いい文章を書く極意

だいぶ前に教えられて,なかなかいつもは実行できずにいる,
「いい文章を書く極意」というものがあります.


『一定のノルマがあるとして,
その2倍の文章を書いて,半分にまとめる』


コレです.
例えば「読書感想文を原稿用紙3枚で書け」というノルマが
あったとしたら原稿用紙6枚ぶんの文章を書いた上で
原稿用紙3枚にまとめるというわけです.


個人的に言わせてもらえば,
確かにこれは効果がありました.
ここに書いた文章の中で好評だったもののいくつかが
その方法で書いたものだったのです.


どうしてそういう結果を生むのかというと,
これは実は単純な話で,
言いたいことを言いたいだけ書いて,
それを要約したのでいいところだけが残った,という仕組みです.


ただ,既に述べましたがこの極意,
いつも実行できるものではありません.
一番のネックは作業時間です.


ノルマの2倍書いて,
そのあとその半分の文章を書くわけですから
単純に文字を書くことにかける時間は3倍.
実際は要約する作業が大変で
これに時間をとられるのでそれ以上かかります.


さて前回,私は日記の適量について述べたわけですが,
書き終えた時点で私は,
その内容がどちらかというと長文を書く人を対象にした内容かな,と
考えていました.


しかし,必ずしもそうではなく,むしろ見かたによっては
「長文を書いて面白いと思われないくらいなら,
短い文章にしておいたほうがいいんじゃないか」
・・・と考えてもおかしくないことに気づきました.


ただ,今回とりあげた「極意」を考えると,
短い文章で面白い内容を伝えるためには
そこに,長文と同じくらいの内容が凝縮されているべきで,
それはむしろたいへんなことではないでしょうか.


もっとも,そんな複雑に考えなくても
短い文章で簡潔に言いたいことをまとめられる人は
普通に尊敬されますけどね.