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djapon の 『FEEDBACK DIALY』 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-07-17 「病的にハッピーフィール。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第320回放送は、〈けもの〉のニューアルバム「めたもるシティ」特集。

自信作をリリースできることへの青羊さんの高揚ぶりが微笑ましい、楽しいトークが弾みました。

オンエアされた楽曲もどれも素晴らしく、2017年の夏のムードを決定づけるかのようなポップアルバムになりそうですね。

アレンジを担当したベーシストトオイダイスケさんも交えた御三方のトークの一部を文字起こししてみました。

※勝手ながら文中読みやすくするために、バンド名をあえて括弧くくりの表記にしています。

めたもるシティ

めたもるシティ

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菊地 ま、何の芸もない…この時期、何の芸もない出だしですけどね…もうクソ暑いですねえ。いかがして暑さをしのいでおられますか、お二人は。

青羊 水分をとにかく摂る(笑)。

菊地 (笑)…トオイくん…

青羊 あと…

菊地 あ、あと…何ですか?

青羊 あと…今年ハマってるのが、湯むきトマトを…よく食べる。

菊地 よく食べる。

青羊 はい。

菊地 それは水分補給と同義ではないのですか(笑)。

青羊 ああっ…なんか…砂糖をかけて、ちょっと元気になる…みたいな感じで。

菊地 なるほど。同じ水分を摂るにしても、湯むきトマト砂糖というのをお薦めしている…ということですね。

青羊 はい、そうですね(笑)。

菊地 わかりました(笑)。トオイダイスケさんは…いかがですか。

トオイ え〜…ひたすら寝てますね。

菊地 なるほど。

トオイ 寝るに限る。

菊地 わかりました。で、「この二人は一体誰だ?」と思われる方もいらっしゃると思いますが(笑)。この夏、やはり日本人の涼を取る…という意味でもですね、我が「TABOO」レーベルがリリースラッシュ中でございまして。先月末には日本語ラップ界のクソ」と呼ばれているジャズドミュニスターズ(笑)…の新譜が、なんとなく先走るようにしてリリース、そして今週来週と〈ものんくる〉…そして〈けもの〉の新作ですね。〈けもの〉は、いちおう形上「メジャー移籍第一弾」ということになりますけども。まあ、「TABOOレーベルリーサル・ウェポン…最終兵器と言われている〈けもの〉(笑)…の、何日だ?

青羊 はい、19日ですね。

菊地 19日ですね。はい、水曜日ですか…にリリースされる「めたもるシティ」。「めたもる」が平仮名、「シティ」がカタカナであることから、パッと目が「ドラえもん」みたいに見える…という効果を狙っているということをはっきり名言している青羊さんですけども。リーダーの青羊さん…

青羊 はい。

菊地 今日は、あの…台本が一切無くてですね、全編フリートークなんですけども、どういうお気持ちで今臨まれていますか。

青羊 えっと…一刻も早く曲にいってほしいです。

菊地 わかりました(笑)。じゃあ、さっそくいきましょう。


(イントロ)


菊地 はい。ワタシの今年の夏、寝苦しい時の涼の取り方は、この曲を聴いて寝るということですね。〈けもの〉のニューアルバム「めたもるシティ」の1曲目、「オレンジのライト 夜のドライブ」です。お聞きください。


(曲)


菊地 はい、というわけで「菊地成孔の粋な夜電波」。TBSラジオをキーステーションに、東京港区赤坂力道山刺されたる街より全国にお送りしております。今週は7月19日リリース、〈けもの〉のニューアルバム「めたもるシティ」特集ということで、ゲストは〈けもの〉のヴォーカルの青羊さん、そしてアルバムの音楽的ディレクターでもありますトオイダイスケさんに来ていただいております。お二人よろしくお願いします。

青羊トオイ よろしくお願いします。

菊地 というわけで、今週は盤のCMであると同時に、番組も今からCMです。


CM


菊地 はい。突然ですけどね…吉報というわけではないんですが、「菊地成孔の粋な夜電波」でございます。前回のレーティングの結果がですね…「もうレーティングなんかどうでもいいや!」と適当に投げた「スティーヴ・リーマン特集〜『スティーヴ・コールマンでもデイヴ・リーブマンでもないよ。スティーヴ・リーマンだよ。』」というマニアックな特集をやったところですね、なんとですね〜…3〜4年ぶりですかね、同時間帯第1位(笑)…そして40代男性のトップという…ですね、廊下に貼ってもらえるん…ですよね? 久しぶりに貼ってもらえるっていうわけですね。やっぱ狙って投げてもダメですねえ。狙わずに投げると当たるっていうね。〈けもの〉売っていきましょう、これ!(笑)。

青羊 ありがとうございます(笑)。売っていきましょう。

菊地 売っていきましょう。あの…最初これ全然売る気無かったんですけどね。

青羊 (笑)。

菊地 「青羊さんさえ良ければ、そんでいいんだ!」って感じで作ってましたけども。これ、もう…いけるんじゃないですか?

青羊 ほんとですか。

菊地 ええ。

青羊 やりたい事をいっぱいやらせてもらって、結構…なんか…やり切った感が私の中に(笑)…

菊地 (笑)。ま、今の青羊さんの…アガりきってしまってしょうがないっていう様子からも垣間見れるように、この新作ですけどね。このクソ世知辛い世の中ですよね…

青羊 はい。

菊地 世界的ないろんな不安とかですね、いろんな問題が横行している中、「音楽がそれを反映しなくていいのか?」っていう感じのほどですね、ハッピーフィールに満ち満ちた…嫌味全く無し、全曲ハッピーフィールに満ち過ぎて…今のアルバムとは思えないぐらいハッピーフィールですね。

青羊 そうですかね。

菊地 ある意味、病的にハッピーフィールっていうぐらいハッピーだと思うんですけど(笑)。

青羊 私、病気ですかね(笑)。大丈夫かな。

菊地 (笑)。大丈夫じゃないかもしれません、すでにね。

青羊 いや、でも音楽がやっぱりあるから、こう…前向きになれたり…景色が変わるじゃないですか、音楽聴くと

菊地 もちろんですよ、もちろんですよ。はい。

青羊 そういうので…ありたいとは思いまんね…(笑)。

菊地 (笑)。「思いまんねん!」って言いましたけど。「ますね」と「まんねん」を間違えた…

青羊 お…お…思います(笑)。

菊地 そのぐらいね、語尾がおかしくなるぐらいハイな青羊さんの状態を…これ、もう致し方ないですよ。ジャケット見たら、みんなこれアガりますよね。

青羊 そうですね。


(中略)


菊地 え〜、ま…あらためて御紹介しますが、「〈けもの〉のお二人です。」と言いたいんですが、〈けもの〉はお一人ですね。

青羊 はい。

菊地 〈けもの〉は…そうですね、ま…40代男性がトップということで、ちょっと調子に乗って説明を省きますけど、コーネリアスというとわかりやすいですかね。

青羊 そうですね。

菊地 一人でやってるユニットですよね。

青羊 はい、そうです。

菊地 青い羊と書いて「あめ」さんと読みます。

青羊 はい。

菊地 その芸名である青羊さんが一人でやっているユニットが〈けもの〉なんですね。で、〈けもの〉はアルバムが何枚か出ているんだけど、1枚前からワタシがプロデューサーとして一緒にお仕事させていただいて、最新アルバム「めたもるシティ」が、我がTABOOレーベルから〈けもの〉の…ま、一応SONYですからメジャー移籍…「いちおうSONYですから」とか言っちゃいけないですけど(笑)…メジャー移籍第一弾ということでリリースされるわけですが。今日はその青羊さんと、このアルバムの…ま、そうですね…アレンジャー…全曲アレンジ?

