (笑)。

菊地 吉田さんだったら、これを持ってくるのかな?」とかね。

沙良 うん。

菊地 「菊地さんだったら、これを持ってくるのかな?」…こう、ね。牽制関係っていうんですかね。あと、予想もありますよね。

沙良 はい。

菊地 僕、「吉田さんだったら、これを持ってくるんじゃないかな?」っていうの、いちおうあります。

沙良 ふんふんふん。

菊地 あの…前も番組で話しましたけど、一回…大晦日かなんかにみんなで、小田朋美さんなんかも一緒に、ベーアー…ソウルBAR」のベーアーも一緒に…

沙良 うんうん。カラオケ

菊地 カラオケ…行った時に、まず着席して、誰が何歌うって…

沙良 はい。

菊地 カラオケってさぁ、すごい迷うじゃないですか。

沙良 はい、はい。

菊地 で、もう座るなり、吉田さん全然迷わずに「はーい!あたし最初に歌いまーす!」っつって(笑)。

沙良 えーっ…そうでしたっけ?

菊地 そうだった。あん時ね、沙良さんのあまりの速さにみんなビックリしたんですよ。

沙良 ウソ〜!…そうですか?

菊地 ほんと。みんな、「さあ…」…ま、僕とベーアーは男性ですし…あん時ね、ICIもいたの、たしか。

沙良 そうでしたっけ?

菊地 ICIがいたかいなかったか忘れたんだけど。いずれにせよ…ICIって市川愛さんね。

沙良 市川さん、いなかったと思う。

菊地 いなかったか。そいで…歌上手が集まってたんで、「これは結構…女子ヴォーカルマウンティングとかなるの?」とか思って、オレもドキドキしてたんですよね。

沙良 (笑)。

菊地 そしたら、沙良さんがすごく楽しそうに…カラオケボックスに座って(笑)。

沙良 えっ…何歌いましたっけ、ONE OK ROCKとかでしたっけ。

菊地 違います、あれです。えーと、ドリカムの…

沙良 そんな…ガチなものを、最初から(笑)。

菊地 うん。ドリカムの…何て曲だっけな。

沙良 ドリカムの?

菊地 自分だったら何歌う?

沙良 ドリカム…何歌うかな。「LOVE LOVE LOVE」じゃないな。

菊地 違います、違います。比較的もっとグルーヴィーでね…難しいやつ。

沙良 「♪雨だって〜、晴れだって〜」

菊地 あ、それ。

沙良 それ?…あ、ほんとですか。

菊地 それをね、あっという間に選んで、みんなが飲み物をストローとかコースターとかを準備してる間に、もうイントロが始まったんですよ。

沙良 いやいやいや、盛ってますよ。菊地さん、それ。

菊地 盛ってない、盛ってない。

沙良 えー、ほんとですかー。

菊地 うん。「コースターを準備してる…」は盛ってるけど。いずれにせよ、「じゃあ、誰から行く?」とかいうの何にもなかったの。

沙良 ほー。

菊地 そいで沙良さんが「じゃあ、あたしこれで。」っつって、いきなり歌ったんですよ。

沙良 いやー…すごいな〜。

菊地 そしたら、すんげえ上手さでビックリして、みんな。あん時、カラオケのほら…カラオケって中継?…何っつったらいいの…

沙良 採点?

菊地 そうそう。採点プラス通信みたいなのがあって、おんなじ…

沙良 あ、全国で…何位か。

菊地 全国で何位って出るじゃない。

沙良 はいはい。

菊地 そん時ね、沙良さんが歌い終わったら96点か98点か出て、一瞬全国で1位になったの(笑)。

沙良 そうでしたっけ!

