「宝蔵院殿もう少しの辛抱ですよペロペロチュー……」
・体調が悪いので家でゴロゴロしていたら、隣のおばさんが訪ねてきました。
おばさん「一緒に、20万円分の500円玉を数えない? 全部で400枚あるんだけど」
私「400枚って、既に数え終わっているじゃないですか」
おばさん「あたし、自分が一番信用できないから。誰かにもう一度数えてもらおうと」
とりあえず、断りました。400枚の500円玉の出所が気になり、あとから軽く後悔。
コボちゃん感想
ミーはわざとやっているのでしょうか。おっそろしい猫!
カネカネキンコ愛の劇場 第11話
「オタクを、消し去るですって?」
「はい。大嫌いなんです、オタク。犯罪とか起こしそうだし」
俺の問いかけに、至極冷静に答えるヒコマツさん。ひどい偏見である。
「いや、たしかに犯罪をおこすオタクの人はいますよ? でも、それってオタクに限らないでしょう。野球をする人だって、ボランティアをしている人だって、警察官だって犯罪を起こしますよ? 全てのオタクが悪いことをするわけじゃないです」
「そうなんですよ。全てのオタクが悪いことをするわけじゃない。いい人だっている。だから、やつらを取り締まる決まりだってできない。だったら、全てのオタクを悪い人間にすればいいんです。前からずっと、その方法を考えていたんですが、なかなかよい考えが浮かばなかったんです。でも、父に『ロリコン化波動』という能力が身についていることがわかって『これだ!』と」
「じゃ、じゃあ、同人誌即売会へ親子揃って、しかもセーラー服姿で参加していたのは」
「父の力で、即売会に集うオタクたちを犯罪者にしようと思ったのです。大量のオタクたちが同時に、しかも幼い女の子が対象の性犯罪を行ったら、世論だって『オタク廃絶』に傾くはず。でも、これは失敗したんです」
今までの経験から察するに、『ロリコン化波動』は「ちょっと、発生元に近づいてみました」という程度はほとんど影響がない。あの公園の暴力パパンのように、たとえ数時間でもずっと近くにいたなら話は別だが、同人誌の即売会のように絶えず人の流れがあり、ずっと井村さんの近くにいることなど不可能。ほとんど影響はないはずだ。
「そうなんです。あちこちの同人誌即売会やらオタクの集まるイベントに、父を連れて参加したんですが、『ロリコン化波動』の効果はほとんどありませんでした。さすがに無駄だと思ったんですが、無駄ではなかった。私は、『ロリコン化波動』について新しい発見をすることができたんです。ほら、倉井さん!」
「倉井?」
ふいに名前がでて、俺は倉井が女の子に抱きついて逮捕されたことを思い出した。
「昨日、あの同人誌即売会で、偶然、倉井さんに会ったんです。倉井さん、私と父を見て驚いて」
「そりゃ、担当していた入居者とその息子が、親子揃ってセーラー服姿で同人誌即売会に来て『お父さん、ほら、人妻ものだよ』『おまえの好きな「魔法少女ぱられる☆わかめ」の同人誌だよ』とか会話していたら、びっくりするでしょう」
「色々話し込んだんですが、ちょうど出すものがなかったんです。だから、父の飲みさしのお茶をだしたんですが。
そうすると倉井さん、突然調子が悪くなって。で、あの事件です。『「ロリコン波動」を発する人の体液が、なんからの事情で体内に入った場合、「ロリコン化波動」の効果が一瞬で表れる!』これが私の発見したことです! 」
「な、なんだってー!?」
「もしかしたら偶然という恐れもありますから、2人目の人体実験も開始しています。
もうそろそろ、その結果もでるころです。そしたら、この説が正しいと確信できる」
「2人目?」
「さっき出した、お茶」
「まさか、あんた」
「そのまさか、です」
ヒコマツさんがしゃべり終わらないうちに、俺はその場から、ヒコマツさんの家から外へと駆け出していた。近くの電柱の裏で、吐く。ひたすら吐く。
「吐くのは反則じゃないですかね」
いつの間にか後ろに立ち、俺の背中をさすっているヒコマツさん。
「さ、さわるな!」
ヒコマツさんの手を振り払い、その場から走り出す俺。
「実験は成功っぽいなぁ。よし。次は、どうやって父さんの体液を、たくさんのオタクたちに飲ませるか考えよう」
走る走る。俺は走る。ひたすら走る。 走っている途中、女子高校生とすれ違った。かわいかった。抱きしめたかった。針で手を刺す。
走る走る。俺は走る。ひたすら走る。 走っている途中、女子中学生とすれ違った。かわいかった。抱きしめたかった。針で手を刺す。
走る走る。俺は走る。ひたすら走る。 走っている途中、女子小学生とすれ違った。かわいかった。抱きしめたかった。針で手を刺す。
走る走る。俺は走る。ひたすら走る。 走っている途中、女子幼稚園児とすれ違った。かわいかった。抱きしめたかった。針で手を刺す。
走る走る。俺は走る。ひたすら走る。 走っている途中、母らしき女性に抱かれている赤ん坊とすれ違った。かわいかった。抱きしめたかった。針で手を刺す。
「対象年齢が、どんどん下がっている。やばいやばい!」
針の効果も、明らかに薄れてきていた。俺は途中で金物屋により、包丁を買った。これで、刺す。女の子に抱きつきたくなった瞬間、これで自分の足を刺す!
