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2017-01-14 「2017年正月、香港にて。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第294回は、実質年明け一回目、しかも生放送。

お正月休みに香港へ行かれた時の土産話をされた部分を文字起こししてみました。

番組企画イベント「リアルジャズバー〈菊〉」のチケット発売も、番組オンエア開始と同時に発売されました。しかし、人気のあまり即ソールドアウトということで…残念ながらチケット取れず。ぜひ第2回以降の開催も検討していただきたいです。

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え〜…「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャンの…そして、まあ…今年は酉年ですんで、やはり年間を通じてですね、ケンタッキーフライドチキン並びに鳥貴族さんには、全商品を半額にしていただき、そしてですね…「前年より売上額が倍になる、というような事が起こればいいのにな。ついでに、橋本マナミさんはもう『不倫したい人』とか『エロい』とか、そういうのは一切やめていただいて、子供番組で歌のおねえさんになればいいのに。」と思ってやまない、菊地成孔が…TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。

今週は生放送です。

(中略)

現在、私…正月に香港に行っておりまして、香港風邪をひきましてですね。「ホンコンかぜ」って言葉も昭和の言葉ですけどね。喉頭炎を患っておりまして、少し低めの声になっておりますけども(笑)。大きな声を出すとね、そのまま…マイルスと同じことになっちゃいますんで。今日はものすごいロートーンで番組を一時間進めさせていただくことになっております。

「なっております。」って、自分でそうなったんですけども(笑)。

(中略)

ま、あの…香港に行っておりまして。

そうですね、痛感した事と言えば…ま、香港にね、何しに行ったかと言えば…正月から。

ま、革命の状況ですよね。雨傘運動以降の香港革命はどうなっているのか?って思って、香港にうかがったんですが。

え〜…ガイドに載っている「ここは美味い!」という、どの店に入っても、もう東京のほうが美味いんで。

東京デカダン…「東京グルメデカダン」とワタシ勝手に呼んでますけど。

もう世界の何処に行っても、何食っても、東京が一番美味いんで。ガックリしてしまうっていう(笑)。

早く帰って近所の中華料理屋で餃子食いてえなって思ってしまった…というような顛末でございますが。

(中略)

ま…でも、デカダンは味わいましたよ、ほんとに。

「添好運(ティンホウワン)」っつてね、香港に行こうとしたら絶対にここに行け!」って言われる飲茶屋があるんですよ。飲茶屋なんてね、掃いて捨てるほどあるんですよ、香港はね。

でも「『添好運(ティンホウワン)』行け。」と必ず書いてあります。なぜなら「ミシュラン星付きで、最も安く大衆的に食べられる店」だということなんで、なんですかね…コスパで考えた時に一番いいって事なんでしょうね。

でも、あんまり日本人の方いませんでしたけど。そもそも正月に香港で過ごそうって日本の方、あんまりいないと思うんですけども。

で、「添好運」…行ってみたんですよ。ま…美味しかったですよ。美味しかったですけど、水道通り沿いにある「鍋家(コウヤ)」と変わりませんでしたからね、あんまりね(笑)。「鍋家」の方が美味いんじゃないかな?と思うぐらいでしたけども。

ま…それはともかく。

相席になるんですよ、やっぱり。ああいうエネルギッシュな街ではね、もう相席なんか当たり前で。

で…向かいに座ったね…人が、相当変わった方が(笑)…やっぱ香港ってのは、ワタシも一時期「ソウル病」と言いましょうか…明洞に行きつけで、すっかり香港バンコクにお見限りって時期があったんですけど。ソウルばっかり行っちゃって。

香港はね…一時期よく行ってたんですよね。久しぶりに行ったんですけど、やっぱ変わんない…革命は起こんないなっていう気はしましたけどね(笑)。それはともかく、面白い人がいることは変わんないんですよね。

コンバット風の格好でね、なんての…ランボーみたいな格好してるんですよ。軍式のチョッキにTシャツみたいな感じで。髪型も…狼カットっていうんですかね(笑)…ランボーみたいな髪型してるんですけど。

手に…それを握り締めて入って来たんですけど。

何を握り締めて入って来たかわかります?…銃とかじゃないですよ。サバイバルナイフとかでもないですよ。何だと思います?

