AKTION「Still Neva Enuff feat. ZEEBRA」

Still Neva Enuff feat.ZEEBRA

Still Neva Enuff feat.ZEEBRA


今まで数多くの客演をこなしてきたAKTIONがついに自身名義の作品をリリースしました。
タイトルは「Still Neva Enuff feat.ZEEBRA」。わかる人にはすぐわかりますが、ZEEBRAの「Neva Enuff feat. AKTION」の続編と言える作品です。
あれから4年経つわけですが、名実ともに"Still"と言った感じです。


AKTIONにしても、ZEEBRAにしても、相当な経験を積んでいるとは思いますが、二人とも若いですね。
冒頭から数秒聴けばすぐ、「タイプライターだな」とわかってしまうようなトラックで、まるでけしかけるような勢いです。
この曲のRemixはDEN、またカップリングの「Ash to ash Dice to dust」はSUBZEROが手掛けています。若手のアーティストがどんどん活躍してきていますね。


正直言って「さすがに無理してるんじゃない?」と思うのですが、そんな無理気味な感じがなおさらかっこよく聞こえます。新人じゃありませんが、新人らしい作品です。
中堅、ベテラン、まだまだ元気ですね。

Hi-Timez「Play Ya Game feat. Plan b」

in my words~言葉にできない(CCCD)

in my words~言葉にできない(CCCD)


久々の更新でございます。
4月から、仕事で忙しくなったので、以前のように更新できません。
5分や10分で一回更新できれば、楽なのですが、このブログの特性上、一回更新するのもなかなか時間がかかるのです。
どうしても、聴く時間が必要ですからね。
そんなわけで、4月からは不定期更新にしたいと思います。したがって、4月からはタイトルに回数も書きません。今現在、3月分のブログを見ればわかりますが、カレンダーが穴ぼこだらけです。
土曜日や、日曜日に一気に更新すると思いますので、今後もよろしくお願いします。
(あと、時間がなくて、新曲も買いにいけないんです…)


さて、今回紹介するのはHi-Timezの曲です。
「そういえば、最近、Hi-Timezって何してるんだろう?」と気にかけていたのです。
DJ MASTERKEYのアルバムに参加していたりして、なかなか良かったのになあと思っていたのです。
そして、時間つぶしに入ったCDショップの試聴コーナーで見た「SPONTANIA」の紹介記事。
「また、わけのわからない新人さんかな」と思いながら読んでいたら、衝撃の文字が。
”元Hi-Timezの”と書いてあります。
え?解散したの?と思って、調べてみたら、要はレーベルも変えて、改名したようですね。
試聴できたので、少しだけ聴いてみました。
ものすごく良かったです。特に、トラックに恵まれましたね。いよいよ、本格的に始動した感じですね。


Hi-Timezは、勝手に書かせていただくと、だいたい3つの時代を経ています。
最初は、DJ MASTERKEYのアルバムに参加していた時代。
次に、Hi-Timez名義で作品を出していた時代。DJ MASTERKEYの手を離れて巣立っていった感はあるのですが、POP寄りに意識しすぎた感じで、私はあまり好きじゃなかったですね(今でこそ、こういう音楽はあふれかえっていますが、当時はそれでも先駆者だった感も少しあります)。
そして、SPONTANIAの時代。4月4日に『Positivity』を出したばかりです。Def TechのMicroが作ったレーベルPrimary Color Recordzからリリースされました。期待できますね。


今回紹介するのは、『in my words~言葉にできない(CCCD)』に収録されている「Play Ya Game feat. Plan b」です。小田和正の「言葉にできない」をサンプリングしたタイトル曲とは打って変わって、本格的な曲です。女性ボーカルをフィーチャリングで起用しているせいもありますが、やはり二人の実力を感じさせる曲です。
男女の恋愛の駆け引きを、やや過激に歌っています。

第652回 風林火山「SMOOTH NAVIGATOR」

BACK TO THE UNDERGROUND

BACK TO THE UNDERGROUND


いろいろ新譜情報を見ていたら、びっくりしました。
F.U.T.O.がソロでシングル出すの?
しかも、クレイジーケンバンド横山剣と!?


