最近の新日プロレス観戦

2015のG1とか、2016の1.4とか、気づけば最近感想をあげておりませんでしたが、先日の4.10<INVASION ATTACK 2016>の現場観戦と昨日の5.3<レスリングどんたく 2016>のテレビ観戦の感想とかあげてみる。


ちと、3月4月はバタバタしてて、オンタイムで感想をあげられなかったので、昨日のどんたくとまとめて思ったことを。



4.10の両国の時は、気が付けば客席は黒い衣装(=「ロス、…、デ、ハ、ポン!←まだ覚えられてない・汗」、すなわち内藤選手たちのファンが多く、声援も他の勢力に劣らない感じで、逆に5.3の福岡は、それほどではなく、ケイオス勢とか各チームに声援は分散している感じ。


これは「蝸牛考」的なブームの伝搬のタイムラグなのか、先日の両国に内藤ファンが詰めかけたのか、ちと、このあたりが気になっているわけですよ。



そして、改めてハナシを戻して4.10.

IWGPのかかった最終試合。ベルトがかかっているシングルマッチでも、いつも通りの全員で攻撃する内藤勢。
一方、あくまで一人での戦いを続けるオカダ選手。最後にSANADA選手も登場しダメ押しで内藤選手勝利。
ケイオス勢は石井・後藤選手が駆け付けたけど、当然時すでに遅し。
試合後のマイクでは「全員でくるのわかってただろうに何も対策をしてないのが悪い」的なコメントの内藤。


これまで、そーいうのはバレットクラブが得意だったんですが、ベルトがかかった試合は、最終的に「帰れコール」とか「ボスのオトコギで配下を帰らせる」とかで「普通のシングルマッチに戻る」ってのがお約束だったんですが、それとも違う。

ある意味「実力は正々堂々と戦う方が上だから、試合に負けて勝負に勝った!」的なエクスキューズがケイオス側にも成り立つんで完全に優劣をつけたわけでもないんすが、それでも納得できない部分もあり。


「煽る」という意味では、成功していると思うんですが、この先に「魅せてくれる景色」がどのようなモノか、「何を魅せる?」という期待半分、「ずるしてとったベルトで何するの?」という嫌悪感半分って感じで、久々に気持ちが動いた試合観戦でした。
※ちなみに、その前は、オカダ選手が1.4に再登場して棚橋選手に宣戦布告したとき。「元ヤングライオンが何言っちゃってんの?っていうか、こんな大舞台であんなこと言わされて大変!」という同情半分、「ビックマウスはプロレスのセオリーだから、まあがんばれや」的激励半分、でした。




で、そんなモヤモヤ気分の4.10からの、5.3.

内藤勢がそれぞれ、なべちゃん改めEVIL選手対後藤選手、SANADA選手対岡田選手、内藤選手対石井選手、と大勝負連発。


最初のEVIL対後藤は、逆に後藤さん、イイとこなしコンボからのケイオス入りしてもまだ負けて、このあとどうすんのよ?って内藤云々とは別のところで心配ですが、それはそうと、SANADAもオカダも双方の身体能力の高さを見せつけるいい試合。


で、メイン。

正直石井選手がココで?というのは、ちょっと内藤に賛成。
でも、ココに出るのはもう石井選手しかいない、というのも事実。

でも、やはりココでも「全員野球」ならぬ、「全員プロレス」。
プロレス上の展開の1つとしてはアリだけど、毎回それじゃあ、面白くないんだよな。つか、そもそも卑怯だし。


構図としては「体制に反抗する内藤」というのは、わかりやすいし共感されるんだろうなあ、という点で納得。
同時に、ファンの増え方として「既存の「オカダVS棚橋」という既存の二極対立構造ではなく、新たな「極」の発生に自分たちが関わっている」という気持ちも内藤の戴冠に上手にリンクして盛り上がったという印象で納得。(安定と退屈は紙一重だから、新しい動きに気持ちを持ってかれる、というのはケイオスでも、鈴木軍でもバレットクラブでも感じたので。今回はまだケイオス寄りの気持ちなのでwノレなかったけど)



ただ、あの試合展開を観る限りでは、内容選手の言う「新しい景色=やりたいこと」が今のところ「無礼な態度」と「全員プロレス」しかイメージできないんだよなあ。
「無礼な態度」は、スタンスでしかなくて、「景色」ではない。
「全員プロレス」は、手法でしかなくて、「景色」ではない。

今のまま、「無礼な態度」と「全員プロレス」で、この先もすべてのIWGP挑戦者を退けたとしても、私には魅力的ではないんだよな。


「新しい景色」ってなんだ?


レインメーカーの「金の雨を降らせる=興行を成功させる・業界を盛り上げる」でもなく
鈴木軍みたいに「全部ベルト奪取したうえで、相手もベルトもリスペクトしないで、嫌われまくる」でもなく
なんだろう?


まあ、「あっせんなよ!」って言われちゃうかもしれないけどw

楽しみに待ちましょう。

次は大阪か?