生野菜なんですね(笑)。生野菜のね…サラダが作れるさ…ビニールでパックされたさ…自宅でサラダが作れるセットみたいなのあるじゃないですか。スーパーマーケットで売ってるやつね。あれをね、持って入って来たの。

こう…健康を考えてるんでしょうね。飲茶だけじゃ野菜が足りない!って。そりゃあ、飲茶に生野菜なんか無いですからね(笑)。

スゴかったですよ、ほんとに。ガンッ!って座って、まず自分の席のとこに、外から…ま、明らかに持ち込みですけど、生野菜のパックをバンッ!って置いたの。

で、目の前にフィンガーボウルがあるんですよね。やっぱ飲茶は手で触っちゃったりする物もあるんで。

そのね…フィンガーボウルと、あと飲茶ですから一人一人お茶が入ったポットがあって、空になったらおかわりできるわけですよね。ま…中国茶が入ってるわけですけど。

で、いきなりね…そのボウルにね、ポットのお茶を全部ドボドボドボ…って入れたの。

だから…一気飲みすんのかな?って思って(笑)、すごい楽しみに見てたんですけど。そんなに…ワタシが考えるほど、つまんない事じゃなくて、もっと面白い事が起きるんですけどね、香港なんかだと。

ドボドボドボ…って全部お湯に入れて、どうしたと思います?…クイズ2問目ですけどね。

箸、それから醤油だの何だのを…ほんとはね、飲茶ってのは醤油なんか付けちゃいけないんですよ。日本の奴らはハーガウに醤油付けやがる。」なんて言われるんですよね。ハーガウってのは海老蒸し餃子ことですけどね。飲茶の王道ですよね。あれはもうそのまま食わなきゃいけないん…ですけど、いちおう置いてあります、もう観光食堂でもあるんで。

その…箸、小皿醤油などの…広東弁ではオテショとかいうんですけどね、そういった物を全部、そのドボドボって注いだ湯呑みの中に投げ込んで、洗ったんですよね。潔癖症だったの。

潔癖症のランボー(笑)…がですね、生野菜を食いながら…ムシャムシャ!…生野菜→飲茶、生野菜→飲茶!っていうね、往復。餃子一個食っては生野菜を食ってってことを交換(笑)。しかも自分で洗った…食器は全部自分で洗って。

しかもですね、マイ箸を持ってたんですね。カバンの中からマイ箸を取り出して、マイ箸で食って(笑)。すごいマイペースな人だな…って思って(笑)。

その人がワタシの目の前に座ったんで。それは楽しかったですけどね。はい。

Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz

Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz

2017-01-04 「JBL E25 BT」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

ネックストラップ式のイヤホンという物が、いつのまにか売り場からほぼ無くなっている。

コードジッパー式というのが便利だったので、SONYのMDR-NX2というのを、ダメになっては同じ型を買い替え、生産終了になったら中古で定価より高くなっているのを買ってまで愛用していたのだが。

おそらくiphoneをそのまま挿して首から下げて「落として壊れた!」とか、無茶なクレームが寄せられたりしたのだろう。

そりゃその重みに耐えられる機器で使いなさいよという話なのだけど。

ウォークマン専用とかでかろうじてネックストラップ式が残っているようだが。

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仕方がないので、Radiusの安いやつとかも使ったりしてたのだが、コードがプラプラ邪魔だったり、値段が安いだけに音があまり良くなかったりで。

最近まで使っていたのが、よくわからないメーカーのヘッドセット。これを首から下げて使ってた。

いちおう磁石でくっつくようになってるのだけど、すぐ外れて、やっぱりプラプラしてストレスたまる。

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そこへ、最近JBLから5000円ぐらいのワイヤレスイヤホンが発売されたらしいというのを知り。

