多経路乗車券

立川発、西立川行きの片道乗車券です。
通常この区間であれば青梅線で一駅、130円なのですがずいぶん遠回りをしています。

経路は以下のとおりです。

立川(中央本線)御茶ノ水(総武本線2)錦糸町(総武本線)佐倉(成田線)成田(成田線2)我孫子(常磐線)新松戸(武蔵野線)武蔵浦和(東北本線大宮)大宮(新幹線)熊谷(高崎線)倉賀野(八高線)拝島(青梅線)西立川
以上営業キロ338.8kmで、運賃は5,780円です。

路線名を見てみます。
立川(中央線)御茶ノ水……路線名称に詳しい方はここで新宿〜代々木間は山手線ではないかと思うかもしれません。路線名称上はそのとおりなのですが、マルスシステム上は逆転しており神田〜塩尻間の全区間が「中央東線」として扱われています。
総武本線2……印字上は「総武」です。総武線のうち、御茶ノ水錦糸町間が該当します。「総武錦糸町線」「御茶ノ水支線」とマルス端末上では表示されるようです。
成田線2……印字上は「成田線」です。成田線の成田〜我孫子間、通称我孫子支線とも呼ばれる区間です。常磐線からの直通列車がある一方、成田線からの直通がないので実質的に常磐線の支線とも言える状態です。
東北本線大宮……印字上は「北与野」です。埼京線東北線の接続駅は大宮と赤羽と2つある関係上、どちらで接続するかを明確にするための措置です。武蔵浦和以北のみを利用するとこの路線名となるようです。なお赤羽接続は「東北本線赤羽」、印字は「北赤羽」です。

マルスシステムにより発券される乗車券は、路線数が10までであればすべての経路の磁気情報を記録することができるので、自動改札機を通過できる85mm券で発券されます。11経路以上の場合は磁気情報が入りきらないため120mm券で発券され、自動改札機が通過できないことを示す(X)マークが右下に印字されます。

この乗車券の経路数は、1.中央東線、2.総武本線2、3.総武本線、4.成田線、5.成田線2、6.常磐線、7.武蔵野線、8.東北本線大宮、9.大宮乗換、10.新幹線、11.熊谷乗換、12.高崎線、13.八高線、14.青梅線の計14経路です。経路数には新幹線の乗り換え駅も含まれます。

なお乗車券券面を見ると経由欄に「青梅」と手書きで追記されています。入り切らない経由を手書きで追加するようマルスシステムから指示された為ですが、青梅駅があることから本来は「青梅線」と「線」まで記入するのが正当です。記入欄が狭いためかもしれませんが。

なお右上に東京駅の途中下車印があります。上記経路上には東京は含まれませんが、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第70条の規定に従い経路外の乗車が認められているため東京駅での途中下車が可能です。

(特定区間における旅客運賃・料金計算の営業キロ又は運賃計算キロ)

第70条 第67条の規定にかかわらず、旅客が次に掲げる図の太線区間を通過する場合の普通旅客運賃・料金は太線区間内の最も短い営業キロによつて計算する。この場合、太線内は、経路の指定を行わない。