青羊 そうですね。

トオイ ほぼ全曲ですね。

菊地 ほぼ全曲ですね。ほぼ全曲。で、まあ…ベーシストでもあるんだけど、東京のこういうシーンに詳しい…ジャズを中心にしたいろんなシーンに詳しい人ならトオイ君の名前を知らない人はいないと思うんですけど。トオイ君は…今メインはベーシストということになっているのでしょうか。

トオイ 半々ぐらいになってますね。

菊地 ピアノも…ピアニストとしてもやってますよね。

トオイ はい。

菊地 ピアニストベーシスト、打ち込みもできる、シンセも弾けるということで、まあまあ…マルチプレイヤーであり、アレンジャーであり、今回の実質的なミュージカル・ディレクターっていうかね、方向性を定めて…まあ、青羊さんと一緒にですけども。

トオイ まあ、共同制作っていう立ち位置で…

菊地 ですよね。まあ、プロデューサーがほぼほぼ現場に行かなかったんですね(笑)。トオイ君に丸投げっていう。

トオイ いやいや…あの…最初に菊地さんが、シティポップとかAORって方向性を示してくださって…

菊地 はい。大筋だけね。

トオイ 幸か不幸か僕は、そういう音楽に対する憧れっていうのを、中高生ぐらいの時からずーっと持って…

菊地 ああ、ほんとですか。

トオイ …きたので、その僕の中のそういう要素を、「もう、じゃあ全部出し切ろう。」って最初から思っていました

菊地 全開ね。全開に。

トオイ はい。

菊地 まあ、これは…オルタナシティポップですよね、完全に(笑)。

トオイ ええ。

菊地 普通のシティポップみたいに詞が甘くない…ってね。

トオイ ああ〜。

菊地 青羊さんの詞がヤバすぎるっていう。

青羊 甘くないですか。

菊地 甘くないですよ(笑)。

青羊 あ、そうですか(笑)。

菊地 これヤバいでしょう。

青羊 そうかなあ。

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2017-07-10 「思い通りにいかない、それもまた良し。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第319回放送はフリースタイル

先週行われて大盛況だったイベント「菊地成孔の粋な夜電波 in 映画館」の様子も語り、会場に来られなかった方のために、当日好評だったDJコーナーの一部を再現。

後半では「ツインピークス」の25年ぶりの続編についても語るなど、内容盛りだくさんの回となりました。

トークの一部を文字起こししてみました。

岸辺のアルバム DVD-BOX

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岸辺のアルバム (光文社文庫)

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今、あの…仕事の都合っていうか訳ありで、「岸辺のアルバム」っていう日本テレビドラマ史上に名を刻む名作があるんですけど、それを観てるんですけどね。

まさかね…あのジョージ・クルーニーが自分のロールモデルとして、「岸辺のアルバム」の竹脇無我さんをモデルにして完全にコピーしていたという事実にはびっくりしましたね、これね。

「オマエ、何言ってるんだ?…頭おかしくなったんじゃねえか。」っておっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんけど。

紛れもない事実ですね、これね。

岸辺のアルバム 竹脇無我」で検索していただくと、いろんなところから出てくると思いますけど(笑)、ジョージ・クルーニー知ってる方が見たら、やっぱ腰抜かしますね。その事実にね。

えーと(笑)…ほんとに似てるんですよ。

あのね、竹脇無我さんがね…レコードメーカーか何かの担当の人なんだけど、八千草薫さん演じる主婦の方を…何っつったらいいんだろうな…ナンパに誘うんだよね。電話で…家(いえ)電で。

岸辺のアルバム」って、すごい画期的なテレビドラマなんですけど、ま…その竹脇無我さんの存在ってのが凄い変わって…異物感が凄いんだけど。

あまあまあ…顔もそっくりだし、肌の色艶も何から髪型も同じなんですね。

「あっ、ジョージ・クルーニーだ!」って思うくらい似てます、ほんとに。

なので、まあ…かなり高い確率で、ジョージ・クルーニー「ER」でデビューする時にね、「どの国のどの時代の色男を自分はコピーしようか?」…「自分は色男でいきたいんだけども、アメリカ人としてフランク・シナトラってわけにいかないし…。」

ま、いいんだけど、それでも。なんだけど、自分のルックスとかいろんな兼ね合わせで、一番ロールモデルになる…ロールモデルってのは何ってんですかね…「なりきり」っていうかね、そのなる人は誰かって探した時に…やっぱ岸辺のアルバム」の竹脇無我さんに目を付けたってのは(笑)…やっぱひとつの慧眼っていうかね。素晴らしいと思いますけども(笑)。

えー…そんな何を言ってるかわからない、「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。

えーとですね…番組的には、先週のO.A.をオンタイムで聞かずに、イベントに来てくださった皆さん、ありがとうございます…ということですかね。

オンタイムで聞かなくても今はね、Radikoタイムフリーですか…によって、まだ先週の番組が聞ける…の?…もう聞けない、まだ聞ける?…このオンエアの時はぎりぎり聞けるわけですね。

はい。ま…〈ものんくる〉の新譜の特集ですよ。

で、TBSラジオにおきましてはですが、ま…都議選だからね、仕方ないわけなんですけども。TBSラジオはやっぱりね、報道…都議選、それからやっぱり災害…そういうのが入るわけですけども。

まあまあ…いっぱい来てます、メールが(笑)。

いわく…ワタシが言ってるんじゃないですよ(笑)。メールを送った方が言ってるんですけど、都議なんか、どうでもいい!」ってね(笑)。「それより〈ものんくる〉の曲流せ!」っていうメールがたくさん(笑)…来てたので。

まあまあ、皆さんね。横やりが入るのも楽しかりけり…ですよ。ほんとに、人生はね。

「なんだよ、チキショー!」って横やりが入るところはね、やっぱ何てんですかね…

昔はね、AVとかね、エロDVDなんて物は無かったですからね。テレビ番組でなんかフックの(笑)…そんな話はいいか、昭和過ぎますね。

テレビ番組で「これ、来たな!」っていうのでね、早速、男性が取り掛かろう!っていうと、もう…一番いいところでコマーシャルになっちゃって、荒井注さんでイってしまったとかね(笑)。そういう事がすごいいっぱいあったわけですけど。

ま、そういう事を経て大人になるんですよ。真のオトナに。

なので、ま…何でも思う通りにしてる人は、赤ちゃんですよね。何でも思い通りになってるのは赤ちゃんですから、とにかく(笑)。

赤ちゃんは、主観的には万能…ね、全知全能、端から見たら無能ですからね。赤ちゃんがその事に気付いた瞬間に、人間の羞恥心っていうのが立ち上がるっていうのが、まあまあ…一般的なね、フロイドとは言いませんけども、一般的な発達の基礎ですからね。

思い通りになんないのがいいんですよ、世の中ね。

というわけで、まあまあまあ…「都議選の仇は取りましたよ、吉田沙良姫!」という感じですよ。あと角田くんね。

先週のO.A.の時は、まだMV…ワタシの初監督作品ですね(笑)。初監督作品っていうか、ま…正規の初監督作品ですね。水面下では、監督作…もう1000作ぐらいあるんですけど(笑)。この話繰り返しませんけどね。いろんな人に怒られたんで、繰り返しませんけど(笑)。