見た感じだと、首に回して、今までとおんなじ感じで使えそうだと思ったので。

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JBLのE25 BTというのを購入。

Bluetoothでペアリングして使うのは、今までのヘッドセットと同じ。

首に回してるだけなので、耳から外してる時にはそのまま首にかけたままだと、失くしそうなので外してるけど。

本体がシンプルでポケットとかにしまいやすい。

何と言っても音が良い。

この価格帯にしては十分なのではないだろうか。

音がクリアなので、ボリュームをそんなに上げなくてもいいので耳疲れしない。

これはいい買い物だったんじゃないかな。

2017-01-02 「ALPHAのN-3B」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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天気がいいのでスカイツリーまで散歩してたら、なにげに入ったソラマチで、ALPHAセールやってた。

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去年からか?MA-1とか、ミリタリージャケットがまた最近流行っているようで。

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N-3Bが一着欲しかったのだけれど、普通に買うと高い。

公式サイトセール品で、タッサー生地のN-3Bセールで、定価の1万円引きで出ていたので、買うかどうか迷っていたところ。

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新宿丸井MENとかの店舗を見にいったりもしたが、もう生産中止のモデルらしくて、タッサーのやつは置いてなかったのだが、ソラマチで実物を発見。

確かに今出てる正規のモデルよりは生地が薄いし、ファーもフェイクだが、裏がフリースで二重構造になっているので、結構あったかい。

試着した上で、納得して購入。

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新年早々、予定外の出費だが、ネットより安く買えたので満足。

ま、自分にお年玉ということで。

2016-12-30 「グラスパー以降のサウンドを日本で。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第292回は、選曲家の中村ムネユキさんをゲストに迎えての放送。

2017年のブライテストホープを紹介&2016年の音楽シーンを総括しました。

ロバート・グラスパー以降のサウンドを、日本では誰が、どう取り込んでいくか」ということについて語られたトークの一部を文字起こししてみました。

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菊地 今回はそういうわけで…ま、我々も仕事柄、膨大な数の音楽を聴くわけですけども。

中村 ええ、ええ、ええ。

菊地 今年は…特に洋楽に限って言えば、世界中から相当な有望な新人が出た年とも言えますね。

中村 そうですね。どれ聴いても…ほぼ当たり…当たりって言い方も失礼ですけど。

菊地 デビュー盤が衝撃的で、凄いって人が…まあ、ざっと思い出しても20組ぐらい…20組以上いるよね。

中村 うん。いましたね。

菊地 昔よくさ…ミュージック・マガジン」とかで「これは十年に一度の傑作!」ってのが、月に何枚も出るわけがない…とか言われてたけど。

中村 ええ、ええ。

菊地 今年は…10年代後半?ていうか、これから20年代に向けて活躍…長いスパンで、ロングスパンで活躍が期待できる凄い才能ってのが、矢継ぎ早にデビューした年ですよね。

中村 確かに。

菊地 だから、それをまとめてオンエアしてもいいんだけど、今日は…なんのなんの、我が国も負けてはいないということでですね…

中村 うんうんうん。

菊地 日本2017年以降のブライテスト・ホープ候補ということで、ワタシのほうで4曲選んで参りましたので。

中村 はい。

菊地 ぜひ…耳の肥えた「レコード探偵に聴いていただきたい、と。

中村 いえいえいえ(笑)。

菊地 …いう感じですよね。ま…今日かける4組も、実質上今年デビューした人、それからまだデビューしたとはいえないぐらいの人、などなど…入り混じっているんですが。

中村 はい。

菊地 まず1曲目ですね。「WONK」。

中村 出ました。

菊地 これは中村君も知ってるよね。

中村 ええ、知ってますよ。ちょっとした話題盤ですよね。

菊地 話題盤ですよね。まあ…いろんなバンドが、ロバート・グラスパー以降のリズム感覚…

中村 はい。

菊地 ロバート・グラスパー以降のジャズヒップホップR&Bの感じ…というのを、日本人で誰がやるのか?…「こいつらがそうだ、こいつらがそうだ…」っていう声が上がっては、「全然違うじゃないか!」みたいなね。