菊地 だって、オレ…あまりの事に、写真撮ったんだもん。デジカメで、画面を。

沙良 えー。でも小田さんも、1曲目で1位とって…100点取ってましたね、小田さん。

菊地 そうそう、あん時の小田さんのね…(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 あんまりこんなこと番組で煽っちゃいけないんだけど。あん時の…無駄な煽りになっちゃいけないですけど、あん時の小田さんの暗い眼は忘れられなかったです(笑)。

沙良 暗い眼(笑)。そうですかー。いや、100点はあたし出した事ないですもん、逆に。

菊地 ですよね。あれはね、すぐ100点出したんじゃなくて。「頑張って、100点出すんだ!」って会になったの。

沙良 そうでしたっけ(笑)。

菊地 そう。わかった!…沙良さんが96点で1位になって…

沙良 なんでこんなに記憶が無いんだ…。

菊地 その後、小田さんが負けじと歌って。椎名林檎歌って。

沙良 うんうんうん。

菊地 そいで98点にしたのよ。

沙良 はい。

菊地 だけど、変なもんですね、あれ。96点で1位になったのに、98点だったら12位だったの。

沙良 ほう、ほう。

菊地 で、「これはヤバい!」っつって。何だ…あの時、すでに1軒目でみんなベロンベロンに酔っ払ってたじゃないですか。

沙良 はい。

菊地 で、「とにかく100点を出すまでは帰れない!」って事になって(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 みんながトライ&エラーを繰り返して。

沙良 はい。

菊地 もうワタシとベーアーは早々とリタイアして。最後の最後に小田さんが100点出したんですよね。

沙良 そうか。最後でしたね。100点出て「すごい!」ってなって。

菊地 で、「これでもう帰れる!」ってなったら朝だった、という。

沙良 でも、その次に最後にベーアーさんが締めませんでしたっけ?

菊地 締めた。それを聞いて…それ聞いて吉田さんが泣いたんですよね(笑)。

沙良 そこだけは憶えてますね。何を歌ったのかは憶えてないんですけど。

菊地 岡村靖幸です。

沙良 ああ、そっか〜。

菊地 うん。あいつね…あいつ(笑)…

沙良 最高でしたね、ベーアーさん。

菊地 あいつ、自分が…ベーアーって、この番組をお聞きの方は、架空のキャラクターだと思ってるかもしれないですけど、いるんですよね、本物が。

沙良 本物がいます(笑)。

菊地 で、モノマネしてんの、僕が。その本人はね、あいつねえ…自分がGLAYTERUさんに似てると思ってるんですよね。

沙良 ええっ!

菊地 ルックスが(笑)。あいつ結構なナルシシストで、自分の顔がGLAYTERUさんに似てると思ってるうえに、大学サークル時代ヴォーカルやってたんですよ、バンドで。

沙良 ええっ!…初耳です。そうなんですね。

菊地 そう。ピアノ弾きながら。

沙良 ええ〜、ほう。

菊地 その時のレパートリーを歌ったの。

沙良 はあ〜〜。

菊地 そしたら、沙良さんが泣いたの(笑)。

沙良 いや、あれはほんとに…

菊地 「心が洗われる!」っつって(笑)。泣いたのよ!

沙良 なんか…歌ってこういうもんだったなって、思い出させてもらって。

菊地 ああ、そうですよね。曲名…ちょっとわかんないんだけど。

沙良 何でしたっけね〜。すごい良かったんですよ。

菊地 良かったですよね。

沙良 ねえ〜、歌ってほしいですね、また。

菊地 また歌ってほしいですよね。あの時の、「沙良さんが泣いた!」ってのが、しばらくニュースになってて(笑)…俺たちの中で。

沙良 いやいやいや(笑)。

菊地 ま、そんなこんなで…その日もずいぶんいろんな人…平原綾香さんとかね。

沙良 ああ、はい。

菊地 みんな歌ったじゃないですか。

沙良 はい、歌いましたね。

菊地 僕なんかほら、年齢的に松田聖子さんとか薬師丸さんとか…ま、のちに自分のバンドでカバーしたりする曲ばっかりで、なんかガツガツしてたんですけど。まあ、そういうのもあって、今日は事前に「じゃ、吉田さん何持って来ますね?」とか、全然打ち合わせてないじゃないですか

