元旦SP聖戦

 今、劇場版の方が「特命係最大の事件」と銘打たれていますが、答えが出ないという意味ではこの「聖戦」のような事件の方がずっとずっとずっと重いと思います。
 私は大学時代に受けた授業の影響で理論的には死刑反対なんですが(常に冤罪という危険性が伴うから)個々の事件として見ると、人の命を奪った事への答えは、その犯人の命をもって償う以外にどんな答えもないのではないかと思っています。
 その意味からも重く苦しい話でした。
 ただ、寿子(南果歩)サイドが中心だったので同じくらいの分量で折原夫婦(天野浩成白石美帆)の過去も描いていたら、別荘のシーンがもっと胸に迫ったのではないかと思います。さらっと独白された夏実(白石美帆)が風俗で働いていて、娘を虐待していたシーンとか特にですね。
 勿論、時間の制約もあったでしょうが、多分それだけではなくメッセージを込めた取捨選択だったとは思ってますけどね。
 元旦から見るには重く苦しい話でした。見応えはとてもあったのですけどね。