中村 (笑)。

菊地 例えば、最初にグラスパーの感じを掴んだのが「cero」だって言われて…

中村 はい、はい。

菊地 cero」だっつーんで、「cero」を聴くと、「そんなに別にグラスパーじゃないんじゃない?」とか思ったりなんかすることが続いて(笑)。それだけじゃないんだけど。

中村 はい。

菊地 とうとう完全にそうだっていう人達が出て来たっていうとこじゃないですかね。

中村 なるほど。

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(中略)

sphere

sphere

菊地 はい、まずは1曲、ブライテスト・ホープ候補を聴いていただきました。今年の9月にデビューしたばっかりのグループですね。「WONK」。アルバムタイトルが「Sphere」。今ちょちょいと、中村君がスマホで…いつもこのブースにはスマホが無いんで(笑)。

中村 (笑)。

菊地 徒手空拳っていうんですかね。

中村 (笑)。

菊地 何にも無いんで。飲み物しか無いんで。パパッと検索できないんですけど、ま…検索したら、便利ですね。やっぱりセロニアス・モンクのミドルネームでした。「スフィア」。…の中から「savoir」という曲を聴いていただきました。どうですか?これは。ウェルメイドだと思う?それともイージーメイドだと思う?

中村 いや、良く出来てると思います。すごく良く出来てると思うんですけど…

菊地 うん。

中村 ちょっとスパイシーな事を言ってしまうと…

菊地 はいはいはい。

中村 もうこのサウンドはいいかな…って思っちゃうんですよね。

菊地 それ、ちょっとじゃなくて激辛でしょ(笑)。

中村 いや、全然悪くないんですよ。

菊地 やっぱり…風呂で転んでさあ(笑)。

中村 (笑)。

菊地 優しい人が毒舌に人に生まれ変わった…

中村 いやいやいや(笑)。

菊地 まあ…そうね。

中村 ロバート・グラスパー以降の…」っていうのが結構出て来て…

菊地 出てるよね。特に欧米ではすごいよね。

中村 ですよね。で、そういうフィルターを掛けてしまうと、やはり較べてしまえば「(<)ロバート・グラスパー」となってしまうので。

菊地 うん。

中村 ちょっと聴き方が半減してしまうところもあるのかな、と。で…蓋を開けたら、やっぱりサウンドが似てたりとか、そっから抽出してるものがあるとは思うんですけど。

菊地 うん。ま…洋楽の最先端っていうものを、とりあえずはまず一回取るっていう事を、邦楽っていうのはやり続ける…

中村 そうですね。

菊地 で、時差があるわけじゃない。例えば、フュージョンの時はさ…前のフュージョンね。

中村 はい。

菊地 前のフュージョンの時は、「カシオペア」が出るまでの時差があって。「カシオペア」が出てからの、バンッ!って…シーンが爆発するっていうようなさ。

中村 ええ、ええ。

菊地 それを言ったらBe-Bopの時だってあったと思うのね。

中村 そうですね。

菊地 最初に日本にビーバッパーが出て来た時がどうでこうで…って、まあ…避けて通れない道で。

中村 はい。

菊地 もうすでに「Black Radio」が出た段階で、「さあ、誰がやんのかな?…新人がやんのかな?…ロートルがやるのか、中堅がやるのか?」って、みんながシーンをシークするような感じで。

中村 はい。

菊地 で、出て来たんだけども…考えてみたら「Black Radio」って11年とかだよね。

中村 もう結構前ですよね。

菊地 結構前だよね。

中村 相当…時差ですよね。

菊地 相当な時差だよね(笑)。ただ、コーラスワークだとか、ピアノのあり方、ベースの弾き方…

中村 はい。

菊地 「ドッ、グチャッ!」っていうマイクロ・タイミングの入れ方とか、ほぼほぼバッチリですよね。

中村 はい。

菊地 なんだが…この先どうするか?ですよね。

中村 次からどうなっていくのかな?っていうふうに思って…

菊地 グラスパー自身がさ、「Black Radio 1&2」の後、何をやってるのかわかんなくなっている状況…

中村 (笑)。

菊地 ま、これも激辛ですけどね(笑)。我々が激辛な事言ったところで、どうせ聞きやしないんですから、誰も。何の参考にもならないと思いますけど。まあ、そこ…ですよね。ただ、多分ね…これ俺の予想なんだけど…