沙良 はい。

菊地 で、今クローズカードで、ワタシは今1曲目で辺見マリさん抜きましたけど、これはJ-POPではないですから、昭和歌謡なんで。

沙良 うん。

菊地 これは…なんでしょうね、前座ということで。辺見マリさん前座にしちゃいけないですけど。1枚目ということで。

沙良 はい。

菊地 なかなかな緊張感が走ってるんですよね。「二人ともまったく同じ曲を持って来たらどうしよう。」ってなりますよね。

沙良 そうですね。

菊地 この場合、2曲プレイします。

沙良 おお!2回…

菊地 あ、2回プレイします、1時間の中で(笑)。どっちも持って来たってことでね。

沙良 はい。

菊地 で、全曲…この番組4曲なんで今日4曲ですけど、全曲同じ人だった場合…この場合もプレイします。とにかくいかなる例外的なアクシデントが起こっても、持って来たものをプレイします。

沙良 公平ですね。

菊地 はい、公平に。というわけで、吉田沙良さんの1曲目は何でしょうか。

沙良 はい。椎名林檎さんで…

菊地 ドキューン!(笑)

沙良 椎名林檎さんの「平成風俗」っていうアルバムから1曲お届けしたいんですが。

菊地 はい。何曲目でしょうか。

沙良 12曲目ですね。

菊地 はい。まあ…じゃ、解説や椎名林檎さんに関するお話などは、曲を聞いてから、ゆっくり伺わせていただくということで。

沙良 はい。

菊地 じゃ、曲紹介をお願いします。

沙良 「夢のあと」。

2016-10-15 「大儀見さん、登場!」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第281回放送は、菊地先生の盟友、大儀見元氏をゲストに迎えての放送。大儀見さんがリーダーを務めるバンドサルサ・スウィンゴサ」の新譜を紹介されました。

長い付き合いということもあって打ち解けた雰囲気の中、様々な思い出話なども語られましたが、ミュージシャンとしてお互いをリスペクトし合っている、いい関係性が垣間見えました。

番組冒頭の大儀見さんを紹介された部分を文字起こししてみました。

Cantando

Cantando

D

菊地 はい、どうも。「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。え〜…今宵はですね、ワタシの盟友…つーか、まあ…日本を代表するパーカッショニストと言って…ま、世界を代表するパーカッショニストかもしれないですね(笑)。はい、ワタシ今バンド3つ動かしてるんですけど、そのうち2つのバンドにメンバーとして入ってくださってもおります。テレビなんか観てても、知らない間に顔見てるっていう方も多いと思います。パーカッショニスト大儀見元氏がゲストでございます。よろしくお願いします。

