文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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日芸専任講師の山下聖美さん、新潮新書で『宮沢賢治のちから』を刊行……。

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最近、清水正日芸教授を通じて、頻繁に交流する機会の多い山下聖美(日芸専任講師)さんは、宮沢賢治や近代女流文学研究が専門だが、才色兼備、才気煥発の上に、なかなか活動的で、今、「文学界」では「新人小説月評」を連載しているが、今度は新潮新書から新刊『宮沢賢治のちから』を出したということで、昨日、その新書を送っていただいたのだが、これまた力作で、新書とはいえ読み応えのあるもので、いわゆる「宮沢賢治ブーム」に便乗した軽い本とは違って、いろいろ問題を惹起しそうな鋭い書物である。是非、一読を薦めたと思う。実は、先日のロシア旅行の企画も手続きも、すべて山下さんがやってくれたもので、僕などは、それに便乗しただけであったが、つまり山下さんがいなければ、とても実現しそうもないロシア旅行であったはずで、いずれにしろ、この旅もまた、山下さんのお蔭で、なかなか意義のある旅になった。というわけで、新潮新書宮沢賢治のちから』の刊行は、注目すべき文学研究者のメジャー・デビューであり、久々の女流批評家の登場と言っていいだろう。




新潮新書宮沢賢治のちから』について(新潮社hp)。
http://www.shinchosha.co.jp/book/610280/




新潮新書の『宮沢賢治のちから』




●サンクト・ペテルブルグ郊外のプーシキン像の前で。山下聖美さんと。