中村 はい。

菊地 ライブはね、いい感じの人達が集まって、いい感じにいいヴァイブスで進んでると思うんだ、きっと。

中村 はい。

菊地 そいだ…もうそこに流れる多幸感っていうの…ハッピー感みたいなものによって、「まあ、もう十分だよ。音楽って、このぐらいで。」っていう感じに…

中村 うーん。

菊地 それは音楽を下に見てるんじゃなくて、そんなに重く音楽を考えてさ…やるんじゃなくて、「そこにいるみんながいい感じでハッピーになれればいいんじゃない?」っていう共有の感覚において、なんか90年代っぽいとかね。

中村 …そこに行けば幸せになれるんですかね?

菊地 (笑)。

2016-12-29 「2016波乗り納め。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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また2ヶ月近く間隔が空いてしまった。

仕事納めも済んで休みに入ったので、年内最後に波乗りへ。

いつもお世話になっているキィオラサーフで便乗。

午後から南風が吹くということで、風をかわすポイントを探して北茨城まで。

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ここは車を停めるところから海まで離れているので、波の写真が撮れなかった。

途中、風がサイドになって難しいコンディションだったけど、夕方になったら結構良くなった。

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まだまだ、テイクオフして「乗れた。やった。」で終わってしまう。

上手くなっていくどころか、年齢とともに、現状維持すら難しくなってきた。

来年はもうちょっと海行く回数を増やさないとなあ。

2016-12-17 「ジャズ・トランぺッターに移入するということ。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第290回放送はスペシャルウイーク。

菊地成孔ジャズ夜話〜映画公開記念!菊地成孔が、マイルス・デイヴィスチェット・ベイカー映画を語る』と題して、「マイルス・アヘッド」「ブルーに生まれついて」について解説されました。

番組最後の曲紹介前のトーク部分を文字起こししてみました。

Ost: Miles Ahead

Ost: Miles Ahead

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Ost: Born to Be Blue

Ost: Born to Be Blue

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あのね、今回はね…強権にまとめるわけじゃないんですけど。

どっちもね…片や、やっぱりね、ちゃんとマイルスドン・チードルマイルスにすごく移入してるし、イーサン・ホークもものすごいチェット・ベイカーに移入してる。それは同じ病理を抱えたジャズトランペッターに移入してるんだけど。

片やね…「少年ジャンプ」で、片やもうちょっと病的な話になってんの。

少年ジャンプ」は楽しいですよ。バンバン鉄砲撃ってね、追いかけあって、謎解き、宝の奪い合い…大アクション映画ですよね。無邪気ですよ。元気で無邪気。あの…(当時のマイルス本人は)病気でいっぱいいっぱいなんですけどね(笑)。病気や怪我でいっぱいいっぱいなんだけど、まあ…元気で無邪気。

で、片方は…もうちょっと病的な設定になってんの…悪夢みたいな感じになっちゃってんだよね。その中で、「チェット・ベイカーはそんなに悪くなかったよ。」っていう。

そういう意味で、白人の病み方と黒人の病み方っていうのを、こう…やっぱ、移入した先が分かれてる。マイルスチェット・ベイカーそのものだとも言えるんですよね、映画自体が。そういう意味では、忠実とも言えます。アーティストの幻像にね。

まあ、ちなみに…チェット・ベイカー映画「ブルーに生まれついて」に出てくる奥さん…ね。ジェーンは、どっから出てくるかっていうと、ジャズファンなら誰でも知ってるウィリアム・クラクストンっていう人の写真集…これがチェット・ベイカーを…