大儀見 はい、よろしくお願いします〜。

菊地 はい。どのぐらいになるかね?…出会って(笑)。

大儀見 おわ〜っと!…長い。20年…超えてるんじゃないですかねえ。

菊地 20年…ゆうに超えてるよね。

大儀見 超えてますねえ。

菊地 30年近いでしょ。下手したらね。

大儀見 そうっすね。ええ。

菊地 なんか…(笑)…ずっと一緒にバンドやってるんで、あらためて二人で喋るってのは、ちょっと照れくさいところありますけどね。

大儀見 (笑)。

菊地 いろいろあったよね、やっぱね。30年もやってると。

大儀見 そうですね。そもそも…ティポグラフィカの頃…

菊地 ああ、そうね。

大儀見 ですかね。

菊地 そうそう。ティポグラフィカの後期…が一緒だったけど。でも、その前に…一番最初に会ったのはあれだよね。

大儀見 デ・ラ・ルス。

菊地 デ・ラ・ルスのライブにサックスが…っつって。

大儀見 ああ〜。マンボを演りたいっつって、サックスセクションの中にいた…という。

菊地 そうそうそう。オルケスタ・デ・ラ・ルスですね。それだよね。

大儀見 それが最初。

菊地 その日オレは…山台から落ちて、足怪我したんだよ(笑)。

大儀見 それ俺…バタバタしてて、全然知らずに終わったっていう。なんか申し訳ない。

菊地 いやいや、とんでもない。それで…これ医者行って「これ、労保下りますか?」とか言ったの憶えてるけどね(笑)。

大儀見 (笑)。

菊地 それから、もっと一緒に演るようになって…

大儀見 そうですね。

菊地 ああ、そうそうそう。今はワタシ個人と大儀見の話ばっかりしましたけど、ワタシだけじゃなくて…そうですね、一番…何だろ?お茶の間で…ドリカム

大儀見 やってましたね。もうここ何年かはちょっとやってないですけど。6〜7年前までは、ほぼ…ツアーいちいち呼んでいただいて。

菊地 いましたよね。

大儀見 ええ。

菊地 相当長くやってましたよね。

大儀見 やってました。

菊地 後は…そうだな、矢沢永吉さん

大儀見 矢沢永吉さん!…矢沢さんはついこないだ…あの…スタジオお持ちじゃないですか。

菊地 はい。

大儀見 それで、別件でリハーサルをしてたら、「おう、元さん!」っつって(笑)。

菊地 (笑)。

大儀見 「元気そうで!」なんて言って、いまだに憶えてくれて。そうですね、彼もやりましたね。

菊地 やったよね。矢沢永吉さんって、どんな人ですか?」って聞かれるでしょ、みんなから。

大儀見 聞かれますね。

菊地 でも答えられないでしょ。

大儀見 いや、でもね、あのまんまでしたよ。

菊地 あのまんま。

大儀見 一番印象的だったのは、ほんと最初のリハーサルの時に、白いジャージ姿で上から入って来て…もう開口一番、「オッケー、じゃ…フロム・ザ・トップ、ヨロシク!」って言ったっていう…。

菊地 (笑)。

大儀見 これはビックリしました(笑)。

菊地 驚くと同時に納得するっていう。言いそうなことだって。

大儀見 そうです、そうです。

菊地 なるほど。後もう…キラ星の如く、オーバーグラウンダーからアンダーグラウンダーまでね。ミクスチャーの…いろんなクラブでやってるミクスチャー音楽から、お茶の間対応…沢田研二さんとかも。

大儀見 やりましたね。これはデ・ラ・ルスを辞めてすぐの時だったんですけれど。やっぱ結構ドキドキしました。彼のドーナツ盤なんかを、僕持って聞いてましたからね。「勝手にしやがれ」とか…

菊地 勝手にしやがれ」とかね。「アナタに今夜はワインを振りかけ…」(笑)。

大儀見 それを聞いて盛り上がってましたから。いや〜、もう半ばお客さん気分で、「うわ、本物だ!」みたいな…

菊地 「本物だ!」みたいなね。

大儀見 いや、でもすごいアーティストとしては…ぶれない方でしたね。

菊地 他にも「誰と演った」って指折り数えてると、もう切りないぐらいなんですけども。ま…とはいえ、今日来てくれたのは…

大儀見 はい。

菊地 大儀見が…もう何年目?スウィンゴサ…

大儀見 スウィンゴサ…20年超えてますね。

菊地 スウィンゴサ自体がもう20年超えてるんだ(笑)。

大儀見 超えましたね。

菊地 なるほど。で、アルバム新譜が出たのね。

大儀見 はい。4作目になりますね。

菊地 20年で4作…なるほど。亀の歩みではありますが。

大儀見 (笑)。これ9年ぶりですね。今回のが。

菊地 なるほど。9年ぶり!

