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文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』 このページをアンテナに追加 RSSフィード


文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』




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【山崎行太郎とは?】
「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認められ、文壇や論壇へ進出。大西巨人との論争や、小泉・竹中批判、安倍批判、「青色発光ダイオード」の中村教授批判を展開。さらに、「沖縄集団自決裁判」問題で、曽野綾子や小林よしのり、及び保守論壇の守旧派・渡部昇一、秦郁彦……等を徹底批判。最近では、「元祖小沢信者」「小沢断固支持」の立場から、「小沢裁判論争」に参戦。『それでも私は小沢一郎を断固支持する』『最高裁の罠』を刊行。次作に、「保守論壇亡国論」「唯物論的転倒の哲学ー柄谷行人論」を準備中。「イデオロギーから存在論へ」をモットーに、文壇・論壇に蔓延する予定調和的言説の脱構築的解体を目指す。というわけで【思想家・山崎行太郎】の思想・表現活動の拠点たる「ブログ」と「メルマガ」を読もう!!!





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2007-03-18

イジメやニートを内側から描く……田中慎也『図書準備室』を読む


今、日本中では、イジメニートと呼ばれる問題が社会現象にまでなり、とうとう政治家までがその問題解決に乗り出さざるをえないような大問題になっている。しかし、その問題の取り上げ方は、イジメニートを一つの異常現象、あるいは病理現象としてとらえる議論ばかりである。つまり、政治家教育者社会学者、精神医学者等を中心に議論されているイジメ論やニート論は、「いかにしたらイジメをなくすことが出来るか」「いかにすればニートが社会復帰出来るか」というような、いわゆる社会的に「健全な」立場からの議論ばかりである。そこに抜け落ちているのは、イジメ問題の深刻化やニートの大量発生に、歴史的、思想的な必然性はないのか、というような本質的な議論である。これを、文学や芸術というジャンルから見ると、イジメニートを肯定的に、あるいは内在的にとらえる視点が欠如しているということだ。ここで取り上げる田中慎也『図書準備室』とは、まさにそういうイジメ問題やニート問題に対して内在的な、もしくは肯定的な問題意識を体現した小説集である。表題作の「図書準備室」は芥川賞候補にもなった作品だが、主人公は今では「ニート」と呼ばれることになっている青年である。「私は三十歳になった。一度も働いたことがない。病気でもない。」と堂々と主張する青年だ。この小説は、このニート青年が、「アルバイトでもしたら」と勧める親戚たちを前にして、「自分がニートである理由」を、延々と喋り続けるという形式と構造の小説である。主人公は、いわゆる父親のいない母子家庭であるあるにもかかわらず、30歳になっても働かず、母親の稼ぐお金で生活し、酒を飲んでいる青年である。しかも、この青年は働かないが、よく喋る。働かないで母親の稼ぎを当てにして暮らしている自分の存在理由を、少年時代中学生時代の教師たちとの出会い、あるいは最近死んだ祖父との思い出話を通して、延々と話し続ける。たとえば、「戦争へ行けと言われたら私は逃げ出すでしょうね」と、国家が主導する「戦争の大義」を拒絶して「兵役拒否」をした戦時中の青年と、ニートである自分を重ね合わせるような政治的な発言までする。つまり、ニートにはニートなりの言い分があるというわけだ。作者は、「ニート」と呼ばれる青年を批判したり、「彼らを社会復帰させるにはどういう対策が必要か」と分析したりすることはしない。むしろ「ニートの言い分」を肯定的に描いている。これは、かなり優れた文学的才能なくしては不可能な、反社会的な文学的挑戦と言っていいだろう。また、もう一つの「冷たい水の羊」は、田中慎也のテビュー作で、イジメ問題を解決すべき問題としてではなく、イジメそのものの内部構造とイジメ必然性を当事者たちの側から描いている。いずれも、健全な社会的な良識派から見ればとんでもない小説ということになるだろうが、むしろ、そこに田中慎也という新鋭作家の存在意義はあると言っていいはずである。


(これは、「共同通信」配信の「新聞用原稿」の下書きです。)



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