日本が最も熱かった時代

●先週末はイマエちゃんの依頼を受けノンケの店でゲリラライブ敢行。
超アウェー!!! 超アウェー!!!!!
店の外で声出ししてるときにノンケ女に声かけられたりとか。
そんで何故か「ハナミズキ一緒に歌おうよ」とか言われたりとか。
なぜ???
オカマのあたしゃビビってしまいましたよ。
ま、良い修行をさせていただきました。
もっともっと色んな意味でガンバらにゃー。
 
●ケンチャンとビアガーデンへ。
ここ最近お互いに忙しくて顔も合わせないような毎日でしたが。
久しぶりにポケーッとしながらビール飲めました。
命の洗濯。
 
●君は、居たほうがいいよ。
本当のことは、多分、誰にも分からないんだろうな。
オレらに出来ることは、いつまでも憶えておくこと。
帰りの車中でサンボマスター「I love you」を聴いてたら、涙が出た。
「もしもこの世がくだらなくても
 君は 居たほうがいいよ」
 
●テンプレートを変更してみる。
ちょっと黒っぽいのにしたかった。
オレ自身がドス黒いので。腹の中が。
 
 
アンラッキーヤングメン
いや、オモロかった! 全2巻!みんなも読め!
多分、戦後の日本で最も若者たちが熱かった1960〜70年代。
三億円強奪事件、連続ピストル射殺事件、三島由紀夫、東大安田講堂陥落。
あくまでもノンフィクションのリアリティーに裏付けされたギリギリの瀬戸際ラインで繰り広げられるフィクション。主要登場人物の名前が「N」「T」「K」「M」「ヨーコ」と、その時代を騒がせた意味深なイニシャルであるのも実に巧妙。そして緻密。(事実その当時、永山則夫北野武はジャズ喫茶で同僚だった時期があるらしいね) 大きな流れの中にいくつも存在する小さな渦。その渦の一つ一つが少しずつ歯車を狂わせ、次第に大きな破綻と時代の終焉に向けて加速する。その歯車が狂う瞬間の目撃者になれたような読後感。
熱病のような時代の中で翻弄され迷走する若者たちが瑞々しくも切ない。革命、連合赤軍、創作、テロ、組織、裏切り、そして青春。あの頃ってモラトリアムの究極の体現化だったんではなかろうかと思わざるを得ないなぁ。今の若者にはあの時代の若者と同量のエネルギーが宿ってるとは到底思えないし。ニッポンの若者はこの数十年ですっかり変わっちゃったんだなぁ(ジジイ発言)。
藤原カムイの作画がまた素晴らしいを超越して圧巻。スクリーントーンを一切使用せず、陰影と濃淡、掛け網で仕上げられたコマの一つ一つはあの時代のくすんだ雰囲気を見事に造り出し再現している。大塚英志は色んな人と組んでやってるけど、コレが一番成功した作品なんじゃないの?作画の世界観とストーリーの重厚さが見事に調和しとる。(ちなみにサイコなんかは田島昭宇がオサレ志向すぎてチグハグな感じよね)
以前からずっとなんだけど、何故かオレは1960〜70年代にかけてのニッポンの空気感がたまらなく好きなんだよなぁ。どうしてなんだろう?さてはオレの前世、この時代のニッポンで生きてたか?(っつーことは前世のオレが死んで、現世のオレがすぐ生まれたっつーことになるが)

アンラッキーヤングメン 1 (単行本コミックス)

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