大儀見 9年ぶり。

菊地 SALSA SWINGOZAサルサ・スウィンゴサ)」ですね。

大儀見 はい。

菊地 これは…お茶の間の皆さんに、名前の由来を説明していただけますか。

大儀見 由来…サルサ、これは音楽サルサなんですけど。スウィンゴサ…これは英語の「swing」、要するに音楽スウィングしてる…のと、「ゴサ」ってのはスペイン語の「gozar(ゴサール)」っていう動詞で、「enjoy」ですね、楽しむという意味があって。それをくっ付けて。

菊地 なるほど、なるほど。

大儀見 リズムグルーヴスウィングを楽しむサルサだ、ということですね。

菊地 はいはいはい。その新譜、最新譜サルサ・スウィンゴサの9年ぶり4枚目のアルバムですね、「Cantando(カンタンド)」。

大儀見 「Cantando」。

菊地 「カンタンド」は…これも説明してもらえますか。

大儀見 はい、これはね。これもスペイン語で…

菊地 スペイン語、今でも…あのさ、例えばスペイン人でもキューバ人でも何でもいいんだけど、入って来て…バッと今でもいける?

大儀見 いけます。ちょっと速いとあれですけど。まあまあ…いけますね。

菊地 いける。英語とどっちが?

大儀見 どっちかっていうと英語のほうが、ボキャは多いかもしんないですね。

菊地 なるほど。

大儀見 スペイン語のあの…キューバの方とかね、あの辺の速い…

菊地 速いもんね(笑)。

大儀見 あれで来られると…ま、言ってること分かっても、返すのが…。

菊地 返すのがね。

大儀見 そう。で、「Cantando」は…

菊地 「カンタ」。

大儀見 そう、「歌」。英語で言うと「singing」ですね。「歌っている」とか「歌いながら」とか「歌そのもの」とか、そういう意味ですね。今回のは。

菊地 なるほど。ま…基本的にサルサは歌モノではあるんだけども、とはいえ今回はゲストヴォーカリストも入れつつ。

大儀見 そうです。

菊地 あと、初めてかな、これは?…大儀見元本人の弾き語りもありつつ

大儀見 あっ!…そうですね、2曲も歌っちゃいました(笑)。

菊地 歌っちゃいました(笑)。なので、それを聞いていこうと思うんですけども。

大儀見 はい。

菊地 全8曲か。全8曲入り、そして10月26日オンセール。

大儀見 はい。

菊地 1曲とりあえず…なにせ聞きましょうか。

大儀見 そうですね。

菊地 はい、じゃあ1曲目。これ、じゃあ曲解説と…。ヴォーカルはこれはメンバーのあの人だよね。

大儀見 そうです、マニーメンデスです。

菊地 「Timbalero」、アルバムの1曲目ですね…を聞いてください。

2016-09-18 「沙良さんのフォロワーを2万にするために。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第277回は、マンスリー・ガールフレンドとして「ものんくる」の吉田沙良さんをゲストに迎えての放送。

のんびり屋の沙良さん相手に今年の夏を振り返る、なごみトークの一部を文字起こししてみました。

Ology

Ology

D

FOR ALL WE KNOW

FOR ALL WE KNOW

D

沙良 Twitterのフォロワー数が約2000弱のシンガー吉田沙良です。

菊地 それを2万にすべく策を練っているプロデューサー菊地成孔です。

沙良 ふふ…どうしたらいいんでしょうか。

菊地 まあ…エロしか無いですよね。あの世界は。

沙良 それは…具体的には何をすればいいんですかね。

菊地 わかりませんか?

沙良 すいません。まったくわかりません。

菊地 でしょうね。

沙良 あの…私、なんらかの欠陥が…

菊地 え〜、来週はですね…

沙良 あっ…。

菊地 (笑)…来週は…今シーズンの最終回ということで、「(金曜)ロードクショー」。久しぶりに自分の本を読みたいと思いますけどね。そして、再来週…シーズン12の1回目が〈ソウルBARという…かなり変わったかたちで。〈ソウルBAR〉によってシーズン12が開始さ…今言ったばっかりですけどね(笑)。ただ、それ逆さに言っただけですけど。

沙良 (笑)。

菊地 というかたちになっております。ま、そしてシーズン11のマンスリー・ガールフレンドを務めていただいた吉田沙良さんは、今月で卒業していただき、シーズン12の…(笑)…

