文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

高橋洋一と森田健作と福田和也と…。


世の中には、我々の想像も出来ないような、まことに意外な事がしばしば起るものであるが、高橋洋一氏の窃盗容疑書類送検事件もまた、その主人公が、今、マスコミを中心に「政府紙幣発行論」の提言で話題の人物であることから、まことに意想外の事件であったと言っていい。僕は、この事件に、何らかの政治的背景があるのかどうか、今のところでは、まったく不明であるが、まったく政治的背景のない、単なる個人犯罪だったとしても、事件の裏には何かが、それこそ我々の人智を超えた意想外の何かがありそうな予感がするが、これ以上は推測に基づく議論になるはずだから、控えておこう。高橋洋一氏に関しては、元財務省官僚であり、竹中平蔵のブレーンとして小泉改革の本丸「郵政民営化」の実戦部隊として参加、財務省退官後は、「霞ヶ関埋蔵金」や「政府紙幣論議などで、テレビの討論番組をはじめとして、マスコミに登場する機会も多いタレント学者であり、僕も、問題の人物であるが故に、最近、何回かこのブログでも取り上げているので、読者もご存知の人物と思うが、その、今まさに「旬の人物」が、24日に豊島園の浴場で窃盗事件を起こし、その事件の犯人として書類送検されたという情報が、30日になって公開・開示されたわけだから、おそらく、かなり具体的な政策議論として身近に迫りつつあった「政府紙幣発行論」の議論は、小沢秘書逮捕・起訴事件の影響もあって、完全に消えるだろうと思う。ところで、24日の事件が、30日になってマスコミに情報公開されるという、このタイミングのズレは自然なことなのだろうか。それとも、そこに何らかの政治的な意志が働いているのだろうか。さて、29日には、森田健作氏が千葉県知事選に圧勝のニュースが飛び込んできたわけだが、僕は、千葉県知事選挙は、タレント教授の白石真澄という関西大学教授が民主党から立候補するという情報が飛び交ったあたりから、まったく興味をなくしていて、その後の展開をフォローしていないが、森田健作氏の圧勝は、当然の勝利と見る人もむ少なくないようだが、僕には、これまた意外であった。「小沢秘書逮捕事件」の影響もあるだろうが、森田圧勝は、つまり民主党候補の惨敗は、そんなに関係ないのではないかとも思うのだが、しかし逆に、これを根拠に、マスコミを中心に「小沢おろし」の情報工作は、ますます激化していくことだろう。つまり、「小沢続投で民主党は自滅…」「小沢党首辞職、新党首誕生ならば、民主党は次の衆院選に勝てる。」「小沢辞職で政権交代…」という根拠のないガセ情報が、自民党サイドからさかんに流され、それに付和雷同する民主党議員もいるだろう。しかし、言うまでもなく、これで、自民党、官僚組織、財界、大手マスコミ…が、もっとも恐れているのが、小沢一郎であり、小沢民主党党首中心の政権交代であることがわかるはずである。さて、「小沢降ろし」を画策するマスコミの一角にあるのが週刊誌や月刊オピニオン雑誌であるが、その中の「週刊文春」が、文芸評論家の福田和也氏の「さらば、小沢一郎」というエッセイを巻頭に掲載し、小沢一郎批判を展開している。福田氏は、政治家・小沢一郎に期待していた恩師の江藤淳との関係から小沢一郎との人間関係が出来、江藤淳先生の死後のことだろうが、石原慎太郎政権構想を画策していた小沢氏が、福田氏に、石原擁立の説得を依頼、それを渋ると、さらに別の人間関係ルートを使って福田氏に石原説得を執拗に依頼してきた…という個人的な秘密情報を暴露し、露骨な生々しい「小沢一郎批判」を繰り返しているが、その小沢一郎氏の執拗な説得工作や、目的のためには手段を選ばない政治手法、あるいは親しい仲間や子分を次々と切り捨てて行く「小沢的アキアベリズム」を告発していく福田和也氏の言説に接して、逆に僕は、「福田和也も終わったな…」と思った。おそらく福田氏は、「これで小沢一郎の政治生命は終わった」という政治情勢認識の下に、露骨な小沢一郎批判を展開したつもりだろうが、たぶん恩師の江藤先生ならば、こんな卑怯な、女々しい方法で、つまり「水に落ちた犬を叩く」ような方法で、以前はそれなりに交流のあった特定の政治家を批判・罵倒するというようなことはやらない。評論家としても福田氏と江藤先生とでは多くの相違点があることは言うまでもないが、人間の大きさ、度量の大きさ、という点でも、雲泥の違いがあるというべきだろう。これで、福田氏が持ち上げすぎたが故に、いまや政治的、文学的ピエロとなり下がってしまった石原慎太郎氏とともに、評論家としての福田和也氏も、その才能、資質、人間性…、ともに賞味期限切れで、使い物にならなくなったなあ、と言わざるを得ない。僕は、今は訣別しているが、一時は恩師の江藤先生を囲んで飲食をもともにしたり、文壇バーなどを飲み歩いたこともある仲だが、それ故に福田和也に関しては、さらに、えげつない、みっともない個人的な秘密情報や私信をも持っているが、僕は死んでも公開するつもりはない(笑)。僕としては、「さらば、小沢一郎」ではなく、「さらば、福田和也」と言うべきだろう。

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