地下ね。地下作品としては、ワタシ監督作品、1000作ぐらいあるんですけどね。全部AVですけど(笑)。結局言ってますけど。

ま、ま、ま…今はそんな事してないですよ。まだ若かりし頃の話ですけども。

えーと…何の話だ?(笑)

そいで…PV。AVじゃなくてPV。あるいはMV。今、どっちが主流なんだ?…MVでしょうね…を監督したのは始めてで。

前回は撮影直後だったんで、どんなものになるかまだわからなかったんですが。編集とカメラをね、非常に優れたアートディレクターの澤野さんっていう方にやっていただいて。ワタシは監督として、全体を観てるわけなんですけれども。

非常に出来がいいので、ぜひ観てください。「ここにしかないって言って」って曲ですね。

アルバムタイトルが「世界はここにしかないって上手に言って」、それでリード曲のタイトルが「ここにしかないって言って」っていう、ちょっとした省略形っていうんですかね、ちょっとしたシャレになってるんですけど。

「ものんくる MV 新譜」あるいは「ものんくる ここにしかないって言って」で、もう今…検索したら観れる…かもねというぐらいで進んでますね。アルバムの発売は12日水曜日ということですね。あと3日。もう幾つ寝るとお正月…くらいなね。

はい。そんなわけで…何だっけ?

イベントにいっぱい来てくださったんですよね…人がね(笑)。すげえ、いっぱい来ましたね。何が観たかったんだろうな?って感じですけどね(笑)。

イベントの感想…は、いくつか来てますけどね。一番多かった感想は…

大スクリーンで30分、最後は…ワタシが風林会館から歩き出して、カット切れ目が無いまま、ずーっと歩いてると、途中から〈ものんくる〉が来たり〈けもの〉が来たり、韓東賢さん…「韓流最高会議」のね…あの韓さんが来たりして、最後は会場であるバルト9に入って行くっていうところを、いわゆるカット無し…流行ってますよね、最近ね。

なんですけど、それ八島くん(AD)が撮ってたんで、若干手ぶれてるんですよね。で、大スクリーンでそれを観たので「気持ち悪くなりました。」っていう意見が大多数っていう(笑)。

どんなイベントだよ!…大多数の人を船酔いにさせる…船酔いイベントですよね。

もう「船酔い」でいいと思いますよね、イベント名(笑)。「船酔い」でハッシュタグ…みたいなね。「#船酔い」って、そうすっと「粋な夜電波」が映画館でやってるイベントになりますよって。

これからも続けていきたいですね。やっぱり、「多数の人をこう…船酔いの状態にして帰したい!」っていう気分っていいますかね。

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(中略)

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ま、結果として…大勢の方を船酔いにさせたって事なんですけど(笑)。

まあまあ…それもまた良しっていうかね。はい。

思い通りにいかないのが人生でね。大人になる…って、話がまた繋がったわけですけども。

そうですね…思い通りにいかないと言えばですけどね、まだね…

前回フリースタイルやった時に混線があってね、メールの混線。「番組間違ってますよ!」っていう。「それ、ジェーン・スーさんの『相談は踊る』でしょ。」っていうメールがね、前回来て。前回かな?…前々回か、フリースタイルの時に来て。

やっぱりね、間違いって続いてますね。もう呼びかけましょうね。

人生相談やらないですよ。恋の悩みとかは。この番組は。お悩み相談やりません。

この番組は、訳ありで「岸辺のアルバム」を観てたら、ジョージ・クルーニーが出て来てビックリした…そういう事を報告する番組なんで!(笑)。

恋の悩みについて的確なアドバイスをする番組ではあーりーまーせん!

なので、この方で最後にしますけどね。混線もまた愉し…ということで。

2017-07-04 「菊地成孔の粋な夜電波 in 映画館」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

番組放送時間と同じ日曜夜8時に開催されたイベント、「TBSラジオ 菊地成孔の粋な夜電波 in 映画館」。

新宿バルト9に400名を集客。大盛況となりました。

全席指定でチケットも取りやすいし、ぜひともまた開催してほしいイベントです。

終始リラックスしたムードの中、スクリーンに大写しになった過去の写真を見ながら与太話。適当に棚から掴んできたCDから思いつくままに選曲

後半、前日ロケを敢行して用意したショートムービーに合わせてDJをするコーナーは、特に映画館というロケーションの利点が発揮されました。

新宿周辺を散歩していると、偶然〈ものんくる〉の二人と、〈けもの〉の青羊さんと、韓東賢さんと出会って、最後は会場のバルト9に入っていくというムービーは、臨場感とリアルタイム感があり、参加型イベントとして最高の演出でした。

それにシンクロして〈ものんくる〉〈けもの〉の新作の曲が流れた時は、このままこれをMVにしてもいいんじゃないかとも思いました。

DJタイムセットリスト、調べてみました。

01.Hot Head - Captain Beefheart & His Magic Band

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Doc at the Radar Station

Doc at the Radar Station

02. Ashtray Heart - Captain Beefheart

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03.Ain't That Easy - D'Angelo & The Vanguard

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BLACK MESSIAH

BLACK MESSIAH

04.Driving Out Of Town - ものんくる

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05.Patterns in a Chromatic Field - Morton Feldman

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Patterns in a Chromatic Field

Patterns in a Chromatic Field

06.Live It Up - POP ETC

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07.オレンジのライト 夜のドライブ - けもの

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めたもるシティ

めたもるシティ

08.Ennui Electrique - SPANK HAPPY

ANGELIC

ANGELIC

09.Ahhhhh - Bruno Pernadas

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How Can We Be Joyful In A World Full Of Knowledge

How Can We Be Joyful In A World Full Of Knowledge

2017-07-03 「新作は売れるしかないって声高に言って。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第318回は、まもなくリリースされる〈ものんくる〉待望の3rdアルバムを大特集。

発売に先駆けてほぼ全曲試聴。その合間にレコーディングの裏話など、かなり詳しいところまで聞くことができました。

トークの一部を文字起こししてみました。

※勝手ながら文中読みやすくするために、バンド名をあえて括弧くくりの表記にしています。

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菊地 はい、今日はすごい普通の感じ(笑)…「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。今週は〈ものんくる〉のヴォーカル吉田沙良さんに…ピンで…お迎えしまして、7月12日…もう一回申し上げます、7月12日発売のニューアルバム「世界はここにしかないって上手に言って」を、ほぼほぼ全曲試聴…しましょうかね。

沙良 はい!

菊地 というわけで、吉田沙良さんにスタジオに来ていただいております。お久しぶりです。

沙良 お久しぶり…でム…っす。「です」…「です」が言えなかった(笑)。

菊地 もう「です」すらね。「です」すら攣っています。

沙良 「デムス」って(笑)。久しぶりじゃないですからね。

菊地 そうですね。

沙良 菊地さんに会うの。なんか…

菊地 え〜…昨日の晩は吉田さん何されてましたか?

沙良 昨日のまま?

菊地 昨日の「晩は」…お互い滑舌悪いですね、今日(笑)。

沙良 (笑)。ちょっと聞き取りもできない。昨日の晩はですね…

菊地 はい。

沙良 新宿の街を練り歩いてましたね。

菊地 そうですね。それでなんか…お食事は何をされましたか、昨日は。

沙良 お食事ですか?