沙良 今、聞きました(笑)。

菊地 冗談ですよ。吉田さんさえ良ければ、シーズン12の続投も…お願いできますでしょうか。

沙良 えっ…よろしくお願いします。

菊地 はい。

沙良 ぜひ!…びっくりしたー。

菊地 あの…がんばりましょう。

沙良 はい。

菊地 2万になるように。

沙良 よろしくお願いします。

菊地 エロしか無いですけどね、あの世界は。

沙良 エロって何したらいいんですかね。

菊地 (笑)…まったくわかんないですよね。

沙良 まったくわかんないです(笑)。

菊地 はい。なんらかの欠陥があるという事はないと思いますけども。

沙良 (笑)。

菊地 さて、そんな感じでですね。一個告知がありましてですね。はい。例えば、エロといえばこういう事だという言い方もできますが。

沙良 はあ。

菊地 えと、「モーションブルー」…我々よく…一緒にも出たことありますし、吉田さんの「ものんくる」のほうでも出た事がある、BLUENOTE系列の横浜店ですね。

沙良 はい。

菊地 あそこで、「モーションブルー」開店以来、初めてのディナーショーをやりますね。ま、晩餐会と呼んでますけども、これはワタシがプロデュースする…えと、文言読みますね。菊地成孔ペペ・トルメント・アスカラールと共に提供する『晩餐会 裸体の森へ』ということで、2016年の11月29日、そして間1日置いた12月1日と2DAYSでですね、ワタシがトータルプロデュースする…それはつまり、料理も酒もワタシがプロデュースする…もちろん音楽もプロデュースするディナーショーで…

沙良 おおー。

菊地 最初に食事を召し上がって頂いて、食後酒の乾杯と共にライブが始まるという事をやります。

沙良 お〜…エロいですね。

菊地 エロい…ですねえ。

沙良 これがエロですか(笑)。

菊地 これがエロだと思いますね。ワタシはなんかこれ…プライヴェートは違うんですけど、音楽表現とかが、もうなんかエロくなっちゃってるんですね。

沙良 うーん。

菊地 この日は、相当美味しいです。ワタシのほうで提案させていただいた、フレーバリー・シャンパンっつって、ま…シャンパンじゃなくてスプマンテですけど…要するにイタリアシャンパンですけど、半分飲んでいただいたところで、フレーバー・エキスを入れるんですよ。そうするとすごい変わった味になるんですね。

沙良 へえ〜。

菊地 それで「うわっ、何だこの味。びっくり!」って言ってる間に演奏が…一音目がガーッと始まるっていうかたちになっております。

沙良 へえ〜。

菊地 もうすでに「モーションブルー」や関係各位のウェブサイトには、広告だけは載っておりますが、この日のメニューの内容、それから何でこういう事をするのかというワタシと店からの挨拶…。それと、ドレスコードがあるんですよ、この時ね。

沙良 ほう。ドレスコード?

菊地 いちおう晩餐会ですから。ドレスコード…これはまあ、敷居が高いっていうよりは、むしろ最近流行りの遊びのドレスコードですね。

沙良 ふうん。

菊地 女子はなんかヘッドアクセがあったほうがいい、とか。

沙良 はい。

菊地 その程度です、はい。

沙良 ふうん。

菊地 詳しい情報は「モーションブルー」や関係各位のウェブサイトには…ま、今夜行った方は撮影や料理の内容の拡散もOK…フリーと致しますんで。飲み食いが好きな方、ペペ・トルメント・アスカラールの音楽が好きな方…ちょっと値段のほうはね、料理の値段とライブの値段が一緒になってますので、普段よりお高くなっておりますが、ま…たまにはこういった遊びも。こういう世の中ですから、贅沢な遊びをちょっとやってみようかな、というふうに考えております。え〜、こちらの告知も終わりまして、吉田さんは…どうですか。今後のご予定は。

沙良 「ものんくる」はですね、10月に2本ライブがありまして。1本は9日…10月9日に「ARK HiLLS CAFE」…アークヒルズという場所でジャズフェスがあるんですよ。

菊地 ジャズのフェス!