まあ、インスタグラムの世の中ですよね。「これから写真は石油の代わりになる。」と言われてる世の中ですけど。一枚の写真が時代を変えるってこと、ありますけども。

ウィリアム・クラクストンが撮った、チェット・ベイカーの浜辺で恋人と…恋人が寝そべっててチェット・ベイカーが優しく寄り添ってる有名な写真があるんですけど、その写真から取ってきてるからね(笑)。

で、その写真は作り物ですよ。ドキュメントじゃないの。いかにもチェット・ベイカーを良く見せるための、チェット・ベイカーのタレントイメージに合った、作りの写真なんですよ。

その有名な写真から飛び出してくるわけですからね(笑)。貞子のように、ブワーッと飛び出してくるわけです、奥さんが。

だから…それは無いでしょ?…っていう。「いや、イーサン・ホーク…それは無いだろ。」って思うんですけど。

まあ、でも…そのぐらいしたくなっちゃってるんですよね。だから、かなり夢ですよね。

というわけで、どちらの作品も…ジャズファンであればあるほど噛み応えがある映画ですし、ジャズファンでなくても楽しめる映画だと思います。実際、興行成績も「BORN TO BE BLUE」も凄いいいんでね、日本で。…らしいので、お薦めできます。

「BORN TO BE BLUE」は公開中、「マイルス・アヘッド」はこれから公開ということになります。

というわけで、本日のお別れの曲は…まあ…かけたくないな!っていう(笑)。こんなね、AM・FMも含めて「聴取率の王」と言われているTBSラジオのスピーカーから毒が流れていくっていう事の(笑)…責任を「オマエは取れるのか?」って言われた時にね、「まあ、何らかの形で取りましょう!」としか言い様がないんですけども。

その名も「Let’s Get Lost」。チェット・ベイカーが完成の直前に謎の死を遂げた、彼を追ったドキュメンタリー映画タイトルでもあります。「さあ、失おう。」って曲ですからね。

「もう、これから手に手を取って一緒に地獄に堕ちようぜ。」っていう悪魔の囁きが、今から3分40秒にわたって流れますので(笑)…そちらを聞きながら悪夢を見てください。

菊地成孔の粋な夜電波」、そろそろお別れの時間でございます。来週はですね、そうですね…何にしようかな?…「NON STOP 菊地成孔」で!(笑)。自分の作品を1時間、ノンストップでDJしようかと思います。

はい、じゃあ来週は「NON STOP 菊地成孔」で。ま、それがあれですよね…今回の毒に対する禊という感じですね(笑)。

ほんとにね…80年代、これカフェとかでガンガンにかかってたけどね。おかげでバブルとか変なもん呼び出しちゃて、みんなおかしくなっちゃったと思いますよ。

はい。チェット・ベイカーの有名な曲ですが「Let’s Get Lost」を、この番組で初めてプレイすることになります。

おやすみなさい。

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Lets Get Lost [DVD] [Import]

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BABY BREEZE

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2016-12-10 「サラ太郎は寿司太郎。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第289回は、マンスリー・ガールフレンドに〈ものんくる〉の吉田沙良さんを迎えての放送。

スタッフやアナウンサーも巻き込んで、どんどん劇団化していく傑作コントでの名演技など、聞きどころ満載。

目指すはミュージカル女優か?という沙良さんの学生時代の話が聞けたトークの一部を文字起こししてみました。

Sao Paulo Rio

Sao Paulo Rio

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菊地 はい、「菊地成孔の粋な夜電波」。「得意科目は数学…ただし、幼稚園に上がるまで。」の菊地成孔です。

沙良 「中学までは数学派。」の吉田沙良です。

菊地 高校からは変わってしまったんですか?

沙良 高校からは…音楽高校に行ったので。

菊地 俗に言う「音高」ですね。

沙良 そうですね。全然、普通の勉強しなかったです。

菊地 あの…何て言うんですかね、普通高校ですら半分以下しか出席せず、下駄を履かせて卒業した身としてはですね(笑)…

沙良 (笑)。

菊地 音高ってのは、音楽の授業だけじゃないんですか?