菊地 はい。

沙良 すごい高級なワインをいただいた記憶が、うっすらあります。

菊地 そうですね。これ…聞いてる人が混乱しちゃうといけないんだけど、昨日はこの番組のイベント…イベントがあるんですね。あ、今やってんだ!…今そのイベント、今やってんだよ、これ。

沙良 ほお〜。そっか。

菊地 うん。イベントを生で聞くか、放送を生で聞くか…まあ、放送でしょうねえ。普通生で聞くのは(笑)。

沙良 うん。

菊地 そのイベントで使う…ワタシがディレクションした30分のショートムービーに合わせてDJっていうコーナーがあるんですけど、そのショートムービーに〈ものんくる〉の二人と〈けもの〉の青羊さんと、韓東賢さんが出演してくださって。新宿ですべて路上ロケをしたので、その撮影をして…そして打ち上げで三丁目のワインバーに行ったという流れですね。

沙良 はい。

菊地 とまあ、そんなこんなでですね…さらに明後日ぐらいに会う気がしますね。

沙良 そうですね。

菊地 そうですね、放送的に言うと今日なんですよ。

沙良 はい。今日会ってますね。

菊地 今日会ってますね。

沙良 はい(笑)。

菊地 えっと…昼間からバッチリ会ってましたね。

沙良 そうですね。

菊地 それは何をやってたかっつーと…このアルバムの、いわゆる昔はPV、最近だとMVとか言いますけど。

沙良 はい。

菊地 ミュージックビデオ…何曲かミュージックビデオを作るんですけど、そのうちの1曲目を菊地成孔初監督作品」ということでですね(笑)。

沙良 はあ〜(拍手)。ヤバい。

菊地 もう撮り終わったところですね。

沙良 終わってますね。

菊地 ええ。もう大変でしたね。着替えが30回。

沙良 いやあ〜。すごい色んな事させられました。

菊地 そうですね。やっぱり…すいません、あんなに…追い詰めて追い詰めてね。

沙良 すっ…そうですね。

菊地 (笑)。蜷川ばりの追い詰めで。

沙良 いやあ〜…もうね。

菊地 「その歩き方がなってない!」「その歌い方のあごの上げ方がなってない!」

沙良 ほんとに厳しいですね、菊地監督は。

菊地 ミリ単位のね、指示が飛んで。

沙良 大変でした。

菊地 ええ。ちょっと途中…泣きにトイレに入ってしまって、出て来なくなってしまったといったようなね…事もありましたけど。

沙良 そうですね。それはすいませんでした、本当に。

菊地 とんでもないです(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 信じる人いるでしょうね。

沙良 いますね。

菊地 いると思いますよ。

沙良 危ないかも。

菊地 危ないですね。そんな事は絶対にしません。

沙良 (笑)。

菊地 ていうか、正直に言うと…まだ撮ってません。

沙良 はい。よろしくお願いします。

菊地 よろしくお願いします(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 ま、アルバム…「世界はここにしかないって上手に言って」。

沙良 はい。

菊地 「Please Tell Me Tenderly, The World Is Only Here」ですけども。

沙良 はい。

菊地 7月12日に発売されるわけですが…

沙良 はい!

菊地 ま、まず最初に申し上げたい事は…現場にあまり行かないプロデューサーですいませんでした!って事ですね(笑)。

沙良 いえいえいえ(笑)。

菊地 何回?…何回行ったかな?

沙良 2回です。

菊地 2回か。録音2回だ…ひでえな(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 打ち合わせ入れて4回ぐらいですよね。

沙良 録音は7回あったんですけどね。

菊地 はい。そのうち2回しか行ってないですね。

沙良 いや、でも本当にお忙しい時期だったじゃないですか。

菊地 そうですね。

沙良 全部かぶってるっていう。

菊地 〈けもの〉のアルバムジャズドミュニスターズのアルバムと〈ものんくる〉のアルバムが並走してたんでね。

沙良 はい。

菊地 はい。まあ、吉田さんにあらためて聞くのもなんですけど、出来のほうはどうですか?…ご自身の。

沙良 いや、もう…めっちゃ豪華なサポートメンバーに…ミュージシャンに、たくさん参加してもらったので…

菊地 そうですね。

沙良 う…売らないと!

菊地 (笑)。

沙良 今、もう必死な気持ちです。

菊地 そうですね。

沙良 みんなに買ってもらわないと…。

菊地 そうですね。いわゆる「ぶっ込んだ」ってやつですよね。

沙良 ぶっ込みました。

菊地 はい。バジェットぶっ込んだんで、相当売り上げないと…あれですね。前は〈ものんくる〉って、9人組で…

沙良 〈ものんくる〉解散ですよ。

菊地 いやいや(笑)。

沙良 9人組で…?

菊地 もう、だって解散っつったって、2人しかいないから、解散もへったくれもないでしょ(笑)。

沙良 いや、まあ…はい。

菊地 前はノネットで9人編成の、アコースティックが基盤のバンドだったんだけど、今回から変わったんですよね。

沙良 はい。

菊地 〈ものんくる〉はもう完全に…ま、前から実質そうだったんだけど…

沙良 はい。

菊地 今日は来てないけど、角田隆太くんと吉田沙良さんの二人ユニットになって、今作からはアコースティックではなくなって、ま…そうですね、これがお若い方に通じるかどうか…「『スティーリー・ダン』スタイル」っていうかね…

沙良 うん。

菊地 メンバーが2人で、サポートメンバーがめちゃめちゃ豪華だっていう…感じですよね。

沙良 はい。

菊地 1曲聞いてから、サポートメンバー紹介しましょうか。

沙良 あ、はい。

菊地 では、曲紹介をお願いできますか。

沙良 はい、「空想飛行」。


(中略)


菊地 ま、そんな豪華なね…メンバーですよね。

沙良 はい。

菊地 結構、総力結集した感じですよね。

沙良 ほんとですねえ。

菊地 まあまあ…僕がした事と言えば、「曲の長さを4分以内にしてくれ!」っていう事を、1000回ぐらい言ったっていうだけですよね(笑)。

沙良 はい(笑)。1000回ぐらい言われました。

菊地 「5分以上にしたら、ぶっころす!」みたいな感じの(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 あとは…そうですねえ…ちょっとアレンジメントで1曲1曲、「ここはこうしてくれ。」みたいなのを、ちょっと言ったぐらいですかね。

沙良 そうですね。すっごい…参考にさせていただきました。

菊地 ほんとですか?(笑)。

沙良 えっ、もう…こっちとしては…完璧に合わせて変えたんですよ。

菊地 はいはい。

沙良 菊地さんのおっしゃった事を取り入れて。

菊地 はい。

沙良 で、「こんな感じでどうですか?」って、菊地さんにもう一回戻したら…

菊地 うん。

沙良 「何にも変わってねえ!」って言われて。

菊地 (笑)。

沙良 「何にも変わってねえよ!」って言われて(笑)。

菊地 何にも変わってねえっていうか…「こいつら、俺の言う事聞く気ねえな!」っていう。

沙良 そうそうそう。

菊地 あ、あそこで心が折れて、現場に行かなくなっちゃったのね(笑)。

沙良 あ、そうだったんですか?