沙良 朝の10時から夜の10時まででした…かな?…で、トリでライブします。で、今年ツアーしたんですけど、行けなかった所で、ちょっと悔やまれているのが大阪があって。

菊地 はい。

沙良 行きたかったんですけど行けなかった…ところに、「ZA FEEDO」っていうバンドレコ発ツアーに対バンで出させていただく事になりまして。

菊地 はいはい、なるほど。

沙良 10月の13日に大阪に行きますので、是非ちょっとチェックしてみてください、大阪の方。

菊地 結構…常に活発ですねえ。

沙良 そうですかね。

菊地 はい。なんか…吉田さんとこう…半分、生活者みたいな感じで…

沙良 生活者(笑)。

菊地 暮らしてるだけ…っていうイメージですけどね。

沙良 はい、それ…ですけど。

菊地 ね?…お会いするとそういう感じですけど。話聞くと、すごい活発に…

沙良 そうですかね。

菊地 うん。デモテープもね、今鋭意制作中で、アルバム制作にも向かっております。ま、来年度になりますが、TABOOレーベルから「ものんくる」の新譜も出るのだ、という感じで。

沙良 はい。

菊地 えー…夏ももう終わりですねえ。

沙良 終わります…ね。もう終わったような気分です。

菊地 ですよね。今年の夏はいかがでしたか。

沙良 夏ですか?

菊地 はい。海とか行かれました?

沙良 海…行かなかったですね。花火大会は見ましたね。

菊地 なるほど。浴衣で行くんですか?

沙良 いや、もう普通に…家から見ました(笑)。

菊地 なるほど。家から…家から見れるからね。

沙良 はい。

菊地 今年は水着も浴衣もない夏!

沙良 なかったですね。

菊地 かなり、女子としてはさみしい夏ですね(笑)。

沙良 そうですね(笑)。なんか…キャンプとかもしなかったし、バーベキュー…か、とかも友達と「しよう!」って言って、しなかったし。

菊地 はい。

沙良 なんか…寂しい夏…でした。ねえ?

菊地 吉田さんが言うとホントに寂しそうですね(笑)。

沙良 (笑)…でも、「COTTON CLUB」が楽しかったので。はい。

菊地 そうですね。結局ライブですよね。

沙良 そう、ライブで夏してます!

菊地 ライブね。そうなんですよ。だってボクも1回もプール行ってないもん。

沙良 (笑)。

菊地 ま…もう、入れ墨入れちゃったから、なかなか入れないですね。

沙良 入れ墨…超カッコいいですねえ。

菊地 あー、ありがとうございます。これはヒンドゥーの神様ガルーダ…ま、神様を乗せる鳥ですけどね。

沙良 すごいカッコいいです。

菊地 ヴィシュヌ神の乗り物です、これは。

沙良 へえ〜。

菊地 まだ、出来てませんけどね。来月完成しますけども。え〜…入れちゃえば?…吉田さんも!

沙良 入れたいですね(笑)。

菊地 入れたいですか。吉田さんのこっから…なんかブワーッと出てたら凄い迫力ですよね。

沙良 いや、腕とかは入れたいですよね。カッコ良さそうですよね。

菊地 レディー・ガガみたいじゃないですか、それこそね。

沙良 うーん。

菊地 カッコいいですよ。手足長いから。素敵ですよ。

沙良 いやいやいや。

菊地 自己更新っていうか、ちょっと吉田さんにドープな部分が出てきたな!っていう。

沙良 フフフ…そのうち入れるかもしれない。

菊地 おっ!ヤバいですねえ。死ぬほど痛いですよ。

沙良 何年後でしょう?

菊地 (笑)。ま、5〜6年待ってからだって遅くないですもんね、吉田さんはね。

沙良 そうですね。

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南へ

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