沙良 だけじゃないです。

菊地 数学もある?

沙良 ちゃんと、数学とか…

菊地 体育ありました?

沙良 体育ありました。カポエラやってました。

菊地 (笑)

沙良 カポエラ楽しかったんです。ずっとカポエラを…

菊地 カ、カポエラやってたんだ!(笑)。

沙良 はい。

菊地 なるほど。ちゃんと今、1曲目のブラジルの曲から引いてますよね。

沙良 そうそうそう。

菊地 なるほどね。それはカポエラ部とかじゃなくて、授業でカポエラ…やったの?

沙良 そうなんです。半年に一回、自分の好きなものを、体育の中でも選べるんですよね。水泳やりたいとか、サッカーやりたいとか、バスケがいい…とか。

菊地 はいはい。なるほど。

沙良 で、部活みたいな気持ちで、みんなその体育の授業を…

菊地 水泳バスケもあったわけですね。

沙良 あった…かな。私、もう…カポエラ一本だったので。周りが見えてなくて。

菊地 なるほど(笑)。カポエラって…両手着いて脚回すやつでしょ?

沙良 そうです。

菊地 ですよね。何でそんな…

沙良 けっこう…脚を振り回したり。でも、私…ずっと基本のポーズばっかりやってました。

菊地 あ、ほんとですか(笑)。

沙良 こう…横に足を動かして、横に揺れるだけ…みたいな。

菊地 ああ…なんか緩い踊りみたいな感じですよね。

沙良 そうです。はい。

菊地 おー、すげえ。思いっきり脚を振り回して、人を蹴りまくってたのかと思いました。

沙良 いやいや。

菊地 なるほど。じゃあ…体育はカポエラだった、と。

沙良 そうですね。

菊地 えーと…英語とかもあったでしょう。

沙良 ありました。

菊地 音高だったらイタリア語とかもあるんじゃないですか。

沙良 えーと、何語があったかなあ。うん、大学と一緒で…

菊地 なるほど、音大と。

沙良 自分で選べるんですよ。好きな科目を。

菊地 なるほど。はいはい。

沙良 で、あったかもしれないですけど…私は英語をやってました。

菊地 なるほど。数学は…まったく?

沙良 ありました。が…ほんとに記憶が無いですね。私もあんまり学校にちゃんと行ってなかったので(笑)。

菊地 (笑)。

沙良 わりと午後出勤の…

菊地 午後出勤のね。

沙良 …人だった。

菊地 実技で稼いでたわけでしょ。でも。

沙良 いや…そういうこと出来なくて、結構ギリギリで卒業しました(笑)。

菊地 なるほど。そうですね、じゃあ…お互いスカラーシップはあまり無いっていう感じで(笑)。

沙良 そうですね(笑)。

菊地 吉田さんって…そうですね、吉田さんって、そんなに学校で優等生だったっていうオーラじゃないもんね。

沙良 オーラじゃないですか(笑)。

菊地 うん、確かに。それはわかりますね。

沙良 同じ所に通えない。

菊地 うん、同じ所に通えないのね。

沙良 通い続けられない。

菊地 すっごいよくわかりますよ、気持ち(笑)。同じ所に通うの、すごい嫌ですよね。

沙良 嫌なんですよ。バイトもほんと続かなくて。

菊地 バイトも全然続かないです。僕ね、一番もったバイトがね…それでも「バイトやったんですか!?」って言われますけど。

沙良 (笑)。

菊地 「やってたの?…バイト!」って言われますけど。今、自分の庭になってる新宿ルミネでやってたんですよ。

沙良 ええっ!…え〜、ルミネで?…店員さんですか。

菊地 違います。えとね…開店前の掃除のバイトやってたんです。

沙良 へえ〜…すごーい。

菊地 これがね…十日ぐらいでクビになりましてね。

沙良 クビになったんですか?