菊地 嘘ですよ(笑)。

沙良 (笑)。

菊地 行きたくてしょうがなかったんですけど。お菓子とか持ってってね、「吉田さん、ほらほら!」っつって。「今日のお菓子ですよぉ〜。」って、持って行きたかったんですけど…すいません、ほんとに。

沙良 いやいやいや(笑)。

菊地 ま、こんだけのメンバーが来ることがわかってたんで。

沙良 はい。

菊地 「ま、放っといたって出来るだろう…。」っていうね。プロデューサー絶対言っちゃいけないセリフですけどね。

沙良 (笑)。

菊地 「丸投げしときゃ、いいもんが出来るだろう。」ぐらいの感じで。で、まあ…上がりを聞いたら、とても良かったんで。


(中略)


菊地 ま、このアルバムで、僕がした仕事の一番…プロデューサーのほうにもね…

沙良 はい。

菊地 「オレ、いい仕事したな!」とか、あるんですよ。手応えみたいなのが。

沙良 はい。

菊地 ヴォーカリストにもあると思います。「この曲は良く歌えた!」とか。

沙良 はい。ええ、ええ。

菊地 「この曲はいまいちだった…。」とかあるじゃないですか。

沙良 あります。

菊地 でも、やっぱ時間の限りがあるから、いまいちと思っても出ちゃったり…

沙良 うん、うん。

菊地 でも、「これは一発でいいのいけちゃって!」っつって、何回聞いてもウキウキしたりとか、ありますよね。

沙良 ありますね。

菊地 うん。プロデューサー側にもあるんですよ。「これはいい仕事した!」ってやつとかね。

沙良 あー、はい。

菊地 今回のアルバムで、一番自分がいい仕事したなと思うのは、この曲をリード曲に選んだって事なんですよね(笑)。

沙良 おおーう。

菊地 この曲、本来捨て曲だったんですよね。

沙良 私の中では…短すぎて。

菊地 はい(笑)。

沙良 「みじかっ!」って思っちゃって。

菊地 だって…2分切ってますからね。

沙良 そうですね。

菊地 だって、昔のSP盤だって、こんなに短くないですよ。

沙良 そうなんですよ。だから、曲と曲の間にね…

菊地 スキットでしょ。

沙良 そう。スキットっていうんですか?…少し入ってるような曲に…

菊地 インタールードみたいなね。

沙良 そうですね。…にしようと思ってたんですけど。

菊地 うん。

沙良 菊地さんもだし、角田さん的には一番の推し曲って言ってて。

菊地 ああ、そうなんだ。

沙良 二人の意見が合致し…そうなって。でも、今となっては、すごい好きな曲です。

菊地 ですよね。「これ、ブロウアップして3分にしてよ。」っていう願いは届かなかったですけどね(笑)。

沙良 そうですね。

菊地 あっという間に終わっちゃうんだ、これ。

沙良 終わっちゃいますね。

菊地 あっという間に…長めのテレビコマーシャルに使われたら…完奏しますよ、これ。

沙良 ほんとに。ほんとに…よろしくお願いします。

菊地 ねえ?…だって1分49秒だもん。〈ものんくる〉の最短記録じゃないですか。ベン・ジョンソンじゃないですか。ねえ。

沙良 もう…ほんとに。その…CM…ほんとに。CM

菊地 (笑)。「その〜CM!…CM!」…そんなガリガリ亡者みたいになんないでくださいよ(笑)。

沙良 ほんとに!…ほんっとにそれです。

菊地 まあ、ワタシもね…緊張にまかせて、ボルトって言おうと思って「ベン・ジョンソン」って言ってしまいましたけどね(笑)。

沙良 違うんですか?

菊地 違いますね(笑)。中年にしかわからない失策をおかしてしまいましたけど。

沙良 (笑)。

菊地 まあ、とにかく短いんです。最短記録です、これね。1分49秒。

沙良 はい。

菊地 あっという間に終わっちゃうんだけど、この曲をリード曲にしようって決定した…ま、プロデューサー裁量っていうか権限みたいなものがあるとしたら…

沙良 うん、うん。

菊地 こんな短い曲をリード曲にしたら、普通ダメなんですよ。

沙良 へえ。

菊地 やっぱある程度の…3分はないとね、やっぱね。

沙良 うんうん。

菊地 なんだけど、どうしてもこれが一番いい曲だから…っていうことですね。誰でも歌えますし…

沙良 そうですね。

菊地 誰が聞いても詞が泣ける!っていうね。

沙良 はい。

菊地 アルバムタイトルが「世界はここにしかないって上手に言って」っていうタイトルなんだけど…

沙良 はい。

菊地 この曲のタイトルは「ここにしかないって言って」っていう曲で、まあ…一つの仕掛けになってるんですけど、聞けばすぐわかるんで。

沙良 はい。

菊地 ちなみに今朝撮っていて、ワタシが演技指導で吉田さんを泣かせたMVは、この曲のMVです。

沙良 はい。

菊地 え〜…リード曲の1曲ですね。アルバム世界はここにしかないって上手に言って」より、「ここにしかないって言って」。

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2017-06-26 「菊地成孔の粋な人生相談」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」第317回はフリースタイル

思いついた時にハガキを読み、思いつくままに喋っていたら、なぜかリスナーのお悩みにお答えしてしまっていた…そしてそれが実は深い!という菊地マジックが起きたトークの一部を文字起こししてみました。

今夜もカネで解決だ

今夜もカネで解決だ

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はい、えーと…メールいただきまし…

メールもね、なんでしょう…これ、多分番組間違えてると思うんですよねえ。

「恋の進め方と嫌いな女性の忘れ方について教えてください。」というメールを読んで)

これ…間違ってますよね、これね。ウチじゃないんじゃないですかね(笑)。

ま…電話とかね、間違い電話とかありますから。気を付けていただきたいわけですけども。

そうですね、これ多分ね、ジェーン・スーさんでしょうね。ジェーン・スーさんの番組にきちゃった(笑)…

でも、まあ…間違い電話にはね、間違え回答で返すってのが、やっぱり都市民としてのね…都市を生きる者…ね、アーバン・シチズンとしてですね(笑)、やっぱりこう…コミュニケーションってのがあるでしょうから。

と言ったのは寺山修司さんですけどね、亡くなったね。

「今、これだけ人と人との繋がりがデジタル化してくると、生の人間の繋がりというのは間違い電話にしかないのである!」って寺山修司が言ったんですよ。先生ね。凄い事言うな〜と思いましたけど。…そんなんどうでもいいですけど(笑)。

えーと…「恋の進め方」って凄いですね。

恋って進めて行くもんじゃないと思いますけどね。

どんどんどんどん勝手に転がって行くもんだと思いますよ。はい。

もっと言うと、「こじらせる」もんですよね、恋っていうのはね。と、今様に言うとね。今、ちょっとすいません…若ぶっちゃいましたけど。拗らせる…こじらせていくっていうね。

「メンヘラ」とか、よく言って…メンタルが恋愛時…特に恋愛時でしょうね、これね。なんかこう…具合が悪くなる方を「メンヘラ」なんつって。差別だと思いますけどね。

だって、恋愛するって、頭がおかしくなるって事ですからね。

全員メンヘラだと思いますけどね。恋愛してる人は。

「俺は正気だけど、恋してるんだ!」っていう奴がいたら、結婚詐欺か、それこそ病気ですよ…それ。

恋してる人、全員頭おかしいはずなんで。物事が進められるわけないですよね。物事進めるってのは、正気の作業ですから。進められないと思いますよ。

ですから「恋の進め方」というのは、原理的には無いですよね、これね。

すごい真面目に答えてんな。なんかジェーン・スーさんになった気分ですけどね(笑)。どんな気分だ!って話ですけど。

え〜…「嫌いな女性の忘れ方」…ここも重いですねえ。やっぱ絶対間違いメールだろ、これ。

だって女性ですよ、この方。女性が「嫌いな女性の忘れ方について教えてください。」っつーね。

まあねえ…物忘れは増えましたけどね(笑)。

物忘れって絶対増えてくもんですよね。

「最近さ、物忘れがさ…」っていう出だしで、「…きれいさっぱり無くなったんだよね。」っていう台詞聞いた事あります?、皆さん。無いですよね。

「最近さ、物忘れが…」っつったら、「いいよ、もう!先まで言わなくて…激しくなったんでしょ?」っていう…もう、それだけしかないですよね。だから物忘れってのは増えてくもんですけど。