風林火山のF.U.T.O.がクレイジーケンバンド横山剣をフィーチャリングした「シューティングスター(BayStars Style)」をリリースしました。
地元、横浜ベイスターズの応援歌だそうです。
それにしても、横浜出身のアーティストは他にもいますし、HIPHOPやレゲエのアーティストもたくさんいるのに、よくF.U.T.O.に白羽の矢が立ちましたね。


さて、今回はF.U.T.O.が所属している風林火山から選びました。
風林火山の曲は硬派なものが多いのですが、海外から女性ラッパーのFEEBZを起用するなど、ちょっといつもと雰囲気が違います。
甘く官能的な作品です。


全然関係ないですが、F.U.T.O.は「フトー」と読むものだとずっと思っていました。歌詞の中にも「フトー」と言う言葉がよく出てくるものですから。そのまま、「エフ・ユー・ティー・オー」と読むみたいですね。 

第651回 RHYMESTER「ツーリングブギー」

ウワサの真相

ウワサの真相


いよいよ、明日。RHYMESTERの武道館ライブです。
ひとつのHIPHOPグループが武道館でライブをやる、そういう時代になったんですね。
ただ、武道館でライブができるのも、まだごくわずかな人たちでしょうね。
チャートで常連組のようなアーティストなら話は簡単ですが、RHYMESTERはファンの層が幅広いですからね。
別に日本語ラップファンじゃなくても知っている人間は多いですからね。
それにしても、嬉しいことです。


ただ、ウワサでは、このあとしばらくRHYMESTERとしての活動はお休み、今後しばらくはソロ活動に集中するという話も聞きました。
まあ、私は”解散”とか”活動休止”などのように重く受け止めてはいませんが、日本語ラップが閉塞していく状況の中では、あまりいい話ではないよなあ、と感じてしまいます。
いつまでもベテランが第一線でいると後進が育たずあまり良いことはない、というのも何の分野でも当てはまるパターンですが、かといって、ここでRHYMESTERが本格的に休むということになるのは、どう考えてもマイナスでしょう。
そろそろ、誰もが納得するようなニューヒーローが登場して欲しいのですが、今は群雄割拠というか細分化されているので、なかなか難しいですね。


さて、戯れ言はさておき。
明日のライブの最後は、何の曲でシメるのか妄想してしまいました。ということで、今回は「ツーリングブギー」を紹介します。
ベスト盤『メイド イン ジャパン~THE BEST OF RHYMESTER~』にも収録されていない曲ですが、ライブのエンディングにはふさわしい曲です。
アルバム『ウワサの真相』の最後の曲で、ライブ、ライブ…で日本各地をツアーで回る際のことを書いた曲です。
この曲は、別にライブにあけくれるミュージシャンに限らず、バイトや仕事や学校帰りにイヤホンで聴いてもしっくり来ると思います。うまく説明できませんが、歌詞だけじゃなく、トラックからも「お疲れさん、さあ、明日も頑張ろう」という雰囲気が伝わってきます。
特に、毎日毎日、同じような仕事が続く働く人たちにオススメです。

第647回 DS455「Ride wit tha D.S.C.〜Just Like Me〜」

Ride wit tha D.S.C.~Just Like Me~

Ride wit tha D.S.C.~Just Like Me~


びっくりしました。もう3月が終わるじゃないですか!
今日は休みで、午前中に急きょ呼び出されて外に出たのですが、外の暖かいこと暖かいこと。
ダウンコート着ているの俺だけじゃないですか。北海道生まれの寒がりは、まだ必要なんですけどね。
ダウンコートは温かいですから。
家の近くのお寺の梅の木も花が咲き始め、街の女の子のファッションも軽やかなものに変わり、いい季節になっていきますね。暑すぎず寒すぎず、桜がきれいな春は、私の大好きな季節です。


こんな男でも、春になると浮かれるものですね。
昼間、ぽかぽかしているので、駅のマックでハンバーガーを買った帰りに、鼻歌を歌ってしまいました。
たまに私の頭の中に、どういうわけか勝手にHIPHOPが流れることがあるのですが、今日はそれに加えてつい歌ってしまいました。