包丁の力で欲望を抑えながら、俺は走った。家が見えてきた。俺の家。女房が待っている、俺の家。
乱暴にドアを開け、家に駆け込む。
「あ、どうしたの、いつもよりはや…どうしたの!」
汗だくで息を切らせている俺を見て、女房が驚いた。
「なんでもないよ、なんでも」
「それならいいけど」
納得する女房。すぐに納得されて、ちょっとかなし俺が、そこにいた。
「それよりね、そろそろネタ晴らしする」
「ネタ晴らし?」
「言おう言おうとは思っていたんだけど、ほら、最近のあなた、なんか疲れてきった感じだったでしょ。だから言いづらくて」
「なんだよ」
「あのね」
「うん」
「できたよ、赤ちゃん」
「え」
「今日診てもらったら、たぶん女の子だって」
「……」
「あなたは、お父さんになるのよ。がんばらなくちゃ」
「いるのか、女の子が。お前のお腹の中に」
「そうだよーあ、色々説明したいから、ちょっとこっちへ来て」
欲望が、うずいた。女子高生よりも、女子中学生よりも、女子小学生よりも、女子幼稚園児よりも、赤ちゃんよりも若い女の子が、そこにいる。萌える、とても萌える女の子が、女房のお腹の中に。
抱きしめたい。抱きしめたい。抱きしめたい! 今すぐ抱きしめたい! お腹から彼女を取り出して、いますぐ抱きしめたい。
俺は包丁を買ってきたことを思い出した。鞄から包丁の入った箱を取り出し、包装を解く。先に部屋に入ってしまった女房は、なにも気づいていない。
俺は包丁片手に、女房へと近づいた。
サザエさん感想
1話目
・カツオが「ぼくは何者?」なんてほかのアニメの主人公みたいな悩みをもっていたのがショック。
・「スカート&18禁看板ネタ」が、まさかアニメに登場するとは。原作ならいいんですが、アニメのサザエさんの町の道路沿いにああいう18禁施設があるのは、これまたショック。
・さゆりさんの子供の引っ込み思案治療、まるまるカットされていましたが、内容が気になります。
2話目
・花沢両親の若い頃って、レアキャラ中のレアキャラじゃないですか。得した気分です。
・早川さんが自分の父親について触れていました。早川さんの父親といえば、たしか昔、早川さんを無理矢理私学の小学校に転校させようとして親子喧嘩する話がありました。独善的な人なんでしょうね。
・ストーカー気質のない花沢さんは、世話女房って感じでいいんですけどね。
・1話目といい、今回はカツオの嫌な面が前面にでていましたね。
3話目
・セミ嫌いなので、「サザエさん」でセミの生態を解説されても困ります。
・「精一杯鳴くがいい!」という波平のセリフが、なんとなく敵を追い詰めた敵キャラみたいな感じ。
・どうでもいいですが、まだ夏休みでもないのに、一日で夏を堪能しすぎ。
次回予告
・「5年3組なぞなぞ王決定戦」がマジで気になります! 今までにないタイトルですよ。