[区]東京都区内から[区]東京都区内への片道乗車券です。
この乗車券は「えきねっと発券」とあるとおり、JR東日本 えきねっとの乗車券申し込みメニューから申し込みました。
経由欄だけでは分かりづらいですが、今泉〜赤湯間で山形鉄道 フラワー長井線を経由する通過連絡の乗車券です。山形鉄道は国鉄・JR東日本の長井線を転換した路線で、現在もこのような長距離の連絡運輸を行っています。
山形鉄道の接続駅からの運賃はマルスシステムに登録されているようで、えきねっとでもこのような通過連絡の乗車券が申込可能でした。かつては運賃登録がなく金額入力が必要でしたが、いつの間にか登録されていました。
ただし、えきねっとで申し込めるのは通過連絡となるものに限られます。社線内着の乗車券は駅名の候補が出ないため購入できません。赤湯接続山形鉄道線今泉、今泉接続山形鉄道線赤湯も不可です。
マルスシステム上の経由線では東京都区内(中央本線)立川(青梅線)拝島(八高線)倉賀野(高崎線)高崎(上越新幹線)新潟(白新線)新発田(羽越本線)坂町(米坂線)今泉(フラワー長井線)赤湯(奥羽本線[山形新幹線])福島(東北新幹線)東京都区内、15経路です。10経路を超えていますので自動改札機に対応しなくなる120mm券となるはずですが、85mm券で発券されました。新幹線経由の場合は自動改札機に対応させるために85mm発券となるのかとも思いましたが、新幹線経由で120mm券となるケースもあり、基準はよくわかりません。
運賃計算上の経路は、東京(東北本線)神田(中央本線)代々木(山手線)新宿(中央本線)立川(青梅線)拝島(八高線)倉賀野(高崎線)高崎(上越新幹線)新潟(白新線)新発田(羽越本線)坂町(米坂線)今泉(フラワー長井線)赤湯(奥羽本線[山形新幹線])福島(東北新幹線)東京です。
それぞれの営業キロ(運賃計算キロ)、運賃は以下のとおりです。
JR東日本1(東京〜今泉間、地方交通線含む)営業キロ476.8km、運賃計算キロ491.8km
山形鉄道(今泉〜赤湯間)12.2km、運賃470円
JR東日本2(赤湯〜東京間、幹線のみ)営業キロ328.9km
JR東日本の運賃計算キロは491.8+328.9=820.7kmで11120円です。山形鉄道470円と合わせて11590円となります。
合計営業キロは476.8+12.2+328.9=817.9kmですので、6日間有効となります。
経由欄を見ると「高崎・新幹線・新潟・今泉・赤湯・山形幹・福島・新幹線」8経路分の印字です。指定席券売機は経路が増えると印字省略を行い発券しますが、今回は85mm券とするために省略しすぎて、具体的なルートがわかりにくくなっています。
特に「高崎(新幹線乗換駅)」から始まるのは問題で、中央本線・青梅線・八高線経由の乗車券であることを券面から読み取るのは困難です。ただし、立川駅では自動改札機で途中下車出来ましたので中央本線または青梅線(もしくは両方)は磁気情報として含まれていると考えられます。
東京駅のみどりの窓口で発券時のえきねっと画面を提示し、高崎までの経由を書き足して頂きました。
経由欄は「山形幹」ともあります。2014年4月1日から奥羽本線福島〜新庄間は大都市近郊区間内に含まれるようになりましたが、特急列車利用時は除外と定められるようになったため、山形新幹線経由であることを明示するためこのような印字がされるようになりました。
この印字は昔からありましたが、かつては運賃加算時のみ印字されるようでした。マルス端末の経路入力で山形新幹線を指定しても「奥羽」と印字されていました。
また、山形鉄道の通過連絡が「今泉・赤湯」と接続駅のみ印字されています。
これは印字を省略した結果ではなく、元からこのようになっているのですが、山形鉄道線内でも途中下車する予定でしたので、「（山形鉄道経由）」も追記頂きました。
山形鉄道は下車時に乗務員が集札(または運賃箱へ運賃支払)を行っています。
JR線と通過連絡を行っていること、途中下車が可能であることをご存知か不安でしたが、手書きの「（山形鉄道経由）」で察して頂けたようで、途中下車自体はスムーズでした。
JR東日本から山形鉄道への連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本：東海道本線 東京(都区内)、東北本線 福島・仙台(※)、仙山線、奥羽本線 笹木野〜新庄間、米坂線
山形鉄道：各駅
※仙台市内の各駅を含む。
通過連絡運輸は山形鉄道 赤湯・今泉間を経由し、上記JR東日本連絡範囲の相互間で扱っています。
2017/4/20追記：2017/3/4以降連絡範囲は縮小され、東京都区内は連絡範囲から除外されました。加えて通過連絡運輸の扱いも終了しています。
現在の連絡範囲は東北本線 仙台(市内)・福島、仙山線、奥羽本線 笹木野〜新庄間、米坂線と山形鉄道の各駅です。
