◆歯切れが悪いのは仕様です。
2011-11-17
■[学問][言葉]ことばをとどける(ために添削とかどうでしょう)
はてブのコメントにも書いたのですけれど。
歴史修正主義者とか差別主義者とかを批判していると「そんな言葉は彼らには届かない」というようなことをよく言われます。
ごもっともと思いますので、そう発言される方はどのような言葉であれば彼らに届くのか是非ご教示ください。「彼らに届く言葉」の使用例とその効果のほどを自らの言動をもって示していただけるとなお幸いです。
こういうやりとりって他の文脈でもよく見るなと感じます。
不幸なことに、僕は今までこういう「じゃあ具体的にやって見せてよ」という要求に応じて書かれた具体的な文章を見かけたことがありませんが(たまたまかな)、もしかしたら自分で一から文章を書き起こすというのが大変、というところにそういう応答の悪さの一因があるのではないかと思い至りました。
そこで、より労力が少なくてすむ方法として、「届け方が悪い」と感じた文章を添削してもう少し良い(と感じられる)文章に変換する作業をする人が現れると、いろんな人が幸せになる可能性があるのではないかと考えたのですがどうでしょうか。添削された人は自分の文章について反省できるし、添削した人は「なんだホントにやるじゃん」って株が上がるし、結果としてより多くの人に「届く」文章が生まれるとROMとしても嬉しいですね。
「そんな言い方じゃ私は説得され(たく)ないよ」とか「内容が気に入らないけど具体的にはつっこめないのでとにかく文句つけておくよ」というようなことではなくて、「内容は良いのに表現方法で損をしている(のでもったいない)」ということであれば増田なんかで匿名で書いてトラックバックするなんて方法でも良いと思います*1。
実際は添削してより良い表現に変換するのもなかなか大変な事もあると思いますので、そういう場合は「とにかくここの表現はまずいから削った方が」みたいな部分的な添削でも「なんとなく全体的にダメ」と言うよりはだいぶ効果があるのではないでしょうか。
「より多くの人に届きやすい表現/文章」というのはあるのでしょうが、「全ての人に必ず届く表現/文章」というのは不可能だと思います。そうすると、添削を経て「翻訳」される―元の表現/文章ではカバーできてなかったところに届けられる文章が生まれる―なんてことを負担してくれる人*2が何百人のうち一人でも出てくると良いなあと思うわけです。
おまけ
実際、何かを書くたびに、自分の文章もおそらくこの文体、書き方によって多くの人を切り捨てているのだろうなと考え(るようにし)ています。僕がよくいただく感想は「長い、くどい、歯切れ(思い切り)が悪い」辺りでしょうか。文章を書いて思うのは、「書き方が悪い」というような指摘よりも単純に「長いよ」というより具体的な指摘の方がとても参考になるということです*3。
わかりやすく具体的に指摘してくれだなんて甘えるな、なんて声もあるかもしれませんが、具体的でない批評というのは、なんというかあまり得をする人が出ないケースに結びつきやすいのではないかなあとここ数年感じることが多いのですよね。これについては改めて書くかもしれません。
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