とはいえ、やっぱ「嫌いなものを忘れる」っていうのは、フロイドでいう…

ワタシ、信じてる学問、フロイドしかないんで。フロイドでいうと…

「フロイドしか信じてない。」って、フロイド以上に音楽を信じてますけどね。学問なんてクソみたいなもんですけども(笑)。ま、そんなクソみたいなもんの中でも、フロイドしか信じてないですけど。

「嫌いなものを忘れる」っていうのは、フロイド的に言うと、一番難しいですよ。

好きなもんのほうが、まだ忘れやすいですよね。

忘れるって、要するに「どうでもよくなる」わけでしょ。「しらける」って、ほんとに難しい事で。

例えば…それこそ社会派みたいになっちゃうな、気を付けよう。今回ばっかりは特例ということで、社会派になっちゃいます。相談事に答えちゃったりなんかしてね(笑)。相談事に答えるタマじゃないですけどね、はい。

「相談事にも答えない、自分も相談しない」っていうタマですけどね(笑)。それはともかく。

あのね、例えばですけど…「ストーカー」って言葉も、ギリギリの用語だと思うんですよ。

だって、一回付き合って上手く別れられなかった人が、しつこく付いてきたりする事を、「ストーカーになっちゃってさぁ、彼が。」と平然と言う人いますけど。それ、どうかなあと思いますよね。

上手く別れられなかったら、絶対、未練で付いてきますよ。

昭和ではそういうのをねえ…何つったらいいんでしょう…「痴情のもつれ」とかね、「怨恨」とか言ったもんですけどね。

ちゃんと別れ…上手く話がつくならともかく、つかなかったら、そら追っかけるよ…と思うんですけど。

ま、ま、それはともかくですよ。何が言いたいかっちゅうと…

そんななっちゃった人が、ある日待ち伏せされてガンッ!って現れた時にどうしたらいいでしょう?…って、よくなりますよね。

そういう人が現れたら、とにかくよく言われるのが、無理繰り拒絶したりね、あるいは懐柔しようとして仲直りしようとしたりするのは…難しい…難しいっていうかイージーなんだけど…イージーっていうか、反射的になっちゃいがちなんだけど、あとあと考えると怖いですよね。

やっぱりね、ネジを外してデプログラミングしないといけないの。

要するに、しらけさせないといけないんですよね、情熱ってのは。あ、もう要らない情熱はね。

「要らない情熱なんだけど…」って思われたら、ブロックしようとしてもダメですよ。ブロックしたら絶対来ますからね。

「僕から逃げようったってダメだよ!」っつってね。

「逃げれば逃げるほど、君は僕に近づくってわけ。だって地球は丸いんだもん!」っつったのは、フォーリーブスですよね(笑)。

相当な懐かしさですよ、今(笑)。

サブが比較的トシだって事を利用してね、誰が聞いてるかわかんない…若者が聞いてるかわかんない番組で「フォーリーブス」って言ったって、しょうがないんですけど(笑)。

ヤバいですよ、だって四つ葉のクローバーからきてるんですからね、フォーリーブスね。ま、それはともかく。

…ダメなの。デプログラムするためには、しらけていかないといけないんですよ。

さて、どうやってしらけていこうか?…嫌いな女性を忘れるのは誰ですか?…あなたですよね。だから、あなたがしらけなきゃいけないんですよね。

あなたが、自分で自分の嫌いだっていう感情をデプログラムして、その人のことを忘れる…っていうか、別にどうでもよくなんないといけないんでね。

さて、その時に必ず必要な過程は何か?…「なぜ嫌いなのか?」を徹底的に自分に問うということですね。

そいつがどんだけ嫌いで、どういうふうに嫌いで…ってことをね、本当に…上っ面じゃなくて、どこまでもどこまでも追求するんですよ。つらいと思いますけど(笑)。

やっぱりね、痛みが伴いますからね。何か対価を払わないと事は成せないので。

やっぱ、こう…どうして嫌いなのか?を問うの。で、なぜ嫌いなのかを、どんどんどんどん問うていって、大抵行き当たります。近親憎悪だってことに(笑)。

もう…完全にね、自分の内部に無い原因で人を嫌うってことは、ほぼ無いですよ。人のことを嫌いになる…

すごい真面目な番組になっちゃったな。今、戸波さんが感心している顔が見えて、ちょっと嫌なんですけど(笑)。

感心しないでください!ってね。オレに感心するな!ってことですけども(笑)。

自分の内部に全く無いものってありますよね。自分の外部にあるもの…その外部にあるものが原因で誰かが嫌いになることって、原理的に無いです。

自分の内部にあるものが、その人を嫌いになる理由絶対なってるんで、そこまで降りていくの。

そうすっと、「あ、自分の内部にあるもんが原因で、その人が嫌いなんだな。」って時に、「しらけ」の「し」がやって来ます(笑)。あと、「ら」…「け」って詰めればいいんでね(笑)。そんで「しらけ」は完成するんで。

その頃にはもう忘れてんじゃないですかね。

すごーい。人生相談って、すると20分も掛かるんですね(笑)。めんどくせえ仕事!(笑)。

ジェーン・スーさんをディスってるわけじゃありません、本当に。ええ。立派なお仕事だと思います、人生相談は。

はい。え〜…ですね。次の曲いきましょうかね(笑)。

人生相談って、ハガキ1枚でワンブロックもっちゃうね。すごいなあ。

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Tropical Rain

Tropical Rain

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2017-06-21 「なるようになるマン!」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「粋な夜電波」第316回放送は、久しぶりのジャズ特集。まだ日本ではあまり知られていないスティーヴ・リーマンの音楽を紹介。

マニアじゃなくても面白いジャズ薀蓄を交え、スティーヴ・リーマンの最新作に至る足取りを解説。最もエッヂなジャズ求道者が辿り着いた結論とは?

トークの一部を文字起こししてみました。

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Mise En Abime

Mise En Abime

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今週は久しぶりのジャズBAR…というかね、「JAZZ ATTITUDE」…「ジャズ・アティチュード」って名乗るのも2〜3年ぶりになるんで。ヘタしたら…ほんと2〜3年ぶりですねえ。

ジャズ特集ですね、簡単に言うとね。ま、「電波ジャズ喫茶」ですよね。

「遅まきながらのジャズ界のリーマン・ショックと題しまして、スティーヴ・リーマンっていうサキソフォン奏者…いかにこの名前がめんどくさい名前かっていうことは口上で申し上げましたが。彼の音楽を特集しますが…

口上でね、すでにワタシ、ミスちゃったかもしんないのね。

冒頭で流したスティーヴ・コールマンね、コールマンのほうですね。スティーヴ・コールマン無伴奏ソロを、あたかも昨年録音されて昨年リリースされた新作であるかのように言ってしまいましたけども。

日本盤がTZADIK(ザディック)から…TZADIKはジョン・ゾーンレーベルですけども、TZADIKから日本盤が出たのが昨年で、これ録音されたのは…もう2007年ですから、10年前に…2007年ぐらいかな?…そのあたりですね。ほぼほぼ10年ぐらい前の作品ですので。