菊地 うん、あまりに眠くてね、ベッド売り場のベッドで寝てたの。

沙良 あっ、すごーい。

菊地 そしたらね、所轄の一番偉い方に…モップで顔拭かれて(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 「出てけ!」って言われて(笑)。

沙良 すごーい。

菊地 その代わり、スゴかったですよ。モテっぷりが。一番モテたかな、あん時が。

沙良 へえ〜。

菊地 おばちゃん達に。掃除の(笑)。

沙良 十日間で。

菊地 掃除のおばちゃん達が、もう…僕にだけ依怙贔屓でね。麦茶いっぱい注いでくれたりして(笑)。

沙良 (笑)。でも、モップで顔拭かれて。

菊地 拭かれてね、ダメでしたね。

沙良 クビになる。あー。

菊地 そうそうそう、のちにルミネさんからのオファーでね、対面の…あれルミネさんがやってるんですけど、「NEWoMan(ニュウマン)」っていう…

沙良 はいはい。

菊地 あれのテーマ曲を作るようになったんでね。出世したもんだな〜と思いましたけどね。

沙良 素晴らしい。

菊地 でも、「NEWoMan」のテーマ曲作ってる時よりも、バイトに行くのがツライ記憶の方が、はるかリアルですね(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 吉田さんて、何のバイトしてたんですか?

沙良 居酒屋で、普通にホールとか。

菊地 働いてたの?

沙良 あと、食べ放題のお店で…和食とか作ってました。寿司とか握ってました!

菊地 (笑)。ごめんなさい…寿司握ってたの?

沙良 寿司握ってました。

菊地 こうやって?

沙良 はい。一人…オードブルじゃなくて、食べ放題な感じなんで、そこにみんな取りに来るんですよね。で、寿司コーナーがあって。一人3カンまで一回に注文できるんです。

菊地 あ、なるほど。

沙良 みんな列になってて、「次の人、どうぞ。」って言って、こう…「サーモン、イカ、玉子…」みたいな感じで。

菊地 なるほど。

沙良 握りながら次の人のも聞かなきゃいけなくて。

菊地 なるほど。

沙良 覚えられなくて。

菊地 (笑)。

沙良 すぐそこはナシになって、和食の方へ戻りましたけど。あれが一番楽しかったですね。

菊地 ああ、寿司が。

沙良 寿司が。

菊地 寿司って楽しいでしょ。

沙良 楽しい(笑)。

菊地 僕、実家がほら…片方鮨屋だから。

沙良 ああ、そうでした。

菊地 よくわかりますよ。

沙良 そっか。

菊地 寿司って楽しいですよね。握るだけならね。

沙良 うん。

菊地 なるほど。じゃあ、数学はあまりやってなかったってことですよね。

沙良 はい。

菊地 そんな…学校の…数学もワタシは…得意だったのも、幼稚園上がるまでですから(笑)。

沙良 逆に、幼稚園上がるまでに…何があったんですか?…数学に。

菊地 ものすごい得意でしたね、数学は。

沙良 へえ〜…なんか図形でこう…合わせてみたいなやつじゃなくて?

菊地 いや、そんなカッコいいやつじゃなくて。お客さんが「天ぷら定食ビール2本。」とか言うと、いくらいくらって分かるこどもでしたね。

沙良 へえ〜。

菊地 ええ。だから、トロい店員が計算してるのを見て、心の中で「いくらいくら…だよ!」っつってました。

沙良 すごい。

菊地 はい。もう水商売に…完全に体が水商売で働けるようになってるんですよ。いまだになってるんですけどね。

沙良 幼稚園あがるまでって、3歳とかですよね。

菊地 そうですよ。その頃から…歩けるようになった頃から、店の中うろうろしてたんで。

沙良 へえ〜、すごーい。

菊地 すごかったですねえ。ほんとに…何であんな子どもを…水商売のフロアで子どもを歩かせてね、危険だと思わなかったのか、クソ親父!…って思ってるんですけど(笑)。ま、それはともかくとして。

沙良 (笑)。

FOR ALL WE KNOW

FOR ALL WE KNOW

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