文庫版の「処刑御使」「サラン・故郷忘じたく候」購入。とりあえず、巻末の解説だけはチェック。


 「処刑御使」の解説は、縄田一男さん。実は荒山ファンだった縄田さんが、初めて荒山徹先生と会ったときに感じたという、「先達を越えようとする意志と努力」は、池沢周太郎とか藤波正平とか五柴康三郎とかその他という形で結実したのですな。


 「サラン」の解説は末國善己さん。司馬遼太郎先生の「故郷忘じがたく候」と絡めての解説です。文庫版タイトルに「故郷忘じたく候」が追加されたのは、やっぱここらへんに理由があるのでしょうか。あと、例のあのネタに関して思いっきりネタバレなので、先に読まないほうがよさそうです。


処刑御使 (幻冬舎文庫)

処刑御使 (幻冬舎文庫)


サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫)

サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫)

南条アキマサ(作・もぎひろむ)「ふしぎ通信トイレの花子さん」1巻


 トイレの花子さんや動く人体模型、口裂け女ツンデレ)といった学校の階段系列の妖怪たちが、人間の子供たちを助けて悪い妖怪相手に戦う物語。トイレの花子さんが戦闘形態になったりしています。


 花子さんといった学校の階段系列の妖怪が戦闘要員として最前線で大活躍というのは、個人的にかなり意表をつかれた感じです。今のところ戦闘シーンがほとんどないのが残念ですが、花子さん以外の妖怪が己の特性を活かした能力を発揮して戦うのが、今から楽しみ。


 ふと思ったんですが、人体模型とか人面犬とか口裂け女とかもやはり花子さんのような戦闘形態を持っているのでしょうか。


ふしぎ通信トイレの花子さん 1 (ブンブンコミックスネクスト)

ふしぎ通信トイレの花子さん 1 (ブンブンコミックスネクスト)