そこらへんね、ジャズマニアの方はうるさいですからね。ま、そういうこともあるので、スティーヴ・コールマン無伴奏ソロは昨年の新作ではありません。

というわけで、スティーヴ・コールマンならぬ、そしてデイヴ・リーブマンならぬ、スティーヴ・リーマンですけどね。

スティーヴ・コールマンですら、「そこそこのジャズファンだよ、俺は。」って言う人だって、名前ぐらいしか知らないっていう人多いと思いますよね。

デイヴ・リーブマンはさすがにね、マイルス聴きゃあ、出てきますからね。

口上でも言いましたけど、マイルスの番犬ですよね。

マイルスはBE-BOP発なんで…口上と同じ事言ってますけど…ビーバップ発なんで、ツートップでフロントにトランペットサックスがいるってことは、いろんなことやったマイルスですけど、やっぱ崩さなかったですよね。どの時期もね。

その役割なんですけど、ビーバップの時はチャーリー・パーカー&ディジー・ギレスピーですから、ほんとにツートップって感じで、押しも押されぬツートップが同じようなソロをとっていくっていうのが売りだったんだけど。

マイルスの…もうほんとにジャンル付けられないね、マイルスミュージック」としか言いようがないんだけど。

マイルスがやったことっていうのは…「番犬」ですよね。御主人様であるマイルスが音数少なく、こう…淡々と…ギリギリ手抜きぐらいの(笑)…音数で演った後、「行け!」っていうと番犬がワンワンッ!っつって、ジョン・コルトレーンとかウェイン・ショーターとかデイヴ・リーブマンとかが、もの凄い勢いで猛烈に吹きまくって。

聴いてる人が「マイルスいいな。いいけど、ちょっと欲求不満だな。」っていう気持ちを全部ガブガブ噛みながら、もの凄い勢いで吹いて…問題を解決していくっていう。

だから、ま、番犬の役割ですよね。いい意味でですけどね。用心棒っつってもいいですけど。

とまあ、そんな前置きで始まりました。スティーヴ・リーマンは、なんと…

今回「ジャズ・アティチュード」なんで、ジャズに詳しくない方が聞いたら、もう寿限無…っつーか、何だかわからないと思うんですけど(笑)。一切のエクスキューズ無く、「ものすげえジャズマニアを相手に喋ってる」っていう体で進めますので。

「知らない話題でも、面白い!」っていう感じで聞いていただければ…という感じですけども。

スティーヴ・リーマンはなんとですね、アンソニー・ブラクストンとジャッキー・マクリーンに師事した…という(笑)。もうこの段階でジャズマニアは吹くっていうね。

アンソニー・ブラクストンっていうのは、のちに…フィラデルフィア大学じゃなかったかな?…ここらへん記憶曖昧ですけど、相当有名な大学理系数学の先生になった人ですからね。フリージャズですけどね。チック・コリアと「サークル」やってた人ですけどね。

一方、ジャッキー・マクリーンジャッキー・マクリーンですからね。ま、マイルスのヤク友達ですよ。ジャッキー・マクリーンは。正直言って(笑)。

マイルスハードバップ期の…チンピラ期の友達ですよね。普通のハードバッパーですよ。良い意味で。それ以上でも以下でもない、普通のハードバッパーで、麻薬が大好き…っていうことですけどね(笑)。

ワタシが使ってるアルトサックスモデルは、ジャッキー・マクリーンと同じモデルを使ってますけども。まあ、それはどうでもいいんだけど。

この二人ですよね。かたやチンピラのハードバッパー、かたや後に大学数学の先生になるインテリのフリージャズ。この二人に師事したっていうのは、そうですね…何っつったらいいんだろうね、まあ…好一対ですよ。

で、そのスティーヴ・リーマンですけど、やっぱりさすがに一筋縄ではいかず、「オクテット」…「オクテット」は「オクトパス」の「オクト」…「8」ですから。8人組のバンドを率いておりまして。

2009年と2014年にアルバム出ております。

1曲目…先ほど聞いていただいた曲は2014年…言っちゃ最近のほうですね。

2009年盤も2014年盤もメンバーは全く同じでして。ここになんか生真面目さっていうかね。

普通3〜4年も経つと、メンバー替えたり、一人ぐらい違ったりとかね、するもんですけど。

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(中略)


はい。というわけで、スティーヴ・リーマンに戻りますけども。

先ほどフランス語が出てきて「そのフランス語がフランス憧れじゃなくて、アフリカに目が向いている可能性がちょっとある」という事と、あと「『フロウ』っていうヒップホップの用語がちょっと入ってる」という事と、しかし「11〜12年に爆発する『ブラックレイディオ』によるインパクトを、あまり受けていない」という3つの点が、全部なだれ込むようにしてスティーヴ・リーマンの最新作に結実しています。

ワタシはスティーヴ・リーマンの作品としては、これが一番好きです。

最新作は昨年の作品で、番組でも既に1曲ご紹介していますが、オクテットを捨てまして、スティーヴ・リーマンは「STEVE LEHMAN & …」…これ未だに発音出来ないんだけどね、「セレベヨン」だと思いますけど。近似値で。

というのは、これがウォロフ語が…ウォロフ語はヨルバ語と並ぶアフリカの2大言語勢力で、相当広い地域で話されている言葉ですけれども。

なんとスティーヴ・リーマンはどこに向かったかというとヒップホップとの融合」ですね。

ラッパー2人、そしてサキソフォン2人…という編成で、新しいバンドをやっています。

つまり、ジャズを新しく…何っつったらいいのかな?…ジャズにトラディショナルな側面というのを求めずに、「どんどんどんどんジャズは新しくなっていくんだ!」っていうふうに、考えたがる人たち…の結論というのは、結局スティーヴ・コールマンも…リーマンじゃないですよ。番組の最初にかかったスティーヴ・コールマンも80年代にヒップホップラップと接近しましたし。ま…やめちゃいましたけど。

デイヴ・リーブマンは…最近は作品出してないですけど、ラージ・アンサンブルですよね。要するにビッグバンドっていうか、比較的大きめの編成でアレンジングしていくっていうとこにね、行きますよね。

ラージ・アンサンブル、そしてヒップホップの接近…ね、ワタシとやってる事おんなじじゃないか!ってね。

「菊地ナルマン」…じゃないか!って結論ですね、今日の結論としては(笑)。

「菊地成マン」ということなのではないかな?っていうことですが…とんでもない結論に落ち着きましたけど(笑)。

ま、この結論を巡って、来週もジャズ特集にしようかな?と思っている菊地ナルマンがお届けしております、「菊地ナルマンの粋な夜電波、そろそろお別れの時間でございます(笑)。

来週日曜夜8時…まあ、相当高い確率で、ゆるゆるのフリースタイルになると思いますけど。ひょっとしたら「ジャズ・アティチュード」が続くかもしれないですね。

「そのままジャズ番組になっちゃえばいいじゃん!なるマン!」って感じですよね。

「なるようになるマン!」って感じだと思いますけども。

SELEBEYONE

SELEBEYONE

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2017-06-12 「オン・ザ・ロックメン宣言。」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

TBSラジオ菊地成孔の粋な夜電波」第315回放送は、久しぶりのフリースタイル

ゆるい話題と小粋な音楽の通常営業。番組のトークの一部を文字起こししてみました。

Feel

Feel

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Freedom TV

Freedom TV

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はい、どうも。「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャンの、そして…

