クレジットカードで購入したきっぷの取り扱い

今までみどりの窓口にてクレジットカードで購入したきっぷの払い戻しは、発売会社のみどりの窓口のみでのみ取り扱われていました。
購入会社と異なるJRでは払戻しができず、きっぷ券面に払戻し申し出の証明を行い1年以内に発売会社の窓口で払戻しを行う必要がありましたが、平成25年4月より取り扱いが変更となり他社払戻しも可能となりました。


平成24年9月に購入したときのクレジットカードご利用票です。
「払戻しはJR東日本の取扱箇所でのみいたします。変更や払戻しの方法等に制限があります。」


平成25年5月に購入したときのものです。JR東日本に限られるという文言がなくなっています。
「乗車変更や払戻しの取扱箇所、内容、方法等に制限があります。払戻しの際は購入時のカードをお持ちください。」


平成25年4月からの変更により、払戻し時のご利用票の印字も変更が加えられました。

平成24年8月に払戻したときのご利用票です。
発売額から払戻し手数料を差し引いた額をクレジットカードに戻すという処理を行なっています。



平成25年6月に払戻ししたときのご利用票です。フォーマットが大きく変更されています。
発売額1350円の自由席特急券を払戻したものですが、中央の仕切り線で区切った左側で原券発売額である1350円を一旦全額クレジットカードに戻し、右側で払戻し手数料である210円を新規に決済するという手順となっています。
手数料自体は変更されていませんが、210円の払戻手数料という商品を購入した扱いとなっています。取引内容の箇所に(JR東日本)と取り扱った窓口の会社名が印字されています。


他社払戻しの例です。JR東日本で購入したきっぷをJR西日本の駅で払戻ししました。JCB付きのビューカードでの決済です。
JR東日本の窓口はVIEWカード加盟店ですので、会員番号が「VIEW-XXXXXXXXXXXX」となっていますが、JR西日本は窓口はVIEWカードの加盟店ではありません。このため払戻し手数料210円の決済はJCBカード扱いで行われてました。会員番号も「JCB-XXXXXXXXXXXX」となっています。
後日、カード利用明細を確認すると(1)JR東日本で1600円決済、(2)JR東日本で1600円払戻し、(3)JR西日本で210円決済となっていました。
支払い区分がJR東日本は「一回」、JR西日本が「一括」と異なっているのが興味深いところです。会社が異なるためか、決済カードが異なるためか、あるいは別の理由なのかはわかりません。


このように他社JRでもカード決済したきっぷが払い戻せるようにはなっていますが、この手続は原券情報をマルス端末に読み込ませる必要があります。
このため何らかの理由で原券をマルス端末に投入できない場合(※)は他社払戻しができないようで、今までどおり払戻し申し出の証明を原券に行うのみの手続きとなるようです。
また、連絡乗車券や特別企画乗車券など取り扱う会社・駅が限定されるものについても、払い戻しを扱わず証明のみとなる場合があります。
※手書きとなるきっぷ(補充券等)、磁気異常となっているきっぷ、旅行開始後の乗車券、有効期限切れのきっぷ(払戻申出・乗変申出押印)など



なおJR他社での払戻し自体、JR各社が積極的には案内しておらず知る人ぞ知る扱いとなっているのが現状です。

JR北海道:なお、クレジットカードを使用して、きっぷをお求めになった場合、余りがあるときは、きっぷを新たにお買い求めいただき、変更前のきっぷの返金は、お買い求めになった箇所にてお取扱いいたします。
JR東日本:クレジットカードを使用して旅行会社でお求めになったきっぷは、お求めになった旅行会社の窓口にお申し出ください。
JR東海:なお、きっぷの種類やご利用状況等によっては、JR東海のきっぷうりばでも払戻しのお取扱いができる場合があります。
JR西日本:クレジットカードを使用してお求めになったきっぷは、お求めになった会社によりお取扱いが異なりますので、係員におたずねください。
JR四国:クレジットカードを使用して旅行会社でお求めになったきっぷは、お求めになった旅行会社または駅の窓口にお申し出ください。
JR九州:なお、クレジットカードで購入された乗車券類の払戻しは発行箇所のみにてお取り扱いいたします。