ゴーストライダー Ghost Rider


公開前に批評家に見せなかったので、どうせろくな出来じゃないだろうと思ったら、案外楽しめた。B級どころか控えめに見てもBマイナス映画としてだが。やたらと都合の良い無理なストーリー展開や、平面的な登場人物などに対して、文句を言うだけ無駄というもの。

父親の命を救うために悪魔に魂を売ったバイクのりの話だが、ここで楽しめるのは、たぶん原作(これも「スパイダーマン」同様マーベル社の漫画)のシリアスな雰囲気を損なうであろう、場違いな感じのあるニコラス・ケイジのユーモアだ。ニコラス・ケイジは、一種不条理感ある微妙でないユーモアが、役柄と関係なくにじみ出てきてしまう俳優で、その特徴が最大に生かされているのは「ワイルド・アット・ハート」や「レイジング・アリゾナ」だと思う。ゴースト・ライダーのキャラクターは「ワイルド・アット・ハート」の偽エルビスに近いキッチュさ、「Vampire’s Kiss」で実際にゴキブリを食べた悪趣味(音楽の趣味もひどい!)さを思わせる。

私は、いつの間にかニコラス・ケイジのファンをやめ、最後に見た作品は「アダプテーション」。それでも、見ていない主演作品を全部すらすら言えてしまうのはどうしたことだ。例えば、ブラッド・ピットニコール・キッドマンだったら、彼らのファンを除き、全作品は覚えていない気がする。盛りはとうに過ぎたとはいえ、いまだにトム・クルーズ級の最後のスターの一人かもしれない。

自宅コンサート&スイーツ

 

17日夜の自宅コンサートはバラエティに富んだ音。月一とはいえ、毎月続けていくのは結構しんどい時もあるが、今回は数ヶ月ぶりの盛況で、出演者も入れて20人以上集まり、用意したビールも売り切れた。

モビーに似た外見のJoshua Freidは、ラジオのダンスミュージックやジングルなどをライブサンプリングした音のコラージュ。自動車のハンドルでサンプル速度を調整し、コンピューターとつなげた古靴の底を叩いてドラムサンプルを演奏、と見た目も楽しい。

Julianne Carney & Lathan Hardyはバイオリンとサックスのデュオ。奇をてらわないが息の合った、安心して聞ける即興演奏。

Ryan Jewell, Mike Brown, Ed Changはパーカッション、ウッドベース、エレクトロニクスによる即興。私は終わり10分ほど、観客の後ろに位置するロフトからおもちゃとボイスで参加。どこから音が聞こえてくるか分からない、不思議な効果が出せたと思う。


寒い3連休だったので、元気が出そうなお菓子を焼いてみた。メレンゲをオーブンで焼いて、ローズウォーターを混ぜたホイップクリームラズベリーをのせただけ。見た目きれい。簡単で美味しい。