「好きな夏の食材」はですね、全部やっぱ天ぷらで食いたいですね。串揚げでもいいですけれども。まあ、揚げて食いたいですね。

「好きな夏の食材」3位、茄子。2位、鰆。1位……っていうね。氷が(笑)…一番好きですよ、やっぱね。

「氷の天ぷら…うん、「氷の天ぷら」最高でしょ。天つゆで、こう…カッとね(笑)。

日本人は、あの…アイスクリーム天ぷら」なんつって、「ビックリ!」なんつってたのが昭和ですよね、あれね。40年代だと思いますけどね。

いつまで経っても「氷の天ぷら」出ないんでね。「いつ出るんだ、いつ出るんだ?」と待ち望んでおりますけれども。

氷…本当に好きですねえ。

氷、売ってるでしょ?…昔はほんとにね、氷屋がガシガシかき出して、売りに来たもんですけど。ワタシのホーム銚子のほうなんかだと。まあ、東京でもそうでしょうけども。

今はコンビニでね、氷売ってますよね。ビニールで…何だ、ジップロックみたいになってパチッとやる…あの氷があるじゃないですか。

あれ、まあ…なんか見ると買っちゃいますよね。

あの…「見ると買っちゃうシリーズ」ってあると思うんですよ。ティッシュとかね。ペンとかね。

見ると要らないけど買っちゃうっていう…で、なんか溜め込んじゃうっていう…フロスとかね。今、多いですよね。

キャラメル買い込んじゃう人とか。

ワタシ、それが氷で。氷を…すごい買っちゃうんですよ(笑)。

氷室がいつも満タン!っていうね。製氷室の脇のほうに氷がちょっと…しかも半分使った氷の袋がいる…なんて事がありえないっていう…菊地成孔が、TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。

氷はね…何でも氷で飲むの(笑)。

飲むって、水とかを。生(き)で飲まないわけ。

夏場は水なんかは、キンキンに冷えてても氷で飲みますね。

要するにオン・ザ・ロックメン」ですよ(笑)。菊地〈オン・ザ・ロックメン〉成孔ですよ。

オン・ザ・ロックですよね、全部ね。

だからもう…何ていうか、素麺オン・ザ・ロックメンですから。韻踏んじゃってもう。何つーか、ざる蕎麦オン・ザ・ロックだし。

まあまあ…「水のオン・ザ・ロック」ですよ。一番美味いのね。

やっぱりかき氷の…何て言うんですか…達人は、一番好きなのが「スイ」だって言いますけどね(笑)。

あれと同じで、「水のオン・ザ・ロック」が一番美味いですねえ。

あとは、何ですか…最近ハマってるのはね、コカ・コーラの…太んねえやつあるでしょ?…ゼロ・ファットの。0ファットのコカ・コーラに、0ファットの三ツ矢サイダーを混ぜるの。それオン・ザ・ロックでやると、めっちゃくちゃ美味いですよ。

みなさんも是非お試しください。

あまあまあ…夏の飲み物は、意外と皆さん混ぜないんで。混ぜていきましょう。

結構な割合で…雑に作っても、カクテル美味しくなりますんで。

で、締めにいい氷入れときゃね。だいたい様になりますからね。

だいぶ時間作れますね、あれでね。

ワタシなんか家で音楽聴く時間が長いんで。どうしても音楽聴きながら、夏場…喉渇きますからね。

ガキの頃からね…「腹空かしの喉渇かし」でね。

「腹空かし」のほうはだいぶ治りましたけど、まあ…あんま食えなくなってきた(笑)…わけですね、やっぱ54にもなるとね。ガキの頃はめちゃくちゃ食ってたんですけどね。

「喉渇かし」は54になっても変わんないんで、もう喉乾いて乾いてしょうがないですね。

喉乾くと…あんまり喉渇きすぎて、病気じゃないかな?と思って、「喉かわく 病気」で検索すると、すごい怖いのがいっぱい書いてあるんですけど。でも、全然それなった事ないっすね。

54年間喉渇きっぱなしなんですね、やっぱね。

やっぱ、人間どっか渇いてないとダメっすよ(笑)。渇きが無いと…ダメだと思いますよ。

バカみたいな事言ってんな、オレ(笑)。


(中略)


もう1曲いきましょうか。

SOIA(ソイア)さんって人です。S・O・I・Aですね。

SOIAさんはね、オーストリアオーストラリアじゃないぞ…オーストリアなんですね。「H・I・O・P」ってアルバムが出ました。

ウィーンを拠点にしてるのね、この人。

ウィーンもね、ワタシね…ウィーンは思い出深いですね。ウィーン、5〜6回仕事で行きましたけどね。

え〜…「あんな事があった、こんな事があった。」ってことを、ラジオで一切話せない街ですね、ウィーンは。

はい、もうヤバい事しか起こんないです、ウィーンは(笑)。

ウィーン少年合唱団」なんかがいるんでね、ウィーンはいい所だと思ってる方が多いでしょうけど、「第三の男」の舞台になった街でもありますからね。

ウィーンは終戦直後から今日にかけてヤバい所ではありますよ。

闘犬やってたりするからね、地下で。これ、ギリギリ言える(笑)…話ですけどね。

昼間ね、ウィーン地下街歩いてたら、「何でタワーレコードの前にこんなに血痕…『けっこん』ってマリッジじゃなくて血の痕ですけど…床に血痕が付いてるんだろう? おっかねえな。」と思って、夜同じ場所行ったら、闘犬やってて。賭けの闘犬やってましたね。ヤバい所でしたよ、もう。

ま、これが…ウィーンで話せるギリで、これ以上は全部放送NGって街ですけど。

そんなオーストリアウィーンを拠点に活動しているSOIAさんですけども。

ビートメイカーのMezって人ね、エレクトロソウルをやるんだけど。あのね…音楽用語で「スティッキー」って言うんですけど、粘り着くようなビートね。さくさくさくさく…さっぱりさくさく行くんじゃなくて、粘って粘って行くビートってのが、アメリカで最初にこう…当たり前ですけど、流行るんですね。アフロ・アメリカンの人たちが粘りを提出するんだけど。

比較的…アフロ・アメリカンの人って、自然体でやってるから、もう飽きちゃったらやんなくなっちゃうんだけど。

で、それを素晴らしいって思って継承するのは、やっぱヨーロッパの人が多いんですよ。

今、打ち込みの音楽なんかで、スティッキーなビートね…粘って…要するに「ドッ・ツッ・カッ・ツ、ドッ・ツッ・カッ・ツ…」って普通に行かないで、「ドツツッ・ド・カツッツ、ドツツッ・ド・カツッツ…」って、つんのめってるような粘ってるような感じのリズムってのを大切にしてんのは、もうL.A.、N.Y.、アトランタとかではないですよね。

また今さっぱりしだしてる中、じゃあ何処が粘ってるか?っていうと、大体ベルリンとかウィーンとか、ヤバい…夜が怖い街(笑)…に、だいたい集中してるんですよね。面白い現象です、あれ。

次に聞く曲も完全にそれもんですね。

アメリカでもう今こんなにスティッキーにやっちゃうと、ちょっと「ププッ。」って感じになっちゃうんですけど、まあ…ウィーン平均だと、これが今クール!って感じでしょうね。

アルバムは昨年、グレイトヴィンテージである2016年に発表されました。SOIAで「H・I・O・P」より「A Porcupine’s Agenda」。色の名前ですね。聞いてください。

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H.I.O.P.

H.I.O.P.