HIPHOPの曲を聴くと、「なんかわからないけど、この曲聴いたことあるな」と感じることがあります。音楽好きならその頻度も増すのですが、それもそのはず、HIPHOPはサンプリングの音楽だからです。
今回紹介するDS455Ride wit tha D.S.C.~Just Like Me~」は、私が日本語ラップを聴いて、そんな思いを抱いたはじめての曲だと思います。
私は音楽に全然詳しくないので誰の何と言う曲かはわかりませんでしたが、「なんか聴いたことあるなあと当時思いました。
調べるとすぐにわかります。レイ・パーカーJr.の『Woman needs love (just like you)』(『ウーマン・ニーズ・ラブ』などに収録)が元ネタです。


ここからは、私の予想ですが、たぶん元ネタを聴いてしまったら、Kayzabroのラップは野暮ったく聴こえるかもしれませんね。この美しく、爽やかなトラックにレイ・パーカーJr.の声を聴いてしまったら、DS455の「Ride wit tha D.S.C.~Just Like Me~」は聴けないという人も出るかもしれないので、心配な人はDS455から聴いてください。

第644回 湘南乃風「CLASSIC 〜coast side summer mix〜」

晴伝説

晴伝説


前々回(id:dmworldhh:20070321)のDJ KAORIのMIX CDの中で、もうひとつ紹介したいのが湘南乃風「CLASSIC 〜coast side summer mix〜」です。


この頃は、湘南乃風の人気に火がつきだした頃だと思いますが、こんなわかりやすくて、ストレートな歌詞、曲を書けば、人気が出るのもわかります。
児童合唱団といっしょに歌っているので、卒業式でも歌えるのではないか、というくらい良い曲です(実際は、ケンカや恋愛に明け暮れた、とか歌詞にあるので無理でしょうが)。
それにしても、この曲で勇気付けられた人も多いのではないでしょうか。まだ聴いていなくて、挫折しかけている若者はぜひ聴いてみてください。
特にhookなどは、あまりにストレートで(素直で)恥ずかしいくらいのメッセージ・ソングですが、決して俗な歌に仕上がっていないのが湘南乃風の魔力でしょう。


今回はRemixの方を挙げましたが、オリジナルはアルバム『湘南乃風~Real Riders~』に収録されています。どちらも甲乙つけがたいのですが、よりクラブでかかりやすそうなのはRemixの方です。卒業式で歌えそうなのはオリジナルの方です。
トラックの違いはさほど感じませんので、どちらも聴いてみて損はないと思います。
涙が出そうなほどの応援歌です。


あっ、湘南乃風はレゲエですよ。

第643回 YA-KYIM「Woo, Woo, Wow」

Clap’n Clap

Clap’n Clap


前回(id:dmworldhh:20070321)紹介したDJ KAORIのMIX CD『DJ KAORI’S“RIDE”into the PARTY(CCCD)』に、YA-KYIMの「Woo, Woo, Wow」が収録されています。
実は、これ、YA-KYIMのデビュー前に、作品だけが先に世に紹介されたのです。
驚きです。
そりゃあ、YA-KYIMが注目されるわけですよ。これだけの出来の作品がデビュー前に出ちゃうわけですから。
MIX CDでは並みいる強豪たちの作品立ちがひしめきあっていますが、その中でも、ちゃんと主張していました。
「おっ!?このYA-KYIMって誰だ?」と。


まあ、せつなさに満ち満ちているトラックの素晴らしさを差し引いても、そのトラックに少しも負けない3人の力が感じられます。ほんとにデビュー前の女の子の作品なのだろうかと疑ってしまうほどです。どうして、こんなに女の子の感じるせつなさを表現できるのでしょうか。
すごいです。


それにしても、YA-KYIMってずいぶん曲をリリースしているんですね。ジャケット写真の変遷がすさまじいのは気になりますが、あまり周りの大人に振り回されずに、YA-KYIMの音楽を追求してほしいな、とおじさんは思うわけです。